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第64話

総司の療養所―


総司は、陽が沈むと同時に、床へ体を横たえ眠ってしまった。

礼庵は、総司の額にのせている、濡れ手ぬぐいを何度も代えていた。


礼庵(やはり疲れておられたのだな…)


そう思った。老婆に聞くと、朝からずっと縁側に座っていたという。

食事を半分以上残していたにも関わらず、体を横にすることはなかったらしい。


礼庵(…私は…よけいに総司殿を疲れさせているのではないだろうか…?)


礼庵はそう思った。


……


しばらくして、総司は目を覚ました。

礼庵の顔を見て、起き上がろうとする総司を礼庵は止めた。


礼庵「まだ、熱があります。寝ていてください。」


総司は黙ってうなずき、礼庵の言うとおりにした。


総司「…熱さえなければ…私は元気なんです。本当です…。本当に元気なんですよ。」

礼庵「総司殿…」


自分で思い込もうとしているのか、礼庵を安心させようとしているのか、どちらなのかわからない。

…が、礼庵にとっては、どちらだろうと辛かった。


礼庵「わかっています。…でも、無理をすれば、治るものも治らなくなります。…風邪だってそうでしょう?ひきはじめに無理をすると、後はこじれるものです。」


総司は目を見開いて礼庵の言葉を聞いていたが、やがて、微笑を見せてうなずいた。

礼庵はほっとしたように、うなずき返した。

そして、ふと中庭を見た。


礼庵「…満月だ…。綺麗な満月が出ていますよ。」


礼庵がそう言うと、総司は頭をを反対側に傾けた。


総司「本当ですね。…綺麗だ。」


2人はしばらく、何も言葉を交わさず、月を見ていた。

……


ここまで、一気に進んで参りましたが、いかがでしょうか?

「みつ」お姉さんとの蜜月(?)が終わったあとは、礼庵との蜜月(*--*)いやいや、そんなもんじゃありませんが…。なんだか、いちゃいちゃしているように見えるでしょうが、なかなか再会出来なかった二人です。許してやってください。

しかし、こうして毎日書いていると、案外、療養生活が長かったんだなぁ…と思います。日記の中では、お姉さんが毎日来ているように書いていますが、実際はどうだったのでしょう?そして、お姉さんが行ってしまったあと、礼庵が来るわけですが、この礼庵はあくまで創作キャラですので、史実はその後はどなたも総司さんを訪れていないことになります。お姉さんがいらっしゃらなくなったあとの、総司さんの寂しさを思うと、本当に胸が痛みます。

テレビドラマなどでは、近藤さんと土方さんが一緒に訪れたりしますが、近藤さんは、総司さんを訪れた時の話などが残っているのですが、土方さんが訪れた…という記録はまだ見たことがありません。でも、お手紙くらいは書いてくれていないかなぁ…という、希望的観測で手紙は出してみましたが…これも、残されたものがないので、実際は官軍に知られるのを恐れて、全く出せなかったのでしょうね。

会わなかったと仮定すれば、何故でしょう?この日記の土方さんに言ってもらったように、勝ってから会いに行こうとおもっていらっしゃったのか、ただ、会うのが辛かったのか…本当に忙しくて会いにいけなかったのか…。

何か情報をお持ちの方、いらっしゃいましたら、教えてくださいね。


では、続きもどうぞよろしくお願いいたします(m_ _m)

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