部隊再編成
「異動!?」
思わず立ち上がってしまったのは、何も美奈代だけではない。
ほとんど全員が席を立っていた。
「まぁ、当然といえば当然なことだ」
二宮は平然とした顔で言った。
「総隊規模での再編成が行われる中だ。私達もそれぞれに別部隊への転属命令が出た」
「あ、後、どうするんですか?私達は」
「後藤隊長の下で今まで通りにやればいい。何も私や長野大尉が手を引かなければならない時期は当の昔に過ぎ去っている」
「そ……それは」
「そういうことだ。なお、私と長野大尉の後任には、新人が入る。皆、しっかり育ててやれ」
「……あの」
山崎が恐る恐る訊ねた。
「異動は―――いつ行われるのですか?」
「今、“鈴谷”とランデブーしている輸送艦に私達は移る。それで終わりだ」
「……結局」
整備を受ける“白雷”を見上げながら、さつきはぼやいた。
「壮行会も何にもなしだったね」
「しかたないさ」美奈代は肩をすくめた。
「異動手続きや騎種転換だの、やってる余裕がないって断られたんだ」
「教官達、辞令が発せられてから異動までたった4時間だって……軍隊ってのはスゴイ人使いが荒いんだねぇ」
「……ホント」
二人の後ろで、TACのハッチが開いた。
様々な理由で、臨時に“鈴谷”に乗艦していた者達が手に荷物を持ってその前に並ぶ。
その中に、美奈代達が見送りに出た人がいた。
二宮達と、それぞれのMCだ。
「頑張れよ?」
長野はそう言って、美奈代達の頭をポンポンと叩いた。
「お前達は―――本当に出来の悪い娘だからな。嫁に行くまでしっかり見届けさせてもらうぞ?」
「まだ早いですよぉ」
さつきは笑うが、
「何を言う」
長野は憮然として言った。
「訓練生時代のお前達の悪事の数々を祝辞代わりに朗読してやる俺の楽しみを邪魔するな」
「……人の幸せを邪魔しないでください」
その横で小さく苦笑するのは神谷中尉だ。
「また轡を並べる日を楽しみにしているぞ」
「こちらこそ」
「皆、素質はある。戦争が終わったら内親王護衛隊へ来い。紹介状は書いてやろう」
「ありがとうございます」
「うむ。今まで出来なかった分、ベッドの中でピロートークを楽しもう」
「遠慮します」
そして―――
「……」
「……」
二宮も、そして美奈代達も、言葉が出てこなかった。
言葉より、涙が出そうになった。
美奈代は、二宮を涙で送りたくなかった。
だから、無言で精一杯、顔を強ばらせて敬礼した。
二宮も、静かに答礼を返す。
ジリリリリッ
TACの発艦を告げるサイレンが鳴り響く。
二宮は、敬礼を解くと、無言でTACの中へと消えていった。
美奈代達が敬礼を解いたのは、TACが完全に視界から消え去った後のことだった。
「―――え?」
二宮が異動した後、実質的に美奈代達が頼るべきは後藤だが、あいかわらず士官室で水虫相手に格闘している。
「ですから」
「後任人事?前線指揮官は和泉。副官は宗像、他の穴は新入りが埋める」
「……あの」
美奈代は怪訝そうな顔で訊ねた。
「私、何の辞令も受けてませんけど」
「二宮さんから聞いてない?」
「何も」
「……おっかしいなぁ」
後藤は引き出しを開くと、中に入っている封筒の束を漁りだした。
「二宮さんに頼んだよな、俺……」
「せめて、新入りの話だけでも」
「あ、そう?夜には来るよ?」
「えっ?」
別便のTACが鈴谷に入ったのは20時を過ぎた頃だった。
TACから出てくる人々の中に大きなバッグを背負った士官が2名いた。
出迎えは、後藤隊長に率いられた美奈代達だ。
先頭は、ライトパープルのロングヘアをリボンでツインテールにした女性士官。
階級は少尉。
つり目のしっかり者というのがも美奈代の印象だ。
その背後に、黒髪の恐ろしく小柄な女性士官。
階級は同じく少尉。
後藤の前に二人で並んで敬礼すると、ツインテールの方が、
「申告します。小清水涼少尉、平野芳少尉、**月**日をもって独立駆逐中隊配属を命じられました!」
と申告した。まじめそうな性格がそのきびきびした声に滲み出ている。
