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チエアイス王宮に入りました。(あなた、誰ですか~?)

やっと、再開しました。

すみません。

うーん、アイルパーンより

近代的な感じだな。


「新しいですね。」

私は前にいくデーケシ卿に言った。


「ああー、前の大戦で焼けたんです、カササダ竜騎兵団の…まあ、そういうことですー。」

デーケシ卿が口を濁した。


じいちゃんたちがなにかしたらしい。


計画的に整備されたらしい庭園を眺めながら。


アイルパーン王宮なら、あの辺で竜騎兵修練してるなとか。


美形年下武人殿下がよく、長柄の剣をふるってた。


なんてきれいな仕草なんだろうって思ったよ。


「…お前、どこから来た。」

気がつくと誰かにぶっかってた。


「すみません。」

顔をあげると、青い瞳があった。

その瞳を彩るのは銀の短い髪。


若い男性らしい。


「見かけない顔だな?」

男性が言った。


私はすぐに退こうとした。

なぜか肩を押さえられる。


「例のエルフ?いや、それにしては…。」

男性が呟いた。


例のエルフって美貌って有名な人?

どうせ、私は美人じゃないですよ。


「…ここは、王族のプライベートスペースだ。」

男性はいった。


ええ?どこどうやったら入り込めるのさ。


辺りは前の雰囲気よりは古い重厚な作りになっていた。


「紛れ込んだようだな、まったく、面倒な。」

男性が言った。


「申し訳ございません。」

冷静そうな人でよかったな。


「ルレーアス様、今、物音が!」

誰か来たらしい。


どうしよう?


「ち、もっと面倒なやつが。」

ルレーアス様?が言った。


「何者です!」

誰かは言った。


だって振り向けないんだもん。


「…さわぐな、ヤファル、紛れ込んだだけだ。」

ルレーアス様?が言った。


「しかし、やつらの手の者だったら!であいなさい!」

ヤファルって言う人が叫んだ。


人の足音がする。


捕まっちゃうの?

私、招かれたんだよ。


剣かなんか抜く音がする。

アイルパーンの王宮の修練場でよくきいた音だよ。


私、死ぬのかな?


「まて、私の客だ、危害は加えるな。」

ルレーアス様がとっさにいってくれた。


なんか、いい人だな。


「さっき、紛れ込んだとおっしゃいましたが。」

ヤファルって言う人が言った。


「今、思い出した、これから部屋で話す、茶の準備を。」

ルレーアス様が言って私の手を握った。


一応助かった?


手を引かれて歩きながら確認すると

護衛官らしい人たちが剣を構えていて

その近くの黄色の髪の小柄な男性が私を不審そうな顔で見ていた。


「まったく、めんどくさいときに。」

ぶつぶついいながらも部屋につくと

ソファーに座らせてくれた。


落ち着いた中にもゴージャス感のある部屋だ。


「案外、手を繋ぐのもいいな。」

私の手を離しながら言った。


「申し訳ございません、じつは、デーケシ卿の招きでアイルパーンのオズワルト王子殿下の慰問に来たのです。」

でいいんだよね。


そう言うと、ルレーアス様が私をマジマジとみた。


「とても、花街の女には見えんが。」

ルレーアス様が言った。


ええ?そう言う慰問じゃないよ!

まさか、そんな接待受けてるの?


「私は、アイルパーンの直売店をしている商人です、そんな女じゃありません。」

そんな風に見えないといってたし大丈夫だよね。


「まあ、そうだろうな、あの美形王子が巨乳好きの変態でない限り相手にしないだろう。」

ルレーアス様が言った。


あのー、私、その美形王子の元許嫁の上、告白されてるんですが。


しかもその父親(こくおうヘイカ)兄王子(カラさん)にも。


みんな巨乳好きの変態ですか?

あの変態男みたいな?


「まあ、気持ち良さそうだな♪」

ルレーアス様が私の胸をみた。


「お茶でございます。」

綺麗な侍女がお茶とお茶菓子ののったトレーを運んできた。


「…まあ、飲め、落ち着いたら、美形王子のところへ案内してやるから。」

ルレーアス様が言った。


良いのかな?

そういや、この人誰だろう?


「ヘーゼルナッツのクッキー美味しい。」

どこで売ってるんだろう?


じいちゃんに食べさせたいな。


「そうか♪ヤファルの手作りでな。」

自分のことのように嬉しそうにルレーアス様は笑った。


いい人だな。


「ヤファルの事を悪く思わないでほしい、私は立場が複雑なのでな。」

ルレーアス様が言った。


「あの、それより、この、クッキー、売りたいです。」

サクサクの生地にヘーゼルナッツがキャラメルゼされて入ってる。


絶対売れるよ!


「ヤファルが喜ぶ、いっておこう。」

ルレーアス様が笑った。


結局、お茶をして、廊下までヤファルさんに案内されたところで


「店主さんーよかったですー。」

デーケシ卿に会った。


「ふん、きちんと客くらい管理したらどうですか!」

ヤファルさんはそういってもときた廊下を帰っていった。


なんか仲悪いみたいだな。

結局、ルレーアス様ってなにもんなんだろう?

国王陛下ってことはないんだろうけどね。


「ではー、行きましょうかー、店主さん。」

デーケシ卿が言った。


美形年下武人殿下、どんな顔するだろう?

読んでいただきありがとうございます。

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