表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソサリア魔導冒険譚  作者: 星乃紅茶
【第六部】 《古代龍と時の翼 編》
165/223

5章 相容れぬ存在 6-15

「テロン!」


 王宮の『転移の間』に走りこんだテロンを待っていたのは、彼のパートナーであり『万色』の魔導士でもあるルシカだった。


「すまない、待たせた! まさかもう――」


「ええ。ミディアル周辺に布陣している魔術師たちが『遠見マジックアイ』で古代龍の姿を確認したわ。南西から接近、北壁の上に現れたとの連絡が入ってる。もう間もなくクルーガーたちの待機している地点に到達するはずよ。あの巨体ですもの、魔法なしでも目視で確認されている頃だと思うわ」


「急ごう!」


 表情を引きしめ、テロンはきざはしを上まで一気に跳躍した。魔法陣の中央に立つルシカの傍らに到着すると、彼女は腕を振り上げて魔導の技を行使した。呼応するように魔法陣の五隅に配置されている魔法の宝玉オーブが燦然ときらめき、数多あまたの光の粉となって満ちあふれ、テロンの視界を白く染めあげた。


 足元がふわりと浮き上がるような――いや、落下するときにも似た感覚が押し寄せ、気づくと森の木々の間隙かんげきに立っていた。魔導の技で虚空に結ばれたものではない、筆記用の光粉で大地に描かれた魔法陣が足元にある。


「先に用事が終わったので、あたしだけ一旦ここまで来て魔法陣を描いておいたの。ミディアルの都市庁舎に出ていたのでは間に合わないと思って」


「助かるよ」


 テロンはルシカの優れた洞察眼に改めて感心した。周囲を見回すと、少し先の開けた場所に指令用に張られている天幕が見えた。魔導の輝きを見ていたのであろう数人の兵士たちが、到着した王弟と宮廷魔導士のもとへ駆け走ってくる。


「――状況はどうなっている」


「間もなく接触(コンタクト)が行われます!」


「わかった。行こう、ルシカ」


「ええ」


 テロンはルシカとともに遺跡の外壁に駆け寄った。ルシカの体を引き上げるようにして腕に抱き、壁のひときわ高い部分に向けて跳躍する。そこからは森の様子が眺め渡せた。


「陣容は問題なく整ったんだな」


 ここへ飛んだときから、大気が低く唸り声をあげてるような感覚が耳に生じている。緊張に張り詰めた大勢の気配。こちら側の兵士や仲間たちが森のあちこちに潜んでいるためだ。


 青かった空は刻一刻と暗さを増し、血のような赤い色に染まりつつある。王都から眺めるよりも遙かに高く聳え立つフェンリル山脈の絶壁が、黒々としたシルエットとなって押し潰してくるかのような圧迫感を生じている。眼前に広がる深い森は、すでに夜の海のごとく沈み込んでいた。


 その黒い光景のなかに、上からゆっくりと降りてくる赤い炎のような輝きがあった。――いや、ゆっくりに見えるが、それは遠すぎる距離と相手の巨大さゆえに錯覚を起こしているからだろう。


 凄まじい速度だ。広大な山脈の起伏をものともせず、ザルバーンから物理的に飛行してきたのが頷ける。


「あたしたちは魔法で移動していたから近く感じていたけれど……相当な距離なのにね、塔のある場所まで」


 そう言って膨れっ面になり、目を細めるルシカの瞳の虹彩にはいつもの魔導の輝きがない。『遠見マジックアイ』すら使わず、自身の内なる魔力マナの放出を極力控えているのだろう。そこまで考えて、『転移』にあらかじめ描かれていた魔法陣を使っていたのも、強い魔導を放出してこちらの位置を気取られることを避けていたのだということに思い至る。


 テロンは視線を戻した。炎のごとく輝きを放つ点は、いまや巨大な龍の姿となって北壁の手前にはっきりと見えている。


「兄貴がいる場所まで、もう間もなくだな……」


 テロンは目の当たりにした古代龍の姿に速まる鼓動を感じながら、厳しい面持ちで眼をせばめた。夜闇に沈んでゆく視界に、鍛えた視力も役に立たなくなりつつある。かなりの距離なのだ。うっすらと魔晶石の輝きらしき光が見える気がするが、高い位置とはいえ地上からでは木々に阻まれて判然としない。


