第72話:反撃の狼煙
暗闇は時間が流れるとともに薄明かりによって少しずつかき消され、新たな一日の始まりを告げた。
普段であれば城下町に住む人々が日の出とともに起き始め、今日も一日仕事に精を出すかと己に喝を入れているころだ。そして、家族と一緒に朝食を取り、各々の仕事場へと向かっていくだろう。往来は行き交う人々で賑わい、喧騒が耐えることはない。
だが、今この城下町に漂うのは喧騒などではなく、不気味なまでの静けさだけだった。人の声どころか物音すらしない通り。外を出歩く者は一人もおらず、まるで別世界に来てしまったかのような錯覚に囚われるほどだ。
そんな城下町の路地裏に人目がないにも関わらず隠れながら移動する四つの影があった。
「こちらの道も大丈夫です。急ぎましょう」
周囲を警戒し、後方にて待機する三人へ告げるのはミレーヌ。それにフィード、アイル、リオーネが頷き、先行するミレーヌの後を追う。
クーリックの屋敷からクラリスを助け出した四人は任務の報告をするため、いち早くエルロイドの元へと向かっていた。だが、城下町に着いた彼らを待っていたのは騎士団総隊長エルロイドがフラムの皇女であるウィンディを人質にとって逃亡したという噂だった。
そして、ウィンディを連れたエルロイドを捕獲するため、現在城下町では騎士団による捜索活動が行われていた。住民は皆家に押し詰められ、よほどのことがない限りは外へ出ることを禁じられていた。
ここで問題となるのがフィードたち四人の存在である。事の真偽をエルロイドに確かめるのが彼らが現在取るべき第一目的である。
だが、エルロイドの一派として見られている彼らが下手に表に出てしまえば今回の件に一枚噛んでいると思われてしまう。間の悪いことに彼らは実際にエルロイドの命を受けてこの城下町を離れていた。見ようによっては彼らこそがウィンディを攫った主犯と思われても仕方なく、うかつに姿を晒すこともできないのが現状だ。
そのため、彼らは人目のつかない路地などを使い、どうにか城下町をうろつく騎士たちの警戒網を掻い潜っているのだった。
「おい、さすがにこりゃ不味いんじゃねーか? 状況が悪いったらありゃしねえ。これだけ俺たちにとって悪い展開になっているのを見ると、どうも一杯食わされたのかもしれねえな」
いつもは余裕の表情を崩さないアイルが珍しく苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべて呟く。事実、彼の言う通り現状は悪化する一方であった。城下町に到着した当初はまだ夜が明けておらず、暗闇に紛れて動くこともできたが、日が昇り始めてきたためこれ以降はあまり派手に動いてしまえば、騎士たちに見つかるのも時間の問題だろう。
「どうもそのようですね。そもそも、こんなにタイミングよく注意していた相手の情報が手に入ったのがおかしかったんです。事件の詳細を把握しようと意識を強めた所に今回の件です。私たちは相手の掌の上でまんまと踊らされたようですね」
ミレーヌの言う通り、冷静になってみればおかしな点はあったのだ。だが、早く事件の裏を暴こうと功を焦った彼らはその点に気がつかなかったのだ。
「後悔するのもいいですが、これからのことを考えないといけないです。まずはエルロイドさんを探さないと。ありえないとは思いませんが今回の件が事実であるという可能性だって残されているんですから」
