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なんか非難されてます。(なんでなんだろうね…。)

美形年下武人殿下イイナズケから逃げてカーラアスト王太子殿下と

手に手を取って駆け落ちしたという噂が立ってます。


どこどうしたらそう言う話しになるんでしょうか?


ただいま、王宮のオズワルト殿下の部屋にいます。

アサギが荷物の搬入作業で来たからです。

まあ、運んでるのは引っ越し業者ですが…。


あの鏡台、私のじゃないと思うけど…。

服もそんなに王都の屋敷になかったよね…。

あの箱の山どこから…。


「セツラお姉さま…オズワルト殿下のどこが気に入らないのよ。」

さっきからアサギがうるさいです。

「私にはふさわしくないと思う。」

あの人の相手なら五万といると思うけどね。

「やっぱり、カーラアスト王太子殿下ねらいですか?」

ローレン女官が言った。

「まったくねらってません。」

あの人こそ単なる友達だよ。


向こうも冗談で婚約だのデートだのいってるに…たぶん決まってるよ。


「団長のどこが気に入らないんですか?」

エスアディア竜騏兵が言った。

ちなみに女性です。


護衛と言う名の監視が付きました。


あの騒動のあとしばらく部屋に軟禁されました。

『こんど、逃げたら鎖につなぐ…いや、いっそ…。』

なんか恐ろしい事いってました。


分かりました、説得してからかえります。


一週間後やっと出してくれた時。

『お前を野放しにしてはいけない事がわかった…監視をつける。』

美形年下武人殿下が静かに言ってエアスディア竜騎兵が付けられました。


女性竜騎兵は希少価値なので彼女がいない時は男性がつきます。


エアスディア竜騎兵は美形年下武人殿下の尊敬してるみたいです。

よって、駆け落ちしてもどったと噂される私の事はきにいらないみたいです。


「気に入らない以前に私がふさわしくないとおもうけど。」

それより、好きでもないのに許嫁は嫌だし。


…皆さんなんでうなづくんですか?


「私もオズワルト殿下ならもっと良いお相手がいらっしゃると思います。」

ローレン女官が言った。

「お姉さまは…もっとふさわしい方がいらっしゃいますわ。」

アサギが言った。

「団長ならば、妙齢の美女がよりどりみどりなのに…。」

エアスディア竜騎兵はため息をついた。


はいはい、さようでございますね。

自分でいって傷ついたよ、私は…。


「そうかねぇ…オレはぴったりだと思うけどな。」

アーウィングおじさんが顔を出した。


「副団長。」

エアスディア竜騎兵が言った。

「エアスディア、セツラは無事か?」

アーウィングおじさんの後から美形年下武人殿下がやってきた。

「団長、はい、異常ありません。」

エアスディア竜騎兵は言った。


「そうか、セツラ、もうすぐ父上の縁談相手がくる、くれぐれも逃亡しないように、もししたら…。」

美形年下武人殿下が言った。


何する気なんだろう?


「国王陛下が結婚したら、許嫁解消してもいいんじゃないですか?」

そうすれば、いくらなんでもせまらないよね。

「まだ、乙女ということか…甘いなセツラ。」

美形年下武人殿下が笑った。


ええ?結婚すれば王妃様一筋なんじゃないの?


「それに…兄上がまだ残っている…あきらめろ、お前が逃げなければ甘やかしてやるから。」

美形年下武人殿下が妖しく笑った。


ええ?いいよ、べつに甘やかさなくってそれより仕事させてください。

通信機返してくれないかな?


「…お姉さま…私、やっぱり…。」

アサギがなんか赤い…熱?

「大丈夫?」

アサギ、か弱いから…。


「…相手があれじゃ…でも…やってみようかしら?」

ローレン女官が呟いてる。


「団長、しっかりお守りいたします。」

エアスディア竜騎兵が言った。


「頼んだぞ。」

美形年下武人殿下が微笑んだ。


…まったく、いい迷惑だよ。

早く王太子殿下にお嫁さんがきますように。

そう言えば王太子殿下ってカラさんだよね…。

…なら、いくらでも相手がいるよね。

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