 と、その位置に光輝く点のような閃きが生じた。古代龍とは違う魔法の輝きだ。それを見たルシカが囁く――普段の彼女が滅多に出さないような、厳しい声音で。


「クルーガーの魔術だわ。交渉決裂ね――予想通りだけれど。来るわ、古代龍が!」





 クルーガーは隠れもしなかった。アルベルトの森が途切れる場所に堂々とひとり立ちはだかり、古代龍を待ち受けていたのである。



 胸の前に捧げ持った『時』の力を持つ魔晶石の光は凄まじく、フェンリル山脈の絶壁を悠然と降下してきた古代龍の注意を簡単に惹きつけることができた。


「なるほど……ルシカやマイナが緊張し、心ならずとも震えていた理由がわかるな。凄まじくでかい、怖ろしげな外観だ」


 クルーガーは口もとにのみ微笑を刻み、油断のない瞳で相手を見据えたままつぶやいた。実はルシカたちが眼にして恐怖を感じたのは、古代龍の体の内に凝縮されている圧倒的な魔導の強さゆえなのであるが、魔導の力を継承していない彼に魔導の干渉を見る瞳はないので、実感はできないのだ。けれどそれはクルーガーにとって好都合であった。そうでなければ、遮るもののない『時』の魔晶石の輝きで眼がくらまされているところだっただろう。


 暗くなる空にまだ月は昇っていない。星すらも輝くタイミングを逸したかのようだ。地表を覆う豊かな森も、この夜ばかりは野生の動物の吼え声ひとつあがることなく、怯えたように沈黙のなかに沈みきっている。現生界で最も古く、最も強大な存在である伝説の『古代龍』――それが血肉を備えた実在の生き物として、圧倒的な負の気配を纏って目の前に迫っているのだ。


 古代龍がクルーガーの姿と手にした魔晶石の輝きとを瞳に映し、昆虫のように透き通る硬質の翅を羽ばたかせて空中に静止する。喉の奥から発するような不機嫌そのものの思念を叩きつけてきた。


 ――ソサリアの王! 脆弱で愚かな人間族を統べる、地表の数多あまたの小石の一角に過ぎぬおまえが、我を相手に企みをしようなどと思いあがっているわけではあるまいな?


「ひとつ訊こう」


 古代龍の揶揄やゆするような問いには答えず、クルーガーは低いがよく響く声を発した。


「何が目的か知らぬが、この現生げんしょう界には他にも多くの生命の営みがある。互いに干渉せず、互いの距離を保ちながら共存していく気は無いのか」


 ――否。無い。


 即答であった。クルーガーは眉ひとつ動かさず、続けて問いを発した。


「いにしえの魔法王国が遺した遺産『従僕の錫杖』、それを手に入れんがためにこの手にある『時』の魔晶石が必要だということか」


 ――おまえがそれを知って何になろう? 拒めば『死』、拒まずとも『死』。おまえと魔導士どもは我が力として取り込まれるためにだけ存在している。


 クルーガーは眉の片方をあげた。


「喰らうつもりでいるということか?」


 その回答は爛々(らんらん)と異様なまでの輝きを放つ瞳と、舌なめずりをする巨大な口もとであった。ずらりと並んだ乳白色の牙が濡れ濡れと輝き、きしるような顎の動きまでもが伝わってくるようだ。


 クルーガーは不快そうに口の端を歪め、相手の全身から放たれている凄まじいまでの殺気を感じ取って眼をすがめた。


「交渉の余地すら無いということか」


 ――交渉? わらわせてくれる……交渉というものは対等な者同士が行うことだ。まずは石と、魔導士どもを引き渡せ。女どもの肉はやわらかかろう。愉しみなことだ。


 この言葉でソサリアの国王は決心した。手にしていた魔晶石を降ろし、切り裂くように冷たい視線になって古代龍をめつけ、はっきりと言い放つ。


「いいだろう。おまえは我がソサリアの――世界の敵となった。互いの存亡を賭け、全力で戦おう」


 クルーガーは身に纏っていた外套マントをばさりとひるがえし、手にしていた魔晶石を古代龍の目先から完全に隠した。そして口もとを微かに開き、ひと続きの詠唱を囁くように開始する。


 グオォォォォォオオッ!


 龍は吼えた。


 ――必要である以外のすべてを焼き払い、喰らい尽くしてくれる……!


 巨大な顎が信じられないほどに凄まじい速度でクルーガーに迫り、バクンと閉じた。





「兄貴!」


 テロンは目の前の魔法陣に現れた兄の姿が無事であることを確認し、ほっと安堵の息をついた。


 ――何処だ? 消えるなどと……あのような輝きの強さは隠しきれるものではないはずだ。何処だ、何処だ……!!


