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ワンオフの装備完成!

妖精国からの知らせを聞いた後、完成した装備を受け取りに武具屋へと向かうカイリ達。

エイリィンの泣き声BGMを聴きながら、ベルスさんの武具店にやって来た。


……てか、お前はいい加減泣き止めよ。俺が作った美味しい魔力ポーションをやるからさ。


そんなことを思ったら「え⁉︎ いいんですか?」と言う声が聞こえて来た……ような気がする。


…………今度会ったらな。


そう思ったら、「わぁ〜い! やったぁ〜〜〜‼︎」と喜びの声が聞こえて来た気がしたので、「それでいいのか?」と呆れた顔になってしまう。


「ん? どうしましたか、カイリ様。発注した商品に何か不満でもありましたか?」


「あ、いえ! ベルスさん達が作った商品のことで悩んでいた訳じゃないんで、気にしないで下さい!」


あっぶねぇ〜……ベルスさんのお店に来てたのを忘れてた!


そんなことを思いながらも、ベルスさんからベルトを受け取る。


「キャンッ⁉︎」


ルルが興味深々な顔で「付けてみて!」と言いたそうな感じに吠えた。


「今付けてみせるから、ちょっと待っててくれ」


ガンベルトを腰に巻いて弾帯を肩に掛けると、あることに気付いた。


「…軽い」


皮が厚いからそれなりに重さを感じるかな? なんて思っていたけど、服を身に付けているような感覚に近いぐらい軽い。


「お気付きになりましたか。カイリ様が発注した道具は、身に付けると軽くなる【重量軽減】のスキルを付与したのです。

他にも付けたかったのですがスキルスロットが1つしかなかったので、それしか付与も出来ません」


「へぇ〜……ん? どうして重量軽減を選んだんですか?」


普通なら防御力を上げるスキルだったり、汚れないようにするスキルを選ぶと思う。


「はい。最初は耐久力を上げるスキルを付与しようと思ったのですが、カイリ様は自分で防御力を上げて修復をするスキルをお持ちしているので、重量軽減を選びました」


「強化錬成のことね」


「はい。因みにサイズの方は我々の方で把握しているので、いつでも作ることが出来ますよ」


「はぁ……用意がいいですね」


そんなことを言いながらも、ホルスターにマジックリボルバーを入れたり、弾薬を差し込んでみたりして確かめる。


「ホルスターの抜き差しも簡単に出来るし、弾薬も容易に取ることが出来るからいいね!」


「左様ですか」


「それでお値段はいくらですか?」


「弾帯とベルト両方合わせて13000レザになります」


「あらま…意外と安いですね」


「はい。皮の加工と重量軽減のスキル付与しか行っておりませんので、この13000レザになりました」


皮と重量軽減のスキルだけ? それだけで安く済むのか? 教えてチュートリアルさん!


説明

皮類は冒険者が狩った魔物や農家が飼っていた家畜などから取れるので、ランクが高くなければ安価な値段で売られています。

そして重量軽減スキルですが、こちらの場合は魔道士及び経験を積んだ鍛治士の方なら付与出来ます。

武具の場合は攻撃力や防御力強化、及び麻痺などの状態異常耐性などになると重量軽減よりも値段が上がります。


なるほど……じゃあ拾った武器や防具に戦闘向きのスキルを付与して売れば、儲かる可能性が高いかもしてないってことか。


「ん? カイリ様、どうかしましたか?」


「あ、何でもないです。…はい、お金です」


そう言って13000レザを渡すとベルスさんはニッコリとした顔で受け取った。


「まいどありがとうございます。ところでカイリ様、ルル様達のことなのですが……」


「ルル達がどうしたんですか?」


「どうやらまたお客様と遊んでいるみたいですよ」


「…へぇ?」


一瞬遅れて振り返ってみると、お店に立ち寄って来たお客と思わしき冒険者達と遊んでいた。


「よしよしよし…いい子だねぇ〜!」


ルルが男性に身体を撫でられて嬉しそうにしてる!


「このプルンプルンでツルツルの身体、気持ちいい〜!」


プル太郎が魔道士と弓を背負った女性達に頬擦りされてる!