―――和泉と仲良くなれそうだな。
さつきはふと、そう思った。
「はい―――ご苦労さん。隊長の後藤。細かいことは後でゆっくりやろうや。飯、まだだろ?」
「はいっ!」
「とりあえず艦長に報告いれて、荷物、部屋に入れてこいや。おい、宗像ちゃん。案内してあげて」
「はっ―――その前に」
涼は、脇に挟んでいた封筒を後藤に手渡した。
かなり分厚い封筒だ。
「皇居発進前に、二宮中佐から預かって参りました」
「二宮さんから?」
「伝言です。“後藤さん、ごめんなさい。笑って許して!”―――だそうです」
「はて?」
後藤は封を開き、中の書類を引っ張り出した。
「―――おいおい」
「?」
「みんなの辞令だよ。昇任の」
「―――へ?」
「二宮さん、何で忘れてたんだ?これ、階級章まで入ってるよ」
艦橋へ歩きながら、宗像は二人に言った。
「いきなり失態を見せたな」
「いえ。あの……二宮中佐って」
「ん?」
「あの二宮真理中佐ですよね?“白百合の守護者”って言われた」
「ああ」
宗像は二宮のパーソナルエンブレムを思い出した。
白百合と交差した剣。
「そういえば、二宮教官、そんな二つ名があったな」
「スゴい人なんでよね!」
涼は興奮気味に言った。
「メサイア50騎撃破のスーパーエースで、内親王護衛隊の隊長や、天皇護衛隊にも在籍したことのある!」
「現在のスコアは76騎だ。ここにいて、生きていればスコアは稼ぎ放題だ。まぁ、それだけ、ここが忙しいということだ」
「はぁ……」
「詳しいことが知りたければ、夜、私の部屋へ来い。それと、これ以降、うちの実戦部隊としての指揮官は和泉―――大尉だが」
「あの後藤隊長の横にいた?」
「ああ―――あれも中華のメサイア相手に1対10で圧勝出来るバケモノだ」
「あの人なんですか!?」
宗像の前で、二人が目を丸くした。
「単騎で10騎を撃破した女騎士って!」
「そんなに驚くほどのことか?」
「で、ですけど!」
涼が目を見開いて言った。
「史上、単騎で二桁相手に勝利した記録なんて、他には!」
「メサイア関連雑誌、先月分はその話題だけでもちきりですよ!?」
芳が割り込むように大声で言った。
「中帝の“赤兎”をたった1分足らずで10騎仕留めたなんて、信じられません!」
「先日の戦闘記録、ライブラリーにあるから見ておけ。おかげで精霊体達にとって、和泉はマスターどころか神様扱いだ」
「あ、あの人って、ば、バケモノですか?」
「非常識ではあるな」
宗像はあきれ顔だが、そこで二人の言葉の裏に気づいた。
「ん?何だ?あの作戦、公にされていたのか?」
インドシナ方面での作戦について公表されていなければ、部隊の外にいたこの二人が知るはずがない。
「はい。っていうか、新聞1面載ったんですよ?近衛の活躍で、中華軍のインドシナ方面メサイア部隊が壊滅したって―――あの、ご存じなかったんですか?」
「……この艦に乗っていたら、というか、この部隊にいると、地上を下界と呼びたくなるぞ?私は少なくとも、この艦に回されてから一度も、艦から降りることの出来る休暇をとらせてもらえた覚えがない」
「……」
「―――ま、この状況では仕方ないが」
宗像は自嘲気味に笑った。
「その分、楽しませてもらっている」
「仕事熱心なんですね」
「己に与えられた義務だと思っているからな」
宗像は、胸を張ってそう答える。
一体、宗像の言う“楽しみ”や“義務”が何なのか、全く理解していない二人は感心したように頷いた。
「さすがですね。対メサイア戦から艦隊戦まで経験されただけのことは」
「艦隊戦?」
「ええ。ほら、中華の第三艦隊を」
「あれは……私達ではないぞ?」
「―――えっ?」
「マスコミ報道ではどうなっていた?」
「独立駆逐中隊が総掛かりで艦隊に突入したって……」
芳がちらりと涼を見た。涼は頷くことで同意を示す。
「そう、聞きましたけど……あの」
「―――D-SEEDのことは、何も?」
「何ですか?そのデーシーなんとかって」
「……今はいい。忘れろ」
「は?」
「……」
どういうことだ?