 先ほどクルーガーがいた地点で取り残された古代龍が、怒りのあまり絶叫するような思念をとどろかせている。激しく首を振っているのは、すぐに回復しない視界に苛立ってのことだろう。その直前まで眼前にあった魔晶石の強い輝きが、古代龍の眼をくらませているのだ。その魔晶石がいまここに移動してきたことにすら、まだ気づいていない。


「ルシカ!」


「わかっているわ!」


 クルーガーが外套マントの下に隠した魔晶石を抱えたままルシカに走り寄る。ルシカは胸の隠しから取り出した品にもう片方の手をかざし、指先で素早く印を結んだ。手のひらにあるのは四角い箱のような魔道具マジックアイテムだ。それは外側に開くように展開し、平らな一枚の面となった。


 それはテロンも目にしたことのあるものだ。表面に魔法語ルーンが書き綴られ、内側に魔力マナあふれる危険な魔法の品を封じるための箱。ルシカは自宅に戻り、祖父である『時空間』の大魔導士ヴァンドーナの『封印箱』を取ってきたのである。いつぞや『生命の魔晶石』を求めたときに使用した、亜空間を内に秘めた小箱であった。


 あのときに手渡された箱は壊されていたが、大魔導士亡き後に荷を整理していた折に同じものを見つけたのである。それをテロンとルシカは憶えていたのだ。魔力マナの光を隠せない魔法の品を隠すには、うってつけの手段だった。


 『時』の魔晶石はクルーガーの手からルシカの函に移され、完全に閉じられた。脈動していた魔力マナも光も、もはや全く感じられない。亜空間に封じ込め、完璧に外界から遮断したのである。


 古代龍の苛立った思念が、恐怖に怯えて黙り込んだような静寂の大地に殷々(いんいん)と響き渡った。


 ――おのれえぇぇぇぇぇッ! 我の眼前から魔晶石を消し去るとは! 舐めた真似を。我は不吉の象徴(シニスター)。我はこの国を焼き払ってくれる……!!


 シニスターは絶叫し、怒りを爆発させた。翅を羽ばたかせ、前傾姿勢になる。


 ぐん、と翅の一振りで真下にある森の木々が悲鳴のような音をあげて吹き払われ、あるいは倒された。闇に潜んでいた小動物たちは逃げ惑い、さしもの魔獣たちも木々の下敷きにならぬよう駆け走るのみ。


 怒りが彼の眼を狭めているのだろう。シニスターは目の前にある都市に逡巡なく向かっていった。すなわち『大陸中央都市』ミディアルに向けて。


 巨大な龍がぐんぐんと都市に迫る。その喉が、顎が、一気に膨らんだような気がして、テロンはぞくりとする予感に息を呑んだ。


「来るっ! 魔力マナが口もとに集中している。炎が吐かれるわ!」


 いまや魔導の瞳の力を解放したルシカが叫ぶ。魔導士である彼女には、相手の身体を流れる魔力マナがくっきりと見えるのだ。


 手のひらに握りこんだ伝令の魔石に向け、クルーガーが思念を流し込んだ。同時に叫ぶ。


「『魔法障壁』展開、詠唱はじめろッ!」


 テロンは眼を凝らした。この場所からは遠く輝く大都市の明かりの集合は、まるで煌めく砂糖菓子のようだ。大都市の明かりを消していないのには狙いがあった。そしていま、その狙い通りに事が運んでいるのだ。


 シニスターはテロンたちのいる場所の南に姿を現し、北東に向かっている。ミディアルの南西から接近されるかたちとなった。


「おそらくミディアルを焼き払い、俺――というか魔晶石をあぶり出そうというのだな」


「危険な賭けだけれど、大丈夫かしら」


 立案者であるクルーガーとルシカが不安な面持ちを見合わせている。住民たちは各避難場所に集められ、障壁部隊に組み込まれなかった魔術師たちが小規模な障壁を張っているはずだ。万一のときは、それが破られる前に都市の内部で最終決戦となる。


「不安をいだくのは当たり前だ。大勢の命がかかっているのだから。だが、出来得る対策は講じてきた。俺たちは、俺たちのすべきことをやり抜くしかない」


 ふたりに向けてそう言ったとき、古代龍の口もとが膨らむのをテロンは見た。


 灼熱の炎が吐き出され、アルベルトの森が一瞬真昼のように明るく照らされた。炎が虚空を奔り抜け、ミディアルに迫る……!


「――障壁展開確認! 間に合った!」


 傍で発せられたルシカの声と同時に、視線の先で虹色の壁が出現した。炎の赤と陰の黒に塗り分けられていた世界に、まるで太陽スペクトルに煌めく膜のような壁が四枚、都市と古代龍の間に立ちはだかる。


 ゴオオオォォォオオッ!!


