対馬奪還作戦 第五話
「ちょっと、フィア!?」
さつきが騎体を殲龍の前に出して、その針路を止めようとするが、殲龍はあっさりとさつきの騎体をかわしてしまう。
「どこへ行くつもりよ!」
その針路の先にあるのは上島。
海軍が砲撃を加えているが、その目的はあくまで日本軍の上陸は上島だと思わせるための欺瞞に過ぎない。
上島方面に味方はいない。
どんな敵がいるのかもわからない。
フィアは、そんな方角へ向かおうとしていた。
しかも、
「フィア!?」
「フィアちゃん、応答して!」
邪魔がなければフラフラとまっすぐ飛び続ける殲龍にどれ程呼びかけても、返答がない。
コクピットで何か起きたのか?
通信モニター上に映るフィアの姿に変化はない。
ただ、フィアは何か焦点の定まっていないような虚ろな目をしているだけ。
騎体の動きを見る限り、フィアは意識を失ってるわけではない。
それはさつき達にもわかる。
わからないのは、フィアの身に何が起きているかだけだ。
「涼、芳っ!フィアを止める!力ずくででも止めなきゃ!私が前に出るから、後ろから羽交い締めにしてでも止めて!」
「はいっ!」
「フィアちゃん、悪く思わないでね!?」
涼と芳。
二騎の手が殲龍に届こうかという所で、殲龍のアクティブ・バインダーが開き、殲龍が急加速を開始した。
「わわっ!?」
前方に回り込もうとしたさつきは、その騎体を回避するのがやっとだった。
「どこへ行こうってのよ!フィアっ!?」
「中尉、これじゃあ!」
「ちっ!」
無理な機動をしたせいでスピンを開始した騎体をなんとかねじ伏せたさつきは、苦虫を噛み潰したような顔でMCに命じた。
「青山中尉、回線を“鈴谷”へ繋いでください!後藤隊長を!」
「宗像中尉達が空港周辺のメサイア掃討を完了!」
牧野中尉が美奈代に朗報を告げたのは、美奈代が7騎目にかかろうとしている時だった。
「さっさと―――」
助けに来いっ!
美奈代はそう言いかけて、声を止めた。
今、宗像達を自分の救援に向かわせて正しいのか?
否
否だ。
「宗像っ!」
「今、都築を救援に向かわせた。もう少し耐えろ」
「都築!?消耗品に用はないぞ!」
「なんだとぉっ!?」
「うるさいっ!」
美奈代は怒鳴った。
「フィアに何か起きたらしい。都築、フィアと接触してくれ。早瀬の手に余るとなれば余程だ!」
「まさか―――」
一瞬、都築の脳裏にイヤな言葉が浮かんだ。
そしてそれは、すぐに都築自身がうち消すには十分な言葉だった。
「いや、そんなはずはない」
都築は頭を強く振って言葉を頭から追い出した。
「わかった!というか、いいのか!?」
「ここは何とかする、信じろっ!」
「了解っ!」
都築は戦況モニター上にある殲龍の反応めがけて騎体を飛ばした。
「待て都築!」
「何だ?」
「お前、ロリコンじゃなかったな?」
「言うに事欠いてそれか!」
「違うな!?」
「安心しろ!俺は綺麗なお姉さんが大好き系だ!」
「うわっ……最低以上に痛いなお前」
「お前に言われたくないわ!」
●“鈴谷”艦橋
「―――早瀬、都築と合流してツヴォルフ騎の様子を見ろ」
後藤は冷たい声で命じた。
「許可のない限り、止めるな」
「は、はいっ!?」
さつきは目を丸くした。
「ど、どういうことです!?」
「中佐が何をしたいのか、それを見たい」
「えっ?」
「もし、脱走だというなら、ツヴォルフ騎の撃墜は許可してやるよ。だけど、どうも違うようだから」
「そう願いますよ」
さつきは心底イヤそうに言った。
「私も都築も、仲間殺しなんて心底御免ですから」
