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本日は引きこもり三昧。(王家なんて知らないよー)

まったく、じいちゃんのアホ。

美形年下武人殿下の馬鹿!


「セツラ、なにすねてるんだ。」

じいちゃんが言った。


あのあと、イアルダスにも帰りたくなくて

王都の家に駆け込んだんだ。


「お義父様、セツラは傷ついてますの、あちらにいってくださいませ。」

お母さんが嬉々として私の世話をしてる。


まあ、いつも言うこと聞かない娘が

目の前でグダグダいってればね。


「セツラは王家なんていかなくていいわよ♪アサギにあとは任せて、セツラは今日はお母様とお茶会に行きましょうね♪」

お母さんが言った。


「ハフィアさん、セツラがいくところなんぞ、王宮かイアルダス以外ないだろう?どうせ、オズ坊は断られるんだからな。」

じいちゃんが言った。


美形年下武人殿下を断る人なんているの?


あの金の髪が背中にゆれて、紫の瞳がきれいな精悍な美青年を嫌いな人なんているの?


「お義父様、オズワルト殿下はチエアイス武王国に旅立たれたそうでは有りませんの。」

お母さんが言った。


ああ、ついにそうなったのか…。

なんか胸が痛い。


もう、知らないって思ったのに!


「あれは…なんだ、今は言えない。」

じいちゃんはなんか情報を持ってるらしい。


「まあ、関係ないですわ、セツラ、この水色のドレスを着ましょうね。」

お母さんが嬉々としてメイドに命じた。


「おい、アースリースの坊主は…まだ、なんかいってんが、お前の相手はオズ坊一択だからな。」

じいちゃんが言った。


なんで、美形年下武人殿下にこだわるんだろう?


「どうして、オズワルト殿下なの?」

他の人だっていいじゃない。


私はいやだけどさ。


「あいつは、きちんとカササダ竜騎兵団、団長になるとき、実力を示したからな、王族だからってなった訳じゃねーよ。」

じいちゃんが言った。


なんでも、すべての団員を負かした上、最強の事務官ヤヒコさんも倒したそうだ。


ヤヒコさん、最強なんだ?事務官なのに。


「アーウィングは絞めておいた、あいつは、団長の器じゃねーよ。」

じいちゃんが笑った。


ふーん、そうなんだ。


「まあ、私はもう王家とはかかわり合いになりたくないから。」

翻弄されたくない。


美形年下武人殿下のこと考えると…。


なに?この落ち着かない気持ち。


「そうよ、セツラには誠実で素敵な年上のお婿さん見つけてあげるわ、もう縁談来てるのよね。」

お母さんが言った。


「物好きな人がいるんだね。」

私は呟いた。


究極の物好きは王家の男どもだけど…。


ああ、美形年下武人殿下はもう、関係ないか…。


「セツラ、自暴自棄になるんじゃねーぞ。」

じいちゃんが言った。


自暴自棄?

そんなのならないよ!

私、今こもってるけど、きちんと仕事に生きるもん。

美形年下武人殿下がチエアイス武王国に婿入りしたって関係ないもん。


心は痛いけど…。

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