18話目
18話目
転落がダンジョンで持っていた秘宝は5つある。一つ目は閃光の指輪。二つ目が異能が分かるカード。三つ目が五度の火垂る。四つ目が女の冒険者がくれた銃。
そして五つ目の秘宝が……
「【真実の林檎】ってある? どこに置いてるのか分からないんだよね」
【真実の林檎】とは狼のボスを倒したときにゲットした秘宝である。能力は身体能力の増強だ。
「そ、それでしたら、そちらに御座います!!!」
指さされた先を見ると、そこには綺麗な林檎が飾ってあった。俺がゲットした秘宝である。一旦デブは殺し、林檎の前に立った。
まるで本物の林檎かの様なみずみずしさとハリで、おもわずかじりつきたくなるが、真実の林檎に限ってはやってはいけない。なぜなら、この秘宝の発動条件が食べる事なのだから。
「何回見ても酷い代償だよな。一回しか使えない上に、使ったら10分で体が崩れるって」
使った時点で寿命は10分になるのが物凄い欠点だ。それが無ければ、今後のこの秘宝は誰かに食べられていただろう。
「まあ、いい。俺のものは取り返したし吉村に電話をかけよう」
忘れかけていたが、俺がここに来たのは秘宝を全部奪うためだ。
ポケットの中からスマホとメモを取り出し、電話をかける。宝物庫の中では電話を着信音がなり響いていた。しかし、直ぐに別の音がかぶさって来る。
「いたぞ! 拘束しろ!」
「おう!」
エレベーター前にいた男二人だ。正直あの程度の強さであれば無視しても良いと思っていたけど、電話の時に攻撃されるのは怠い。
……冒険者ギルドの関係者だろうから殺していいよな? ここにいるって事は一般人じゃないだろうし。
俺はさっきゲットした、短剣の秘宝を握りなおし男たちへむける。しかしその時、電話がつながってしまった。
『もしもし? 吉村だよ』
「あ、宝物庫についたけどどうすればいい?」
男たちから目は離さず電話に応答する。
「死ねぇ!!」
「おらぁ!!!」
攻撃してくるが、迷宮適合と疾走のおかげで当たる事はなく、簡単に避けることが出来る。今の天落にとってはただ電話を邪魔してくる雑魚なのだ。
『あれ、誰かいるの?』
「門番的な人たちが居たんだ。殺してもいいか?」
『ギルドの関係者でしょ? なら殺して大丈夫だよ』
「それならよかった」
このまま電話を邪魔されるのはうっとおしかったし、そもそも許可出される前にデブ1人殺してしまってる。もしいま駄目だと言われても、どうしようもないのだ。
許可が出たので、避けるのはやめ疾走で前に出て、一瞬のうちに2つの首を刈り取る。
「あ、どうせ壊死するんだから、傷つけるだけで良いのか」
地面には二つの死体が転がっているのだった。
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