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カイリの冒険者ギルド登録(※また問題が発生!)

カイリはバルグと共に冒険者ギルドへと向かうことになった。果たしてカイリは冒険者ギルドに登録出来るのだろうか?

ルルを膝に乗せたまま朝食を済ませた俺は、ルルと遊ぶ(※ルルの運動)の為に中庭を使わせて貰うことにした。


「キャンッ! キャンッ! キャンッ!」


ルルは楽しそうに庭を駆け回って遊んでいるのを遠目に見守る。


楽しそうにしてくれてよかった。でも食事の時に俺の食べ物が欲しいってねだらなかったのは不思議だったなぁ〜。もしかしたらドッグフードで満足してたから、ねだらなかったのかもなぁ。


「キャンッ! キャンッ!」


今度は俺に構って欲しいのか、ルルが尻尾を振りながら足元にやって来た。


かっ、可愛いいいいいいっ⁉︎


そう思いながらルルの頭を撫でてあげると、今度は仰向けになった。


おっ、今度はそこを撫でて貰いたいのかぁ? いいだろう、そのお腹を撫でてやろう。


ルルのお腹を撫でてあげると気持ちよさそうな表情をさせるので、胸がキュン! となってしまう。


「カイリさん。そろそろ行きましょうか」


「はい! ルル、行こう」


「キャンッ!」


仰向けになってたルルは身体を起こすと、俺の後を追う様にしてバルグさんの用意した馬車に乗った。


「昨日と違って高級な馬車ですね」


「こっちのはプライベート用で昨日のは仕事用の馬車ですから」


ああ〜なるほど。だから馬車の操縦をする人がいて、座席もあるんだなぁ。


「クゥ〜ン……クゥ〜ン……」


ルルが甘えたそうに身体を擦り付けて来るので、頭を撫でてあげる。


「ところで錬金術ギルドと冒険者ギルド、どっちのギルドを先に行くんですか?」


「先ずはここから近い冒険者ギルドの方に行きます」


まぁ近い方のギルドから、行った方がいいよな。でも、冒険者ギルドかぁ……荒くれ者の巣窟ってイメージが強いから、怖そうな人達が居そうな気がする。


「ん? どうしたんだい、不安そうな顔をして?」


「いや、冒険者ギルドで絡まれたりしたら、どうしようって思っちゃって」


「ああ〜……それなら心配しなくても大丈夫ですよ。アナタのような女性が襲われていたら、あの人が助けてくれますから」


「あの人?」


「はい、行けば会えると思いますよ」


バルグさんが言うあの人って、一体どんな人なんだろうか?


馬車の外に広がる街の風景を見て楽しんでいると、少し大きめの建物が見えて来た。


「バルグさん、もしかしてあの建物がそうなのか?」


「はい、あそこが冒険者ギルドですよ」


「オオ〜ッ⁉︎」


他と比べて建物が大きく、それっぽい装備を持った人達が出入りしている。


「もしかして、楽しみなのですか?」


「すっっっごく楽しみっ‼︎」


そう、あの場所から冒険者への道が始まる場所なのだからっ‼︎


そんなことを思っていると、馬車が冒険者ギルドの前で停まった。


「さぁ降りましょう」


バルグさんの後を付いて行くようにして冒険者ギルドへと入って行くが、そこには異様な光景が広がっていた。


「……あれ? 俺がイメージしていた冒険者ギルドと、何か違う」


ワイワイガヤガヤと活気のあるところをイメージしていたのだが、何故か全員ヒソヒソ話をしていて、何かに怯えた様子でいるのだ。


「もしかして、これが日常風景なのか?」


「あ〜……もう少し先に行ったら、こんな風になってる理由が分かりますよ」


「こんな風になってる理由が分かる? それ、どう言う意味なんだ?」


「付いて来てくれれば分かりますよ」


そう言われてしまったので言われた通りに付いて行くと、変な声が聴こえて来る。


「ん? 何だこの声は?」


「またやらかした人がいたんですね」


「 またやらかした?」


「ほら、あそこを見て下さい」


バルグさんが指をさす方向に向けた瞬間、声の訳を理解した。


「ウギッ……ギャァアアアアアアアアアアアアッ!⁉︎」


何とそこには筋肉質でブーメランパンツを穿いたハゲたオッサンが、男の人を思いっきり抱き締め、持ち上げているのだ!