「あいつが仲間かどうか、これからの動きで判断出来るさ」
「……っ」
「ただ、小清水と平野は和泉達と合流。指示に従え。下島の通信が回復したとなれば―――戦況はまずいことになる。和泉達には、下島への侵攻を急ぐように伝えろ。それと、艦内待機中の天儀の発艦準備を始めさせて」
「へ?」
「お前ね」
「―――あっ!」
「思い出してくれたかい?韓国軍が対馬に何を持ち込んだのか」
「もう、ちまちまやってるヒマもないか!?」
8騎目と9騎目を一刀の元に切り捨てた美奈代は、そのバケモノじみた強さの余韻を味わうこともなく、接近してくる涼達に命じた。
「涼、芳、海上で対ミサイル狙撃戦に備えろ!一発でも日本に落ちたら終わりだ―――頼む!」
「はいっ!」
「了解っ!」
「後は―――宗像!」
「うむ」
「382号線沿いに進んで対馬市街地に出たい。どう思う?」
「敵がメサイアを隠している恐れもあるが」
宗像はうーむ。と考え込んだ。
「戦力をこれ以上分断するのはリスクが大きい気がするが」
「空港の制圧維持には、柏と山崎に任せて私達2騎で強行偵察がてら、どうだ?」
「敵の数がわからんのに?」
「わからないから、だよ。宗像」
美奈代は言った。
「わからないから、偵察と言ったんだ。敵の数が上なら逃げて、頭数揃えて襲いかかればいい。こっちは、元から多い駒の数じゃない」
「割り切ったな。反応弾は、最悪、小清水達に任せるとして」
「とにかく、下島方面への揚陸部隊の支援には回らなくちやいけない。大和達の艦砲だけに頼っているわけにもいかないだろう?」
「行くか」
「行こう」
●美津島町付近
対馬の上島と下島の丁度中間部、浅茅湾に面した町が対馬市の一部、美津島町だ。
浅茅湾のリアス式海岸のおかげで、海岸線の総延長403.3kmと、日本一海岸線が長い町として知られる。
地形的には、標高は低いが全体に山がちで、陸地のほとんどは山で、一部には500m級の急峻な山が連なっている反面、国道沿いには大規模な店舗が出店し、対馬の商業の中心地域となっている。
元から陸海軍双方の防衛隊が置かれていた関係で、海軍・陸軍共に地理にも明るいし、揚陸部隊の艇長達も何度となく訓練で慣れた海岸であることから、揚陸部隊の揚陸地点としてこの町が指名されたのはむしろ自然だ。
狩野粒子に備えて準備された八式戦車がエンジンとキャタピラの音を響かせながら海岸に上陸を開始する。
その間近では、歩兵達が揚陸艦から飛び出していく。
美奈代と宗像は、その前面、かつての厳原町へと通じるトンネル付近に到達していた。
「それにしても……」
美奈代は、それまで通ってきた商業地域の惨状を思い出した。
「あれはひどいな」
「……ああ」
宗像も頷いた。
「軒並み略奪された後だったな。ゴミはともかく、トイレの便器まで道に転がっているとは、朝鮮人ってのは、どこまでどん欲なんだ」
「私、犬の死体を見た。あれ、食べられていたぞ?」
「私も見た。犬を食べるとは野蛮人め。島民の脱出が行われていなければ、ゴミと一緒に死体がゴロゴロしていたろうな―――考えたくない光景だが」
「同感だな」
美奈代はコントロールユニットに力を込めた。
「一気に行こう。相手に反撃のチャンスをくれてやる必要はない」
「そうだな。ところでフィアは?」
「ちょっと!」
無駄だとわかっている。
それでも語りかけずにはいられない。
さつきは何度、同じ事を繰り返したか自分でも忘れた程だ。
「フィア!聞こえているんでしょう!?」
返事は―――ない。
ただ、フィアの駆る殲龍は、対馬の上島上空を行ったり来たりしている。
「何だか―――」