「そのような事実があるとは信じたくはありませんが、リオーネの言うことにも一理あります」
「んで、その隊長は一体どこにいるんだ? まさか、闇雲に歩いて探しているわけじゃないだろうな?」
苛立ちを見せながらアイルがミレーヌに尋ねる。
「ええ、それはもちろん。このような時のためにというわけではありませんが、もし騎士団内部で隊長の命を狙う輩が現れたり、貴族派に属する者たちが反乱を起こして城から逃げ延びなければならないようなことになった時のために用意した隠れ家があります。
おそらく、隊長は今そこにいるはずです。グラードさんも一緒に逃げ延びているでしょう」
確信をもって答えるミレーヌ。彼女がそう断言するのならエルロイドはそこで彼らの帰還を待っているのだろう。ひとまず目的地は定まり、エルロイドとの合流が最優先と全員が理解した。
ただ、それと同時に彼らには一つ不安の種があった。それは、先ほどから黙ったまま最後尾を走るフィードだった。いや、正確には彼の腕に抱かれた一人の少女である。
「クラリス……」
悲痛な面持ちで感情を無くした少女の名を口にするリオーネ。かつてはフィードのことで文句を言い合ったり互いに張り合ったリオーネには彼女の変貌ぶりに心を乱された。
快活で表情豊かだったかつての彼女の姿はそこになく、まるで死んでいるかのように色をなくした瞳は思わず目を逸らしてしまいたくなるほど空虚だった。なすがまま、ただフィードに抱きかかえられて身を任せている。
その姿があまりにも痛々しくてリオーネはとっさに視線を外した。
「フィード、ここまではあえて口に出しませんでしたが一体いつまでその少女を連れていくつもりです? 私としてはこのようなことを言いたくないですが、ハッキリ言ってその少女は今の私たちにとって邪魔な存在以外の何者でもありません。
そもそも、あなたがその少女を助けたりなどしなければ何事もなく任務を終えられていたはずなのです!」
結果として起こってしまったことをこれ以上責めていても仕方がないと分かっていてもミレーヌはそれを黙っていることができなかった。
現状を考えればこの結果はおそらく予定調和の出来事であったと思われる。だが、そうでなかった場合を考えるとフィードがとった行動はあまりにも無謀で愚行であった。時と場合によっては謝って許されることもあるだろうが、今回は違う。失敗の許されない重要な任務であったのだ。
結果は変わらないにしろ、それでも彼の行動を許せるものはほとんどいないだろう。その証拠にクラリスの存在を知り、フィードを第一に考えるリオーネでさえ今回の件については彼を庇おうとしなかった。
「何か言うことはないのですか? それとも、自分に非はないと開き直りでもしますか?」
怒りに感情を任せながらも騎士に聞こえないように声を抑えて問い詰めるミレーヌ。そんな彼女の怒りを真正面から受け止めるようにフィードはミレーユと視線を合わせた。
「開き直るつもりはないが、俺はクラリスを助けたことを後悔していない。もちろん、今回の件については俺が全面的に悪い。非は全て俺にある。懲罰を課したければ今回の件が済んだらいくらでもしてもらって構わない。
だが、あそこでこの子を助けなかったら俺はもう人としていられない。これ以上俺にとって大切な者を失うのは俺自身が許せない。クローディアの時のように手が届いたはずなのに救えないなんてもうゴメンだ!