「もぉ〜、お・い・た・が・す・ぎ・る・わ・よぉ〜♡」


「ヒギィイイイイイイイイイイイイッ!⁉︎」


半裸の変態オッサンが力を強めたのか、締め上げられている男の人の身体が海老反りになる。


ヤバイ! マジのジー◯ブリーカーやんっ‼︎


「も、もうしましぇん! もうしましぇんから、許して下さいいいいいいっ!⁉︎」


「あらぁ、もうギブアップゥ?」


「今度またやったらぁ〜……もっと熱い愛情をアナタにプレゼントしてあげるから、楽しみにしててちょうだいねぇ〜♡」


「は、はい! 重々承知ぢでおりますぅぅぅぅぅぅ……」


その言葉を発した瞬間、オッサンが手を離した。自由の身となった男の人は、後ろに這いずった後に叫びながら逃げて行ってしまった。


「まだまだ元気があったのねぇ、あの子ぉ。もう少し愛して上げればよかったわぁ〜♡」


もう少し愛してって……今のが愛?


しかもルルが今のに怯えたのか、俺に抱っこをせがんで来るので抱っこしてあげる。


「あらぁ? バルグちゃんっ! 来てくれたのねぇ〜♡」


わぁっ⁉︎ 変態がこっちに来た!


女走りでこっちに近付いて来たオッサンに対して逃げようと思った。しかし、バルグさんが平然な顔をしているのでグッと我慢をする。


「ええ、先日のことで報告書を渡しに来ました」


「そうよねぇ〜……ゴメンなさい、ウチの子が迷惑を掛けちゃってぇ〜♡」


「いいえ、アナタには非がありませんよ。自分達が受けた仕事を破棄したのですから、当然本人達のせいです」


「そぉ〜……ところで可愛いこの子は、誰なのかしらぁ〜?」


そう言って見つめて来る姿に、背筋がゾゾゾッとした。ルルも同じ様に感じたのか、腕の中で丸まってしまった。


「は、初めまして……カイリです……この子はルルで…………俺の従魔です」


何とか言葉を絞り出した! つーか、この人の胸の先端に星マークが付いているんですけどぉ! R指定? R指定を気にしているのか、この人はっ⁉︎


「クゥ〜ン……」


ルルの方は完全に怯えてしまってる。


「ご丁寧にどうもありがとぉ〜。アタシの名前は アンリー・ホプキンス よぉ〜♡」


「はい……よろしくお願い致します」


何か、言葉の最後にハートマークが付いているのは、俺の気のせいだろうか?


「それで、彼女の身分証を作ろうと思っているんですけど、大丈夫でしょうか?」


「あらぁ〜そうなのぉ〜! アタシ自ら担当してあげるから、付いて来てちょうだい♡」


いや、出来れば他の人にお願いして貰いたいです。なんて言葉を言いたんだけど、逆らえそうにないから、素直に従うし……ん?


「ちょっと待って下さい!」


「どうしたんだい?」


「アンリーさんが対応してくれるって……どういうことですか?」


もしかして、この人が受付け対応なのか? それだったら、俺の夢の1つの美人受付嬢に接客して貰う夢が潰れるんですけどぉっ‼︎


「え? ああっ! ポプキンスはね、この冒険者ギルドのギルド長なんだよ」


「えっ⁉︎ この人が?」


「そうよぉ〜! アタシがここのギルド長なのよぉ〜。よろしくねぇ〜♡」


マッスルポーズを決めるアンリーさんに対して、俺は額に手を置いて悔やんでしまう。


マジかぁ〜……てかギルドが静かだったのは、さっきの騒動のせいだったのか。それと、念の為にステータスも確認しておこう。


鑑定目を使用して、アンリーさんのステータスを見る。


ーーーーーーーーーー


アンリー・ホプキンス

年齢 %&#”$&

種族 ヒューマン

性別 乙女


職業

ファイターLv53


基本能力

HP 109

MP 68

攻撃力 89(+16)

防御力 7#&%$$$

*++?”$’&’((‘&

$#&&&&&===

=======

======

======

======


取得スキル

※表記出来ません。


称号

狂愛のキューピット

=======


ーーーーーーーーー


ん? これはどういうことなんだ? この現象説明して、チュートリアルさん!


説明

現在使用している鑑定目よりも隠蔽するアイテムの方がLvが高いので、このような表記になっております。


えっ⁉︎ ステータスを隠蔽するアイテムぅ? あの姿の何処に持ってるんだよ?


そんなことを思っていると、アンリーさんがこっちを向いて来た。


「訳ありみたいだからぁ〜、別室で話を聞きましょうかぁ〜。付いて来てぇ〜♡」


「あ……はい」


色々ツッコミたいところがあったが、素直にアイリーさんに従って付いて行くのであった。

こうして、カイリは冒険者ギルドで厄介ごと(?)に巻き込まれそうになるのであった。

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