宗像は内心困惑した。
何故だ?空母機動部隊を沈めてのけたのは私達じゃない。
祷子だ。
彼女こそが英雄としてたたえられるべきだ。
それが、何故祷子の名を出さない?
上層部は、何を考えている?
「あ、あの……」
突然、上官に黙られたせいで、宗像以上に困惑した二人を前に、宗像はわざとらしく、何かを思いついた素振りで、ぽんっ。と手を叩くと二人に言った。
「―――和泉について教えておこう。いいか?」
翌日。
さつきと共に食堂に入った美奈代に気づいた涼達が青くなって立ち上がった。
「お、おはようございますっ!」
「あ、ああ……おはよう」
別に戦死したわけでもないのに、一夜にして二階級昇格した美奈代にとって、大尉の襟章はどうにも落ち着かない。
渡された辞令を読むと、“白雷”受領と前後して少尉任官の辞令が来ていたらしい。
美奈代を悩ませたのは、その後の措置だ。
東南アジア戦線以降の活躍に対する“特別な配慮”として、大尉に任ずる。
俗に言う二階級特進。
美奈代の父が中尉から大尉に昇進するのに6年かかったことを考えれば、異例どころの騒ぎではない。
教官である長野と肩を並べたのだ。
この“特別な配慮”が何を指すのか全く分からない美奈代は、一晩考えてついに答えを出せなかった。
正直、将校士官兵牛馬犬猫士官候補生という歴然とした階級ヒエラルヒーの最下層から抜け出せたと素直に喜ぶさつきが、美奈代には羨ましい。
「……どうした?」
「いっ、いえっ!」
目の前の二人は、そんな美奈代以上に落ち着きがない。
まるで教官を前にした訓練兵並だ。
尉官としてのキャリアは確実に二人の方が長いはずなのに。美奈代は思わずさつきと顔を見合ってしまった。
「す、すぐにお食事を―――芳!」
「お茶でよろしいですか!?」
「あっ……ああ」
何だ?
駆け出していく二人を見送りながら、美奈代は首を傾げてしまう。
いくら大尉とはいえ、そこまでおびえるのはおかしい。
近衛は陸軍じゃないんだ。
こんな上げ膳据え膳はありえない。
「美奈代」
さつきが小声で訊ねた。
「あんた、何したの?」
「私が聞きたい」
「あんたが宗像なら、昨日の夜を疑うけど」
「こらっ」
「どうぞっ!」
食事のトレーを持ってきた涼。お茶を持ってきた芳。
二人とも、食事を中断したまま、直立不動の姿勢だ。
―――これで食べろと言われても。
美奈代は顔をしかめた。
「とりあえず、二人とも、座って食事を続けていいぞ?」
「ありがとうございますっ!」
「感謝しますっ!」
着席したものの、二人とも、食事に手を付けようとしない。
「艦内は慣れた?」
さつきは親しげに話す。
「はいっ!」
「宗像にいろいろと教わった?」
「は……はい」
ちらり。なぜか二人は顔を見合わせた。
「ち……ちょっと」
何故か青くなったのはさつきだ。
「昨日、何かあったの?」
「えっと……?何かって?」
「その……いろいろと、夜の方」
「?」
「……小清水少尉」
白百合が似合う濡れ場を想像し、泡を食うさつきの横で、美奈代は冷たく訊ねた。
「宗像に、何を言われた?」
「……」
「……言え」
「……怒りませんか?」
「黙っていたら怒る」
「……」
「……」
「え、えっと……」
「私のことを、何と説明受けた?」
「……」
涼が覚悟を決めた顔をする横で、芳が平然と言ってのけた。
「今度の人事で、ついに旦那さんに逃げられたせいで、万年欲求不満状態が悪化している。下手なことすると殺されるぞとか」