それでも、もし彼女を救うのを邪魔する奴がいるのだとしたら俺は……その全てを消し去ってみせる」
その瞳に映る狂気とも思える決意の光を目の当たりにしてミレーヌは思わずたじろいだ。聞いてみれば普通のことを言っているようにも思える発言。自分にとって大切な存在を彼は悪の手から守っただけだ。
だが、彼の言っていることはそれだけでない。今回の件、もしミレーヌがリオーネの代わりにフィードと共に屋敷を探索し、クラリスを見つけたとする。その時、感情に任せて無理やりにでも助けに行こうとするフィードをもし強制的に止めていたのなら、彼は何の躊躇いもなく彼女を殺したということだ。
一人の少女を守るために自身の邪魔をする者は全て消す。
そのことを理解したミレーヌはこれまでフィードという人間を見てきて一番ゾッとした。この男はまともじゃない。一見すると常人のように見えなくもないが、彼は本当に自然と常識という枠からはみ出てくる。
(やはり、この件が終わったらすぐにでもこの男を隊長の元から引き離さないと。いや、この国から追放してしまわないと)
ミレーヌは密かにそう決意する。彼女の敬愛するエルロイドがフィードによって傷つけられる前に……と。
二人の間に沈黙が漂い、その後の言葉をどう紡ごうかという空気になっていると何かを察知したのかリオーネが三人に合図を送った。
「こちらに向かって誰か来ます」
その言葉を聞いて三人も警戒態勢を取る。一歩、一歩彼らの元へ向かってくる敵の気配。気配は一つ。ここは敵に気がつかれる前に素早く意識を刈り取り、この場を離脱するのが最善策。
アイコンタクトでリオーネが三人にそのことを伝える。彼らはそれに頷き、この場から離脱する態勢へと移行する。
そして、敵が今まさにリオーネたちのいる路地の前に差し掛かった瞬間、即座にリオーネは路地から飛び出し相手に向かって襲いかかった。
突然の急襲者に驚き、思わず身体を硬直させる相手。口を開いて言葉を出すことも許されず一撃の元に意識を奪われる。
そして、リオーネが相手の意識を奪ったと確信した三人はすぐさま路地から抜けだし走り出した。だが、路地を抜けた瞬間に彼らを制止するリオーネの叫び声が聞こえた。
「ま、待ってください!」
不思議に思いリオーネの方を三人が振り向くと彼女は倒れた相手の介抱をしていた。
「おい、何してんだ?」
自分で倒しておきながらその相手の介抱をするリオーネの行動がよほど不思議だったのかアイルは彼女にそう尋ねた。
「いえ、実はより詳しい情報を相手から聞き出そうと思って、このまま連れて行こうと思ったんですが、その……」
言いよどむリオーネに対しあまりこうしている時間がないと続きを急かした。
「言いたいことがあるのなら早く!」
「あの……この人確かアイルさんのところの新人騎士ではありませんでしたか?」
そう言ってリオーネは意識を失いうつぶせで倒れている騎士の顔を上げてアイルに見せた。
「あっ!」
現状に似合わない間の抜けた声が上がる。そう、そこにいたのはフィード同じく騎士団試験を受けて合格した新人騎士のケインだった。
「ここです……」
ミレーヌがそう言ってある建物を指差した。歓楽区域の一角にあるそれは建築から長い時が経ったものであった。壁は煤け、だが使えないわけではない。華やかなこの区域には似合わないそれはハッキリ言って不気味だった。
「おいおい、集合場所ってこんなとこだったのかよ。大丈夫か? こんな明らかに浮いている建物なんてすぐに調べがついちまうぞ」
「問題ありません。そのことについても今から説明します」
そう言ってミレーヌは一足先に建物の中へと入っていく。
「は~。こりゃ、なるようにしかならねえな」
アイルは愚痴を漏らすと、背中に背負ったケインをしっかりと掴んで彼女の後をついていった。結局、所属してまだ短い期間とはいえ、試験を担当し自分の隊に入ってきたケインを放っておくことはアイルにはできなかった。もしかすると彼は敵対する意志がないのかもしれないと思ったからだ。
もちろん、実際に敵対関係であることが判明すればすぐにでも彼が知りうるすべての情報をアイルは引き出すつもりもいるのだが……。