さつき騎のMC、青山中尉が首を傾げた。
「何かを……探しているようですね」
「何かって?」
「わ、私に聞かれても……」
「……」
後藤隊長は、様子を見ろと言っている。
どうやら、脱走ではない。
対馬上空から出ない以上、
他の誰かと通信を行っていない以上、
それだけは間違いない。
さつきは、そう判断してほっと胸をなで下ろした。
「都築?周辺に脅威を見つけた?」
「いや?」
都築は旋回飛行を続ける殲龍を怪訝そうに眺めつつ答えた。
「こっちも何も見つけていない。それにしてもあのガキ、何やってんだ?」
「だから、私が知りたいんだって。それ」
「……えっと、本田中尉?」
都築はMCに訊ねた。
「この辺について、何か情報は?」
「韓国軍の展開情報はなし。軍事施設等の事前警告もなし」
本田中尉は首を傾げた。
「浅芽湾付近……韓国軍の軍艇はすでに厳原港へ移動していますし、こんな所に何で……あら?」
殲龍が旋回を止め、降下を始めた。
「目標が見つかったようね」
さつきは通信装置に呼びかけた。
「後藤隊長、聞こえますか?」
ザザッ
通信装置は奇妙な音ばかり。
「……」
ザーッ
チャンネルを変えても、何も聞こえない。
通信が、出来ない。
「そんな?」
さつきは通信モニターを見た。
青山中尉が首を横に振っていた。
「都築?」
都築騎からも応答がない。
通信モニター上の表示は、通信がつながっていない“No connect”になっている。
ついさっきまで、しっかりあのバカ面が映っていたのに?
ぎょっとしたさつきは周囲を確かめ、青山中尉に訊ねた。
「殲龍によるものですか?」
「……いえ」
青山中尉は真顔で答えた。
「これは―――こんなタイプのジャミングは初めてです。何があるかわかりません。警戒してください」
「―――了解」
さつきは槍を自分の騎に構えさせた。
全国大会制覇を果たしたさつきの槍の技術はベテランというより、達人の域だ。
アフリカでは戦斧や剣だったから後れを取ったが、エモノが槍なら世界中の、例え二宮教官だろうと仕留めてやれる自信がさつきにはあった。
呼吸を整えたさつきは、再び青山中尉に訊ねた。
「フィアが降りた場所は?」
「えっと」
地図を照合した青山中尉が答えた。
「神社です」
「神社?」
「はい―――って、これ、何て読むのかしら?……わ、わた?」
「?」
「ローマ字変換でわかりました。和多都美神社です」
「あの子、神社で願掛けでもやるのかしら?」
さつきは呟いた。
「美奈代呪い殺すなら、丑の刻参りでしょ?まだ早い気がするけど……」
ガンッ
騎体に軽い震動が走った。
「?」
見ると、都築騎の腕が肩部装甲を掴んでいた。
「聞こえるか?」
通信モニターに都築の顔が映る。
「スゴいジャミングで、接触回線しか開けない」
「うん。これ……どうしよう?」
「とにかく、下に降りたフィアをとっつかまえよう。アイツが何をしたいのか、そいつを知らなきゃ、何も出来ない」
「そ、そうだね」
「俺達も降りよう。殲龍が着地した。今なら、騎体を押さえられる」
「わかった」
さつきは騎体を降下機動に入れた。
さつきが上空から見た限り、殲龍が降りたのは鳥居の近くだが、さつきは奇妙な感じがした。
鳥居は普通、赤くて木で出来ているものだというのが、さつきの感覚だ。
それが、石造りの上に、 海の上にぽつんぽつんと2つ、存在している。
そして、社殿の近くにある別な鳥居の横に殲龍が片膝をついた姿勢で着地しているのだが、すべての鳥居が、なぜか石造りの台の上に乗っているし、鳥居と鳥居の間がほとんど海に沈んでいて、参道があるようには見えない。
