84.
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「これが答えだ」
【俺】はそういって、影を刀に変えて、次郎の体を両断する。
やつの体が二分されて、じめんにぐしゃりと倒れる。
一般人ならこれで死んでいるだろう。
もしくは……。
「あらら、見抜いてたのね」
もしくは作られた、偽物か。
今回は後者だった。
切断面が陶器のようにつるつるしていた。
血が出ていない、明らかに、人間ではない。
おそらくは使い魔的なものだろう。
ここまで作戦を見抜けるほどの頭を持ったやつが、ナニも持たずのこのこと、敵の前に姿を現すとは考えにくい。
「随分と短絡的だね。それに、暗殺者とは思えない。自分を犠牲して、大義をなすのが君たちの流儀じゃないの?」
「……昔はな」
昔の俺だったら次郎の提案に載って、自分を殺し、他者をいかす手段を執っていただろう。
だが、今はちがう。
「俺は……防人だ。おれが死ねば悲しむ人がいる」
エステルやミファが、悲しむ。
たとえ本当にこいつが言ったことを守ったとしてもだ。
「それに、敵が口約束を守る保証はない」
「ま、それはそうだね」
随分とあっさりだった。
多分交渉決裂することも織り込み済みか。
「じゃ、戦争か。悪いけどうちは強いぜ?」
「……だからなんだ。俺は敵を排除するだけだ」
【★新作の短編、投稿しました!】
タイトルは――
『最強【結界師】の気ままな新婚旅行〜弱すぎる味方に最強結界を施してたのに、自分が強くなったと勘違いした勇者に追放された。効果が永続じゃないと気づいても遅い、俺を溺愛してくれる幼馴染と旅してる』
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