 炎がぶつかり、衝撃と同時に空中で渦を巻いた。障壁では吸収しきれなかったのだ。想像を超える炎と熱に障壁の周囲の森が焼けはじめる。おそらく犠牲も出ているに違いない――『癒しの神』ファシエルの神殿から派遣されている神官たちが、ひとりでも多くの命を救ってくれることをテロンは願った。


 障壁は持ちこたえた。背後の都市は無傷だ。後方で待機していた魔術師たちの魔法が、森の炎を消火していく。


 テロンは視線を傍の仲間たちに向けた。ルシカが下の広場に集まっている兵士たちに向けて次々と救護の指示を飛ばしている。そのルシカの向こうで、クルーガーが魔石を通して次の指示を伝えていた。エルフの射撃部隊に『魔導弓』の用意を命じているのだ。


 シニスターが甲高く唸り声をあげた。打ち羽ばたく翅の動きとともに、その場に静止する。その動きが止まった瞬間をクルーガーは逃がさなかった。


「いまだ――!」


 夜目にも鮮やかに輝く光の筋が、古代龍の巨大な体躯に向けて放たれた。駆け上がる花火のような音が遅れて耳に届く。都市の南から放たれた光の矢は、次々と古代龍の体躯に命中した。エルフ族は優れた射手でもあるのだ。そして、その弓矢はただの弓矢ではない。


 光り輝く矢には風の魔導の技が乗せられていた。矢そのものは龍にとって微細な針にも等しいが、突き刺さった場所で魔法陣を展開し、『真空嵐ウィンドストーム』が吹き荒れる。何十と射込まれる魔導攻撃に、シニスターの表皮は浅からず切り裂かれていった。


 シニスターは怒りの咆哮をあげ、姿勢を僅かに崩した。そこへ南門の外に待機していた冒険者たちが走り寄る。まだ剣や斧は届かない高さであるが、投げナイフやクロスボウ、魔術師たちの攻撃魔法がつぶてとなって龍を襲った。


 尾が冒険者たちに振り下ろされ、凄まじい土煙があがる。龍は苛立ったように牙を剥き出し、都市を北から襲うことにしたらしい。翅を広げて地面から離れ、向きを変えた。すなわち、いまテロンたちが待機している場所に向けて進みはじめたのだ。


「ここからは俺たちの出番だな……!」


 クルーガーは決然と囁き、次なる指示を飛ばすべく魔石を握りしめた。森に潜んだものたちの位置に視線を走らせ、緊張に頬を強張らせている。


「古代龍は自分の意思では地面に降りない。大地に降りるのは屈辱も同然のはず」


 ルシカが言いながらも精神集中をはじめる。瞳の中に無数の白い光が生じ、闇のなかでも鮮やかにオレンジ色の色彩がくっきりと浮かび上がる。彼女は素早く魔導の技を行使して、クルーガーに『倍速ヘイスト』と『防護プロテクション』の魔法をかけた。


「サンキュー。さあ――引きずり降ろしてやろうぜ! マイナ、プニール――いまだッ!」


 クルーガーは魔石に向けて指示を出すと同時に自身も床を蹴り、遺跡の屋根伝いに駆け走っていく。地面に降り立った彼の後ろ姿はすぐに見えなくなった。その向かった先の森闇のなかから、巨大な影が幾つも立ち上がった。


 魔獣たちだ。そのうちの一体の背には小さな人影がある。


 魔獣は頭上を通過する古代龍のふいをつき、その脚や翅に喰らいついた。自分の数倍はあるような相手だが、怒りと野望に目がくらんでいたシニスターを大地に引きずり降ろすには充分であった。


 ――うおおおぉぉぉぉッ! 許さんんんんッ!!


 シニスターは激しく全身を震わせて尾や脚を振り回し、翅を打ちつけた。その体躯に牙や爪を立てていた四体の魔獣が吹き飛ばされる。うち二体が動かなくなった。シニスターは正面に回りこんでいたプニールに目をつけ、顎を開いて牙を剥いた。


「いけない! 避けて!!」


 背にいたマイナがプニールに回避指示を飛ばしたが、間に合わない。けれどその鼻面に魔法剣を突き刺した影があったので、危ういところで狙いが逸れた。


「させるかよ……!」


「クルーガー!」


 マイナの顔が輝く。クルーガーが他の魔獣の背を借り、跳躍していたのだ。マイナはすぐに次の指示を魔獣たちに伝えた。古代龍の尾に魔獣たちが飛びつく。バランスを崩した古代龍の巨大な体躯が、前のめりになる。


 そこにテロンとルシカは走り寄っていた。


「ルシカ、いくぞ!」


「ええ!」


 跳びあがったテロンは、空中で全身を『聖光気せいこうき』で包んだ。黄金の陽炎のようなものは、内なる魔力マナが形状を変えたもの。剣を引き抜いたクルーガーと入れ替わるようにして古代龍に打ちかかる。


 ルシカは身を護る魔導の技を行使し、次いで攻撃補助の為の強化魔法を次々と行使した。視界に入っていたほとんどの兵士たち、そして自身やテロンの身に魔法効果が現れる。


「突撃だ! 空へは上げるな、ここで討ち取るぞッ!!」


 クルーガーの号令で、待機していた兵士たちが動きはじめた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