「何ここ?水で沈んでたの?」
「多分」
青山中尉は言った。
「海の神様でも奉っているんでしょう。水と関係があるから、参道が海になっている。鳥居があんな建て方をしているのも、鳥居同士の間が、満潮の時は沈むからでしょう。今は干潮だから、礎石が見えているだけで」
「かんちょう?」
「潮の満ち引きはご存じですよね」
「……ああ。そっちの」
「何だと思ったんですか」
「いえ……最近ちょっと、使おうかなって……その」
「納豆食べなさい。新潟生まれでしょう?」
「関係ないですよぉ。私、納豆の臭いダメなんです」
「贅沢言わない……じゃなくて、ツヴォルフ中佐、騎体を降りました」
「殲龍を拘束して、それからすぐに追います」
「了解」
さつき達は知らなかったが、フィアが降りた所は和多都美神社という。
祭神は御祭神は、彦火火出見尊、豊玉姫命。
わからなければ、日本神話に出てくる山幸・海幸伝説を思い浮かべて欲しい。
あの神話の中で、彦火火出見命《=山幸彦》」が釣針を探しに訪れた海宮、もしくは竜宮城が、この地だとされている。
鳥居は全部で5つ存在し、外側から一の鳥居から三の鳥居までが満潮時には水没してしまう珍しい神社ではあるが、フィアに関係があるとはとても思えなかった。
フィアはアフリカにいた。
日本語を知らず、日本どころか世界の基本的な知識がかなり欠けていることは、さつきも知っている。
それが、どうして日本のこんなところに?
さつきは、殲龍の横に騎体を下ろし、ハッチを開くと、コクピット下に設置されたラックから自動小銃―――G36を取り出し、セフティを解除した。
何があるかわからない。
それで銃を取りだしたものの、不安はぬぐえない。
「中尉、殲龍をお願いします」
気丈に平静を装っても、声が震えてしまう。
「了解。拘束は私の方で行います。外部通信が全然出来ません。何かあってもこちらでは判断できません」
「万一の場合、信号弾を打ち上げます。色で判断してください。赤なら“救援求める”、青なら」
ごくっ。
さつきは唾を飲み込んだ。
「……こいつで殲龍を回収、撤退してください」
「―――御武運を」
ジャリッ……
玉砂利の音が奇妙に大きく感じられる。
人気のない神社は、それだけで厳粛な空気を孕んでいるが、今のさつきにとって、その空気が、声を挙げて逃げ出したい程の恐怖となっている。
後ろから聞こえてくるメサイアのエンジン音が無ければ、脚が震えて動けないかもしれない。
「……都築」
銃のトリガーに無意識に指がいく。
訓練の時に何度も怒られた悪癖だとわかっているが、それでも指がトリガーに触れていないと、丸裸でいるような、嫌な錯覚を覚えてしまうのだ。
「何だよ」
都築が周囲に目配せをしながら答えた。
「フィアはどこだ?」
「奥へ歩いていった」
「奥?」
目を凝らすとと、鳥居の向こうに神社の拝殿が見えた。
「ったく、神社なんて久しぶりだぜ」
「学校の招魂社以来なら最近じゃん。月イチでお参りしてたでしょ?」
「そうじゃねぇよ」
都築は右手の親指と人差し指で、何かをつまむようにすると、それを口元に持っていって息を吐いた。
「―――わかるだろ?」
「何だ」
さつきは苦笑いした。
「都築も、タバコやってたんだ」
「入営してからの禁煙はキツかったぜ?タバコ吸いたくて吸いたくて」
「ふふっ。言ってくれればニコチンパッド、分けてあげたのに」
「へ?お前、まさか」
「私、セブンのメンソールだったけど?」
「俺はマルボロさ」
「重いの吸ってたんだねぇ。私、あれはダメだった」