「こら芳っ!」
「艦内では“彼女にしたくない女性士官ワースト10”で平野艦長とトップ争っているとか……他は……えっとお局様は確定してるとか」
さつきは笑いを堪えるのに必死。
涼は失神寸前だ。
「……まぁ、いい」
食事を終えた美奈代は、ナプキンで口元を拭くと、席を立った。
「私はそこまで厳しくない。戦場では皆が一蓮托生だ」
「そ……そうですよね!?」
涼がフォローするように言った。
「やっぱり、チームワークが!」
「そうだ」
美奈代は顔こそニコリと笑うが、目が笑っていなかった。
「二人とも、あとで“本気の歓迎”をしてやるが、もう少し、艦内のことを知っておいたほうがいいだろうな」
「あ、はい。後藤隊長からも、午前中は艦内見学に回るように言われています」
「よし。じゃあ、トレーニングも兼ねて、飛行甲板30周走ってこい」
「さ!?」
「装備は第三種」
「た、対戦車戦闘装備ですかぁ!?」
「そんなに嬉しい?」
さつきは楽しげだ。
「和泉大尉。対戦車誘導弾、予備弾は6発がよろしいかと」
「そうだな。小銃ではなく分隊支援火器。ベルトリンクでな?」
「……ぐすっ」
「泣くほど嬉しいか?小清水少尉」
「やっぱり最初は、厳しい方がいいですよねぇ。和泉大尉」
「ああ」
「二人とも?これは愛のムチだからね?あ・い・の・ム・チ」
「か……感謝します……芳ぅ……覚えてなさいよぉ?」
「それと、いい話をしてやろう。お前達が気を付けるべきは私じゃない。宗像だ」
「は?」
「いいか?」
「熱心だな」
甲板の端でへたばっているのは涼達に声をかけたのは、偶然通りかかった宗像だ。
美奈代に次ぐ戦功が考慮された結果、中尉に抜擢された彼女の足元。リュックに括り付けられた対戦車誘導弾とその予備弾、さらに分隊支援火器といった武装の下から顔を出した小清水達の顔は、さすがにもう蒼白だ。
「和泉からは、自主的なトレーニングと聞いているが?感心だ。私も見習いたいものだな」
涼は答える気力すら残っていなかった。何か言おうと口を金魚のようにパクパクさせるのが精一杯だ。
一方、芳はまだ喋ることは出来た。
「宗像中尉。あの……」
「ん?」
「エイズを自力で克服したって、大尉から聞きましたが……本当なんですか?」
「全く、困るよね」
宗像に言われて、装備の上に、さらにお互いを背負いながら腕立て伏せをさせられる涼達を眺めながら、後藤は肩をすくめた。
「後輩イジメだよアレ」
「まぁいいじゃねぇか」
後藤からタバコを受け取った坂城は、ライターを取り出しながら苦笑気味に笑った。
「コミュニケーションってやつだろ?」
「随分、歪んでますけどね」
「まぁ、そんな世間話しに来たわけじゃねぇんだろ?」
「わかります?」
「赤木さんの件だろ?」
「―――へへっ」
「整備兵に網張ってみたが……後藤さん」
坂城はタバコを灰皿にねじ込んだ。
「あんたの読み通りさ」
「そうなりましたか」
「ああ。表じゃかなりの革命的レベルの開発をいくつも実現させたってことになってるがな。間違いなくあいつはどこからか情報を引き出している。でなければ説明がつかないことばかりだ」
「……出所は、魔族軍ですか?」
「そう見て間違いないだろう」
「ま、俺にとっちゃ、どうでもいいことなんです。正直、今回の人事の後始末って言う、目先の問題で手一杯でして」
「……ベテランが不在だからな。残念なことした」
