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僕のお母さんは△▽女優  作者: kyonkyon
第22章 天野家とみんなとハッピーニューイヤー

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天野家とみんなとハッピーニューイヤー 1話

キーンコーンカーンコーン…


終鈴が鳴り響いて学校が終わり、開放感溢れるのか今日のクラスは活気に溢れていた。


愛さんからの一件……あれから3日経っていた。

時折彼女を思い出すこともあるのだけど、それ以降も必死に勉強していた。

そして、今日をもって今年の授業は終わり明日から冬休みということになる。


「お疲れー!直輝!」

「……飯田。」


こいつは飯田蓮、見た目は少しチャラいけどクラス委員長をやっていたりととても真面目な親友だ。

唯一の欠点としては、俺の母親がAV女優として発覚したくらいには大のスケベであるところだろうか。


「お前さん、なんか最近めっちゃ頑張ってるな!」

「まあな、色々あってやりたいこと見つかったしな。」

「いいなー、俺はどうしようか悩んでるよ。死んだ親父の意志を継いで美容師になるか、それとも安定を志して公務員になるのか!ってな!」


どうやら彼なりにも真剣に考えてるみたいだ。

まあでも、2年生の冬になるから…いよいよ進路は本気で考える時期かもしれない。


「まあさ!深いことは置いといて……みんなでパーッと忘年会でもやろーぜ!」

「え、俺たち酒は飲めないぞ?」

「ちっちっち……俺たちは高校生だ。高校生らしい楽しみ方あるだろ!」

「例えば?」

「んー、ボーリングとか?」

「ベターだなおい。」

「いや……実はもう色んなやつ誘ってるんだよな〜これが。」


そう言うと、何人か集まってくる。

彼女の舞衣と友達の彩奈、そして同じAV女優の母親を持つ瑞希、あとは……?


「よっ!なおっち!」

「龍!?今日の夜間高は?」


もう1人の親友の虎ノ門龍も参加するみたいだった。


「あ?あんなの楽ちんだよ。うちの学校単位認定を資格でもカウントしてくれるから楽だわ〜。」

「相変わらず君はオーバースペックだと思うよ。」

「ああ、俺もそう思う。」


彼は偏差値70は簡単に超えている。

医学部をほぼ独学で行けるほどの実力があるのになんで不良やってるんだろうと俺の中では七不思議のひとつに入っていた。


「んじゃあ、とりあえず……横浜でも行くとしますか!」

「横浜!?あんなとこにボーリング場あんの?」

「ああ!それがとびっきりいいとこあるんだよ。」

「まあ、行こうぜなおっち!お前昨日も一昨日も勉強詰め込んでるからよ!今日はお休みだ!」

「…まあ、龍がそう言うなら。」


俺があえて選んだ日常は相変わらず俺を振り回しているのだが、どこかそこが心地よいと感じる自分がいた。



☆☆


今回はチーム制の2回戦ルールだった。

くじ引きでチームを決められて、3つのチームに分かれる。


チームはこんな感じだった。


直輝&彩奈チーム

飯田&舞衣チーム

龍&瑞希チーム


うん、程よくバラけてる印象だった。


「ちょっと!!私直輝くんの彼女なのになんで別のチームなのよ!」

「まあ、落ち着け佐倉……クジで決まったことだ。」


舞衣は嫉妬で暴走しかけていた。

飯田はいつもの事なのでなだめている。


「と…虎ノ門!?は…はは。」

「なおっち〜、このちんちくりん妙にビビってね?」

「うっさい!ちんちくりんっていうな!」

「おお……威勢はいいな。」


ほぼ初対面の龍と瑞希は案外いいコンビなのかもと思う。

気が強いところとか……。


「直輝くん!よろしくね〜。あー、私……運動神経良くないから足引っ張ったらごめん!」

「ああ、俺もそんなもんだ。」


お互いシューズやボールを持ったところで飯田が仕切る。

思えば人生でこんなに賑やかな忘年会って初めてかもしれない。

最初はめんどくさかったけど、妙にテンション上がってる自分がいた。


「えー!皆さん、今年もお疲れっした〜!今日はボーリング…たのしんでってください!」


パチパチ…とみんなで乾いた拍手をする。

ボーリング場もたまに色合いがライトアップされてたりして妙にスリリングな暗さも表現してボルテージが上がるのを感じた。


「えー、優勝チームはAmaz〇nギフトカードを用意してます。」

「「「おおーー!」」」


さすが飯田。少し徴収額が多いとは思ったけどこんな感じで企画を考えるとは流石である。

これなら、みんなも真剣にやれそうである。


「……で、ビリのチームには、このショットに入ったデスソースを飲んでもらいます。」


「……。」


一気に全員に戦慄が走る。

顔が強ばり……急に背中に汗を感じた。


「うおおい!?飯田てめぇ!何考えてるだ!!」

「……で…デスソース……虎ノ門!あれ、絶対回避しよう!!」


会場が一気に怒号の嵐である。

こいつ、アメとムチを切り分けすぎだろう。

前言撤回、こいつはアホだった。


「ファ〇キュー!ぶち殺すぞゴミ共め!お前らが今為すべきことはただ勝つこと、勝つことだ!」

「龍…なんだっけ、あれ。」

「カ〇ジだろ。利根川だかがそう言ってたぜ。」


心無しかザワ……ザワ……なんて擬音がしている。


「さあ!最初の1球目を投げるんだ!勝つために!」

「……飯田キャラ変わってんぞ。」


さて、最初の1球目で彩奈、瑞希、そして舞衣が並んでボールを投げる。


彩奈は長いネイルで投げずらいのか右にずれて3スコア、瑞希は線を超えたのでガーター扱い……そして、俺の彼女の佐倉舞衣は……


かららーーん!


「きゃー!嘘っ!?初っ端からストライク!?」

「やるじゃねえか!佐倉……いえーい!」

「……気安く触らないで。」

「うおい!?そこはドライだな!」


そういえば忘れていた。

舞衣はフィジカルモンスターだったことに。


「直輝くん、私と勝負よ!私と組めなかったことを後悔させてあげる!」

「ま……舞衣。」


いつもは頼りになる彼女が今はどこか……大きな驚異に見えた気がした。

妙にショットに注がれたデスソースが一際赤く見えている。


ボーリング場はどこまでも弾く音が響き渡り、五臓六腑に染み渡り……俺は気がついたら真剣に次のボールを待っていた。


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