そんな二人に続くようにフィードとリオーネ、クラリスがゆっくりと建物へと足を進ませる。フィードはまるで壊れ物を扱うかのようにそっとクラリスの手を取り、行き先へと引いてゆく。そしてリオーネはまるで人形のようなクラリスの髪をそっと撫でた。
「フィード……」
「ああ、わかっている」
リオーネが続けようとした言葉。それは当然クラリスの身に何が起こったかということだ。屋敷にいたときは本当に簡潔な事実しか教えてもらうことができなかったため、リオーネには何がクラリスを追い詰め、変えてしまったのかが知りたかった。そして、できることなら友としてどうにかして元の彼女に戻したいと思っていたのだ。
それは、喧嘩友達のようなクラリスとの関係をリオーネが意外と気に入っていたということだった。
廃屋のような雰囲気の建物の扉にフィードは手をかけ、ゆっくりとそれを開いた。室内は先に入った二人によって巻き上げられた埃が宙に漂っている。物という物を全て排除し、壁と床だけがある空間だ。扉から一直線に伸びた通路の先には既に中に入っていた二人が待っていた。
「ここです、行きますよ」
ミレーユはそう言って一見すると何もない壁に手を当て始める。少ししてその手が止まり、左手で何かを掴んで横に引っ張った。
すると、行き止まりであったはずの壁が半分開き、その先にはまだ先へと続く通路が存在した。
「ほ~隠し通路ね。なるほど、こりゃ見つけるのも大変かもな」
「あからさまに怪しい場所だからさらにもう一手を打つのよ」
そうして彼らは通路を歩いてゆく。下に向かってしばらく進み、そこを抜けた先には歓楽区域から少し離れた場所にある住居の一つにたどり着いていた。
住居の床下に繋がる板を外し、室内へと一人ずつ上っていく。そして、全員が室内へと上がると、彼らが揃うのを待っていたというように先にこの住居に到着していた一人の男性が声をかけた。
「やあ、ようやく着いたようだね。君たちがここに来るのを待っていたよ」
そこには、いつもと変わらず落ち着いた様子で彼らに語りかけるエルロイドの姿があった。
「お待たせしました、隊長。さっそくですが報告の方をさせていただきます」
ミレーユがそう告げ、一瞬だけフィードの方を睨み、任務の結果を報告しようとする。だが、そんな彼女の眼前にエルロイドは開いた手をかざし、その報告を遮った。
「いや、その前に私の方から先に報告させてもらうことがある」
重々しい空気を漂わせながらエルロイドは彼らに告げた。この場にいる全員が〝まさか〟と彼の裏切りの可能性を脳裏に掠め、僅かながら警戒を強める。だが、帰ってきたのはそれよりも予想外な言葉だった。
「――グラードが貴族派に寝返った。いや、正確には元々所属していた組織へと戻ったというべきか。ともあれ、今私は彼に反逆者の汚名を着せられこうしてここに逃げ延びたということになる。」
その言葉に一同が驚きを顕にした。
「おいおい、隊長。冗談きついぜ、あの人が敵に回るとか勘弁しろよ」
「嘘、ですよね? グラードさんが寝返ったなんて。あの人は、確かに私と同じ貴族でしたが平民派のためを思っていつも行動していました。そんな人が隊長や私たちを裏切るわけがありません。きっと、何か理由が……」
アイルとミレーヌは伝えられた衝撃の大きさに動揺していた。それもそのはず、グラードは見た目は頼りなさそうな農夫に見え、年もこの場にいる誰よりも上だ。
だが、今は騎士団を纏めるまでになったエルロイドが騎士に入った当初には既に隊長として騎士団に貢献しており、彼の前任であった騎士団総隊長の補佐を当時はしていたという。その実力は年老いてなお騎士隊の隊長を務めていることからも伺いしれる。
加えて、彼は誰に対しても分け隔てなく接しており、生まれや育ちで人を差別しなかった。だからこそ彼の部隊は様々な人間が集められながらもまるで家族のように明るく、暖かなものであった。それは、リオーネが騎士隊に入って彼の部隊に所属してからすぐにその輪に入ることができたことからもよくわかる。
