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物語とは流動的なモノ

初出:2007年12月9日

これは割とどんな作品にも言えることなのですが、僕の書いている小説のプロットは、けっこうあちこち前後を入れ替えています。

そして、執筆前に用意したプロットには、その『入れ替え』が記されていなかったりもします。


でもそれは、別に面倒くさがってのことではないのですよ。ええ、ないのですよ。

プロットを元に書いていくうちに、『こことここ、入れ替えたほうがスムーズに書いていけるなあ』と思い、まさにその瞬間に入れ替えているのです。本文を書きながら、入れ替えているのです。

で、本文が書けた以上、『別にプロットに『入れ替え箇所』を記す必要はないだろう』と放置しているだけなのです。

……あ、あれ? なんだかやっぱり面倒くさがってるだけのような気も……?


と、ともあれ、僕はプロットのことを、あくまでも『過去の自分が書いた設計図』と捉えています。

そして『現在の自分なら、プロットを書いたときよりも、もっといい案を出すことができるはず』という考えを持ってもいます。


このやり方は、過去の自分と現在の自分で打ち合わせをして、ひとつの物語を書き上げている、ともいえるのかもしれません。

作者は自分ですが、最初に案を出した自分とそれに訂正を加える自分がいる、とでもいいますか。

ノートに執筆している作品の場合は、これが『三人の自分』になりますね。

最初に案を出した自分、最初に文章に起こした自分、そして最終的にパソコンで執筆している自分。


もちろん僕は多重人格者ではないので、他人同士がやるような議論は出来ませんが、それでも過去の自分と現在の自分の思考が完全にイコールになることはまずないため、意見をぶつけ合うことは出来ます。

そして、それが完成度を高めることにもなるのでしょう。


あ、そういえば逆に、パソコンに打ち込んでいるときに閃いたアイデアを過去の自分のプロットを見ていて、『そりゃないだろう』と思わせられた(訂正された)こともありました。

閃いたアイデアの即ボツというやつです。

あれは、過去の自分からの駄目出し、ということになるのでしょうかね(苦笑)。


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