「妖精って、こんなふうに踊るんだ。知らなかったなぁ〜」


大きい盾を背負った男性がそう言って、ファニーちゃんの踊りを興味深そうに観察している。


「ありゃ〜……」


知らない内に知らない人達と仲良くなってる。


そう思って見ていたらプル太郎が俺の様子に気付いたみたいで、女性達の手から離れ、俺の胸元に飛び込んで来た。


「…っと。どうしたんだ?」


プルンッ⁉︎


「終わったの?」と言いたそうな感じでプル太郎が震えたので、俺はプル太郎の身体を撫でながら答える。


「もう用事は済んだよ」


プルンッ⁉︎


プル太郎が「そうなんだぁ〜」と言いたそうに震えてから、身体を使ってスリスリして来る。


あ…ヤバ。至福の時が来た……。


「キャンッ⁉︎」


今度はルルが「ズルイ!」とか言いたそうな鳴き声を上げると俺の下へ駆け寄り、前足を俺の身体に乗っけて来た。


そうかそうか。お前も抱っこして貰いたいんだな! 甘えん坊めぇ〜!


そう思いながらプル太郎と同様に抱き上げると、今度はファニーちゃんが俺のところにやって来た。


「〜〜〜♪」


「自分にもやって欲しい……」と言いたそうな声を出しながら周りを飛んでいるので、この姿はこの姿で可愛いと思ってしまう。


「仕方ないなぁ〜……おいで」


そう言ってあげると、ルルとプル太郎の間に割って入るように腕の中に入って来た。


こうやって甘えて来てくれるのは、テイマーの特権だよな。サクラ様には感謝しかない。


「あの…もしかしてアナタの従魔ですか?」


そう言って近付いて来たのは、プル太郎と戯れていた女性だ。


「そうですよ」


「あ、やっぱり! 彼女が噂の女性だった!」


「噂?」


俺がそう言うと、ちょっと驚いた様子で話してくれる。


「あれ? 可愛いモンスターばかり連れてる女性テイマーが、この街にいると聞いたんですがぁ……もしかしてご自身の噂を知らなかったのですか?」


「知らなかった」


まさかそんな噂が流れていたとは……。


そんなことを思っていたら、ファニーちゃんを興味深く見ていた男性が話し始める。


「それに、この間出たビッグゴーレムの事件に大きく貢献したと言う話もあるぞ」


「ああ〜…そっちの方は聞いたけど、自分達はそんなに活躍してないと思ってるよ」


「どうして?」


「アンリーさんやサニーさんが来なかったら、あのままジリ貧でやられていたのが目に見えてたんで」


あのビッグゴーレムとの戦いで感じたのは、ギルドマスターとFランクの実力差だ。


「でもカイリ様がその場に居合わせたから、被害が拡大しなかったんですよ」


「武具屋の人の言う通りですよ。アナタ方のおかげでもあるので、ご自身のことをそんな風に言わないで下さい」


ベルスさんと弓を背負った人がそう言うと、周りは「うんうん」と言った感じに頷いた。


「あ…はい。分かりました」


そうだよな。後ろ向きなことを考えていたら悪循環に陥るな。


「クゥ〜ン…」


ルルが「外で遊びたい!」と言いたそうに感じに鳴いた。


「ルル達が外で遊びたそうなので、そろそろ行きますね」


「そうですか。またのご来店をお待ちしております」


「ルルちゃん。また遊びましょうね!」


「プル太郎くん、また身体を触らせてちょうだい!」


「俺も触れ合えばよかったかなぁ?」


男がファニーちゃんの身体を触ったら、セクハラにならねぇ?


「それじゃあ、どうも」


そう言って外へ出るとルル達を下ろして広場へと向かう。


「明日依頼を受けるとき、このガンベルトの調子をみてみようか」


「キャンッ⁉︎」


プルンッ⁉︎


「〜〜〜♪」


ルル達も「いいね!」と言いたそうな返事をした後、ルル達は広場で思いっきり遊んだ。……のだけれども。


「前よりも遊びが激しくなってない?」


…って言うよりか、訓練に近い気がする。


俺は怪我するか心配そうな目で、遊んでいるルル達を見つめていた。

こうして無事に装備を受け取ったカイリだった。

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