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僕のお母さんは△▽女優  作者: kyonkyon
第10章 俺の後輩は死にたがり

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俺の後輩は死にたがり 11話

※100日チャレンジ32日目

朝の日差しと共に目が覚める。


ぼんやりと景色が少しずつハッキリしていくと目の前には御坂が安心した顔で眠っていた。


やれやれと思いながら、俺は自分の使命を全うする。


アメニティのコーヒーとお湯を沸かして、最低限用意した教本を読んでみる。

何故だろう、昨日はさんざん運動をしたって言うのに頭が冴えている。


それに加え、俺はここ数日ぼんやりとした頭痛に苦しめられていた。

偏頭痛だろうか?左奥あたりから慢性的にいたかったのだけれど、今は頭がスッキリしていて痛みのいの文字すら見当たらないほどの爽快感だった。


カチッ!


ボイラーのお湯が沸いた音がする。

その音と合図にコーヒーを入れてまずは香りを楽しむ。

朝のコーヒーは格別だ。


睡眠でoffになりきった脳みそがコーヒーによって一気にホイッスルを鳴らしてくれて、頭をフル回転させてくれる。


それからひたすら勉強をした。

4時半くらいに起きて、そこから書いていると日差しがハッキリと目に入ってくる。

そうか、長野県だと日の出が山で遅くなるんだな。


朝焼けに染まった山を見るのも格別に心地が良かった。

それを見てはまた机に向き合う。


以前とは比べ物にならないくらいに理解が早かった。

思えば以前は睡眠不足とストレスで同じ問題を間違えるケアレスミスに溢れていたけれど今はそれが減っていて、今日の過去問は自己採点だけど歴代最高得点をとることが出来た。


小さくガッツポーズをすると、ベッドから御坂が唸っていた。


「……おはようございます……先輩。」

「おはよう、コーヒーでも飲むか?」

「……これがいわゆる朝チュンコーヒーってやつですか?」

「張り倒すぞお前。」

「冗談ですよ〜。まだまだ私たちはプラトニックでいるぐらいがちょうどいいのかもしれないですね。」

「かもな。」


そういって御坂は鏡をみて髪を解かし始めた。

昨日は俺の介抱をしてから寝たのか髪は少しボサボサだった。

意外と湿気に弱いのかもしれない。


「……そういえば先輩、朝から勉強していたんですね。」

「ああ、今朝はとても調子が良かったよ。過去問も最高得点が取れた。」

「あら、じゃあ私と一緒にいてパワーアップしたのかもしれないですね。」

「やかましいわ!まあでも……その可能性もなくもないかも。ありがとうな。」


ありがとうという言葉に対して20秒ほど返事が無かった。

忙しいのか聞こえてないのかなと思って耳を済ませると遅れて声がやってきた。


「……べつに。」

「なんだってー?」

「なんでもないです!それより先輩……今日はどうします?」


しまった、そういえば今日のプランは考えてなかった。

一応ここでモーニングを食べてから、そこからはあんまり決めてなかった。

名古屋に戻って帰ってもいいし、北上して長野県を楽しんでもいいかもしれない。



さて、どうしたものか……少し考えて、俺は十円玉を上にピンと投げてからキャッチをする。


表なら長野、裏なら名古屋……。

さて、ゆっくりと十円玉の面がどちらかなのか目を凝らしてみる。


すると、表の面が上になっていた。


「御坂ー!今日は電車で長野方面行くぞ。」

「長野ですか?」

「ああ、このルートだと……飯田線という電車に乗って岡谷までついたらそこから諏訪、山梨ってルートになりそうだ。」

「ほえー、めっちゃ山ですね。」

「そうだな、特にこの諏訪は諏訪湖っていう大きな湖とか諏訪大社があったりするみたいだぞ?」


すると御坂は湖と聞いて目をきらきらとさせた。


「湖!私行ったことないから楽しみです!」

「おう、楽しみだな……それじゃあ、朝飯でも食べに行くか!」

「はい!」


俺たちは部屋を出て食事を食べる部屋について向かい合わせに座る。

しばらくすると、炊き込みご飯にアマゴの塩焼きと唐揚げ、山菜の味噌汁など山ならではの質素だけど奥深い料理がでてきた。


特にアマゴは初めて食ったけど皮のほろ苦い味とミネラルが含みまろやかな塩気のある岩塩が相性が良く、身がほくほくしていて川魚の持てるポテンシャルを十分に引き出されていた。


「先輩……これ、おいしー!!」

「いや、高一の食レポとしては可愛いもんだな。」


御坂は程々に世間知らずなところがあるのだが、そこもどこか愛嬌とさえ感じる。


「炊き込みご飯も美味しいですね!タケノコが新鮮で柔らかいですよ。出汁も聞いていて……ほんのりと昆布と鰹節の出汁が効いてますね!」

「急に食レポ上手くなるなし。」


どうやら成長性は高いかもしれない。

朝食は質素そのものだったけど、細部にこだわりを感じて味噌汁を飲み干す頃には高い満足感さえ感じていた。


これは五つ星といわれても納得せざるを得ないだろう。


俺たちは部屋に戻り、チェックアウトまでの身支度をする。

俺は惜しみながら温泉に入り、御坂はいつものフェイスカバーとサングラスを用意して出発の準備をしていた。



温泉を出て、これ以上ない最高の気持ちで俺は温泉を出て、身支度をした。

まずはタクシーで飯田駅に行ってから諏訪を目指すとしよう。


ってか、飯田って聞くと友達の飯田を思い出してしまう。

もうすぐで夏休みは終わりいつものメンバーに顔を合わせることになる。

俺はやっとアイツらにも顔を合わせられそうだ。


さあ、旅の後半はどうなる事やら。


「さて、出発するか!」

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