59【小説】ブレイブ・ストーリー
今日は(珍しく)小説です!
宮部みゆき先生の『ブレイブ・ストーリー』について語って行きましょー!
これ、私が真面目に小説の勉強をするために読んだ本です。
それまでも小説を書いていたけど、本当に適当で小説のイロハも分かっていない、酷い作品ばかり書いていました。
なろうで活動していない時も異世界恋愛ばかり書いていた私でしたが、ふと転生や転移ものを書きたくなっちゃったんですねー。
でも、どんな風に書いていいのかが分からない。なら何かを読んでみよう! と思って検索し、出会ったのがこの本でした。
模倣犯やクロスファイアや元警察犬のマサが出てくるシリーズなんかは読んでいたので、宮部みゆき先生の本なら絶対面白いだろうなーというのが分かっていたのです。
小学五年生の三谷亘という男の子が主人公なのですが、親が離婚してしまうんですね。
その運命を変えに、彼は異世界に行くのですよ。色々と試練をクリアすれば、願いが叶えられるのです。
もうね……カッツさんとロンメル隊長がね……
ラストはボロ泣きですよ!!
ロンメル隊長の「悪くない」という言葉が本当に胸にきます!!
で、私が何故これを取り上げたかというとですね。作品の面白さもさる事ながら、とっても勉強になったからです。
何故異世界に行く事になったのか?
言葉の違いの問題はどう解決しているのか?
異世界での目的は?
異世界に行っている間の現実の時の流れはどうなっているのか、子供が突然いなくなった母親はどう過ごしているのか……
そういう部分の書き込みがしっかりとなされているので、納得出来るんですよね。
なんか良くわかんないけど異世界に転移していて、なんか良くわかんないけど言葉も通じて、なんか良くわかんないけどすんげー強くなってるし、特にすべき事もないけど折角来たから異世界を楽しんじゃおう。元の家族のことなんか、全然思い出さないぜ!
……というのもお気楽で好きなんですが、全てに言及するという姿勢はこれで学べたかなと。
言及しまくるとシリアスになり過ぎますからねー。その辺の匙加減は難しい所なんですが。
例えば魔法ひとつにしても、『異世界だから良いのっ』って言ってしまうか、その原理もしくは起源まで遡って書くか……
そういう所まで書くと、リアリティが出るんですよね。
異世界でありながらリアリティを追求したい方が勉強するには、もってこいの代物だと思います。
アニメや漫画にもなっているそうで、そちらもいつか読んでみたいですねー。
あ、ちなみにこれを読んだ直後、『俺は異世界に行きたかった』という小説を書きました。でも7話で止まったまま、何年も脳内であーでもないこーでもないと構想を練り練り練り練りしております。
これ、いつかは絶対完成させたい小説なので、アップした際はどうぞよろしくお願いします!
あ、なんか自作品の紹介に……っ!?