「本当ですよ……和泉を大尉まで引き上げて指揮官権限与えてますけどね?生徒隊長しか経験はないし、あいつ自身、参謀の体質な上に舌足らずだから、部隊をまとめられるかどうか……」
「宗像は?」
「あいつは一匹狼ですね。早瀬や柏はそういうの、全く向いていないし。俺はメサイア乗れないし。後任せようとした長野さん達は部隊離れちゃうし」
「指揮官不在か……どうするんだい?」
「まぁ、どうにかなるとは思いますよ?やらなきゃ死ぬのはあいつらだし。俺はクビ」
「次の作戦、あるんだろう?」
「まだ数日あります。それまでに新入りには“白雷”に慣れてもらう。和泉には指揮官として経験積んでもらう―――どっちにしろね?あいつらにとって一番辛い時期が来たと思いますよ?」
「乗り越えてもらうしかないか」
「そのために給料もらってるんですからね」
「……後藤さんよ」
「はい?」
「……腹ぁ割って話そうや」
「やだなぁ……俺はいつだって」
「……瀬音さん」
坂城はポケットからタバコを取り出しながら言った。
「どうするんだい」
「……何のことです?」
「瀬音さん……随分と“白雷”の情報……違うな」
タバコに火を付け、坂城は続けた。
「D-SEEDの情報を集めていたそうじゃねぇか。シゲから何度も相談を受けていたぜ?中村の野郎がデータ管理室の近くでノビていた件、あれ、お前さんが知らねぇはずがねぇ」
「……まぁ、あっちも同じですよ」
後藤は紫煙と共に口からそんな言葉をはき出した。
「使えるウチは戦力として利用する。それに」
「……」
「“鈴谷”で入手出来る情報なんて、たかが知れているでしょ?」
「……というより」
坂城は煙缶を引き寄せた。
「偽データ掴ませたな?」
「見抜けない方が悪いんですよ。そんなモノぁ」
「偽データ掴んできたとなりゃ、瀬音さんの立場も危なくなるぜ?」
「元から危険な橋渡ってるんですよ。何考えてんだか知りませんけどね」
「で―――利用するだけ利用したら?」
「そりゃ、俺の決める事じゃないです」
「……粛正は専門外だと?」
「俺は血を見るのは嫌いなんで」
「―――まぁ、俺も」
坂城は短くなったタバコを煙缶にねじ込んだ。
「何人も……本当に何人も、そうやって消されたヤツを見てきたよ―――和泉のオヤジとかな」
「……」
「ま、俺もそれだけの経験はしてるってことさ―――後藤さんよ。教えてくれ」
「……はい?」
「一体、あんたの背後にゃ、何がいるんだ?」
「和泉のオヤジさんは」
後藤は言った。
「何で消されたんですか?」
「俺が知るか」
坂城は空になったタバコの箱を、顔をしかめて握りつぶした。
「何も知らねぇ。俺だってもうすぐ年金暮らしだ」
坂城はぽつりと言った。
「お払い箱寸前の整備屋の戯言さ……忘れてくれ」
「……それでいいんですよ」
後藤は再び、タバコを取り出した。
「触らぬ神に祟りはないです」
「……恐い奴だねぇ。後藤さんは」
-----キャラクター紹介---------
小清水涼
・キャラクターイメージは『らき☆すた』の柊かがみ
・狙撃能力は高いが芳ほどではない。
・子供好きでかなりの子煩悩。
・将来的には小児科医を目指している。
・苦手科目は家庭科で、料理はあまり上手くない。
平野芳
・髪は黒。ボブカット。
・まるで日本人形みたいな娘。
・狙撃能力では天才的才能を持つ。
・かなりチビ。
・家事全般が得意。
・酒に弱い。