実力もさることながら、人望も厚い。そんな相手が敵に寝返ったとなると、厄介なことこのうえない。彼がエルロイドと共に行動し、今回の件に対応していればまだ貴族派と平民派の戦いという構造に持ち込めるが平民派の顔の一人である彼が敵に回っては他の騎士たちもどちらについていけばいいのか迷ってしまう。
おそらく、そうこうしているうちにエルロイドに対する悪評を流し、少しでも多くの見方を付ける算段だろう。なにしろ、これまで彼を支え続けてきたグラードが声高に彼を裏切り者などと罵れば彼がどれだけエルロイドの助けになろうと尽力してきたかを知っている人々は盲目的にその言葉を信じることになるからだ。たとえ、それが偽りだとしても……。
「ということはですよ。そもそも昨日グラード隊長が情報を手に入れたと知らされた時点で今回の一件は始まっていたということですか?」
隊長、と裏切られてなお彼をそう呼ぶリオーネ。敵に寝返ったと言われてもどこか納得できないものがあるのだろう。フィードとの一件がある彼女からしてみればグラードもまた何か自分たちに言うことのできない秘密を抱えているのではと考えても仕方がない。
「ああ、そういうことになるな。しかし、まんまとやられたな」
悔しそうに呟くエルロイド。冷静沈着で、よほどのことでない限り感情を表に出さない彼にしては珍しく悔しさを滲ませていた。
「隊長……」
悲痛な面持ちでエルロイドの様子を伺うミレーヌ彼女にはエルロイドの気持ちが痛いほどわかった。彼とグラードがどれほど身を削り、騎士団を支えてきたのかを知っているからだ。
自分を心配するミレーヌの表情に気がついたのか、エルロイドはそんな彼女を安心させるように呟く。
「心配ない、私としてはこのまま相手に好き勝手やらせるつもりはにからな。だが、私一人ではできることが限られる。この状況を打開し、私は再びあるべき騎士団をこの手に取り戻す。
皆、私に協力してくれ」
その言葉にミレーヌ、アイル、リオーネが胸に手を当て、
『はっ! お任せ下さい』
と、声を合わせて答えた。そして、それを見て彼らの答えを喜ばしく思い微笑んだエルロイドだったが、すぐさま表情を険しくし、フィードに視線を向けた。
「そういえば、これは伝えておかないとならなかったな。実は私が姫様を連れて城を抜け出す際、グラードと共に一組の男女がいたのだ。見た目は若く、一人はローブを被った男、もう一人は派手な和装をした少女だ。
初めて会った私でもそのプレッシャーで相手が誰だか理解したのだ。これが誰だか、君なら言わなくてもわかるな、フィード」
「ああ……当然だ」
そう答えるフィードの心臓はドクンと大きく高鳴り、身体は興奮から熱を持ち出した。相対するは十二支徒のエンリカ、そしてログ。フィードにとって忌むべき仇敵だ。
「君は私たちが騎士団を取り戻すことなど気にかけなくてもいい。その代わり、彼らを全力で倒すと私に誓ってくれ」
「誓おう。俺の力の全てを出して、奴らの相手をすると」
「ならいい。それからリオーネ、君もフィードについて十二支徒の相手をしてくれ」
「えっ?」
「なに、君も奴らに浅からぬ因縁があるだろう。特に、以前言っていた少女の方は……な」
そう言われてリオーネはエンリカにフィードと挑んで見逃されたことを言っているということに気がついた。
もちろん、元々の状況が状況だっただけにハンデはあった。だが、二人係で挑んで傷を一つしかつけられなかったことにリオーネにとって衝撃的だった。単純な実力差がそれほど開いていることに気づかされ、フラムへ戻った彼女は以前にもまして鍛錬を重ねていた。
そして、今エルロイドはそんな因縁の相手に借りを返せと言っているのだ。そして、リオーネも彼に返す言葉は決まっていた。
「わかりました。私の方も以前とは違うということを奴らに見せてやります」
リオーネの答えを聞いたエルロイドは満足そうに頷いた。
「さて、ひとまず優先して伝えなければならないことはすんだ。ここからは互いの情報交換と行こう」
こうして、無事合流を果たした彼らは敵に対する反撃の第一歩を踏み出した。




