表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王は倒せるが、スライムが倒せない 〜最強魔王も倒せるけど、スライムが倒せないってどういうことですか〜  作者: 黄緑のしゃもじ
第2章「邪龍の魔王」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/91

7話 「剣魔の魔王」①



「やっと来たな勇者よ! この前の続きをしようではないか!」


 「剣魔の魔王」から声と威圧が激しく吹き荒れる。

 漆黒の中に深紅が混じった戦士という見た目と2メートルを超える身体はこの前よりもオーラを放っている、が……。


「……えっと、俺とユリアとアルデはいるな。健治達は……いないのか」


「転送魔法でここに飛ばされたのは妾達だけだぞ。あいつらは今頃まだ入り口にいるはずじゃな」


「そうか……だったら都合がいいな」


 何か魔王が叫んでいるがおいておこう。

 とにかく先に今の現場を把握しないと。

 服は……着ているな。よし。

 今までのパターンなら転移したら大抵裸になることが多かったからな。


「で、ユリア大丈夫か?」


「本当じゃ、顔色が悪いのじゃ」


「……ど、どうして貴方達は普通に、出来るのですか……」


 ユリアが青ざめた顔で座り込んでいる。

 腰が抜けて動けないのに逃げようと後ずさっている。

 そうか、普通は魔王の威圧に耐えられないのか。


「おい、聞いているのか勇者? ここに来たって事はオレと戦う気があると言う事だろ。お前も強さを求める人間なのだろう?」


「……」


 よし、何か訳のわからん事を言ってるから無視をしよう。


「おい勇者、聞いてるのか……?」


「……なあ、アルデあいつお前の弟子なんだよな?」


「む? そうじゃが?」


「おい! 無視するのではない!!」


「ま、魔王様! 落ち着いてください!」


 何か魔王の声が震えてきてる。

 ちょっと面白いから放っておこう。


「お前も戦いが好きだから、あいつも好きなんだよな?」


「ん? 強敵と戦うのは誰だって好きではないのか?」


 アルデは俺の質問にキョトンとした顔で答える。

 なんか前にも聞いた事あるな、これ。

 まあ、これでアルデの弟子だと再確認できたが……。


「はぁ、一度戦ったからわかるけど、あいつ割と強いんだよなー。それに前よりも強くなってそうだし。初めから覚醒状態だし」


「お、おい! オレを無視するな!!」


 ……できれば一瞬で片を付けたいけど、これは長引きそうだ。


「まあ、小僧とは戦うしかないのじゃ」


 はあ、諦めるか、あとそろそろ無視やめるか。魔王が今にも襲ってきそうだ。

 俺は魔王の方を向く。


「……わかった、わかった」


「や、やっと喋ったか! 良かろうオレを無視したのは今回ここに来た事で許してやろう! だから戦おうではないか!」


 やっと話しかけてもらって嬉しそうにしている魔王。

 許すって何を許すのかわからんが……。


「しかし今回は仲間を2人も連れて来るとはな。しかも1人は情けなくそこに座り込んで、もう1人は幼女とは。仲間の選定はしっかりした方が良いのではないか?」


 その瞬間俺の後ろで声があがった。


「ほう? 妾を幼女扱いじゃと? 小僧の分際で妾を馬鹿にするとはのう!!」


 あっ、アルデが怒ってる。

 やっぱ弟子に幼女呼ばわりされるのは嫌だろな……って!

 アルデの魔力が膨れ上がってるんだけど!?


「スノハラ、少し魔力をいただくのじゃ! 『生命吸収』!」


「ちょっ、お前っ……!?」


 アルデが俺から魔力を少し吸い取る。


「……なんだその幼女は? 魔力が上がったぞ?」


「っ!? あの魔力は……」


「小僧! また幼女と言いおったな! 寝小便垂らしの小僧がもう許さんぞ! 一瞬で終わらせるのじゃ!」


「え? アルデ? ちょっと待てっ!!」


 やばい、言葉が幼女の顔から発する事じゃない。

 って、そんな事よりもアルデの魔力が段々膨れ上がってるんだけど!

 俺からそんなに吸い取ってないのに、魔力少ないって言ってただろ!? 全然あるじゃねぇか!

 やばい、これはやばい奴ですよ!

 知ってる! 俺も一度受けたし!


 アルデの魔力によって空気が凍る。気温が零度と化す。


「……っ!! やはりこの魔力は! 魔王様!!」


「ふっ! 中々の魔力だ! 受けてやろう!」


「ふっ! 小僧なんぞ一撃じゃ!」


 そしてアルデが叫ぶ。


「死に晒せ!『絶対零度』!」


「そ、その方はアルデミス様です!!」


「……っ!? なっ! なにぃ!? お師匠様っ!!」


 魔王とその側近が叫んだ瞬間、アルデの極大魔法が放たれた。

 俺は咄嗟にユリアを庇い「絶永結界」を発動する。

 その判断は正しかったと後で思うだろう。


 そして魔王城が凍った。



   

かなり文が少ないので、今日の夕方(多分16時頃)に次話を更新します!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