「……まぁ、男らしさってのは、タバコで示すみたいなところはあったな。学校の近くの神社がたまり場でさぁ」
「私と同じだぁ」
さつきは笑いながら言った。
「田舎だから、公園なんてなくてさぁ。神社の後ろでみんなで吸って、吸い殻でボヤ騒ぎ起こして大変だったなぁ」
「お?結構な武勇伝持ってるじゃないか」
「まぁね?都築はケンカでしょ?」
「ああ。そっちなら任せろ」
「誰とやるのよ。行くわよ?」
二人は銃を構えると、最後の鳥居の前で二手に分かれた。
そして、社殿を囲う白い壁に身を隠すと、そっと拝殿をのぞき込んだ。
フィアの姿は見えない。
互いに頷きあうと、さつき達はその中へと飛び込んだ。
そして―――意識を失った。
「殺したのか?」
「いや」
玉砂利の上でぐったりとしているさつきと都築。
その二人を見下ろすように立つ男達がいた。
その内の一人、ボウガンを片手に持っていた男が、腰からロープを取りだして、都築の腕を乱暴にねじ上げた。
片目に眼帯をはめている厳つい顔立ちには、幾本かの傷が走っている。
がっしりとした体格を黒い戦闘服に包んでいるが、短くまとめられた髪はすでに白い。
「麻痺攻撃で気絶しているだけだ」
「ほう?」
「……俺はね?」
男は、眼帯に隠れていない方の目で、背広姿の男を睨むように見た。
「子供は殺さないことにしてるんでね」
「武器を持っている。立派な兵士だろう?サイベル」
「―――まさか」
“サイベル”と呼ばれた男は二人の近くに転がっている銃を大した興味もなさげに片手で掴んだ。
「武器を持っていても、こんなのが俺達に通じるはずもない。それに、こいつらは大した訓練も受けていない。動きで分かる」
「そうか」
「それより」
ロープを伸ばし、さつきを縛りあげたサイベルは訊ねた。
「ユギオ殿?あの娘をどうする?」
そう。
背広姿の男は、あのユギオだ。
「……まぁ」
楽しげなユギオの視線の先にいるのは、フィアだ。
しかも、フィアはまるでユギオ達なんて存在しないといわんばかりに立っている。
「“鍵”が“鍵”としての使命を果たそうとしているんだ。もう少し、見物していてもいいだろう」
「天界が動かないか?」
「動いているよ」
ユギオは嬉しそうに空に向かってニコリと微笑むと、手まで振って見せた。
「見たいなぁ。“彼女”が今、どんな顔してるのか」
「……リスクが高すぎないか?」
「ここで動いてリスクが高いのは“彼女”の方さ」
「……」
「―――リスク回避のために、私もね?」
ユギオは上空を指さした。
「いろいろと細工はしているんだよ」
「くそっ」
「どうします?お師匠様?」
「最悪、あんた投入するつもりで、ヨミエル様の許可もいただいてきたけど」
監視モニターを睨む目が怒りに燃えている。
「……駄目ね。あいつ、この騒ぎを録画している」
「録画を止めることは?」
「それが狙いなのよ。頭使いなさい。このバカ弟子」
「やっぱり?」
「何よそれ。ここで襲いかかったら、それを根拠に天界の関与―――協定違反を主張するハラなのよ。あーっ。クソっ!」
「一時的な協定違反だからって行動すれば、思うつぼ?」
「そう。不幸中の幸いは―――」
「?」
「“あれ”が直接的な扉じゃない。それだけ―――でも」
「でも?」
「問題は、あれを作った時、私ね?何かとんでもないミスしてる気がするのよねぇ……若気の至りで」
「若気って、お師匠様、“あの時”確か」
「それ以上言ったら獄門よ?」
「黙ります」
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