表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
間違いだらけの作品論  作者: ミン
25/35

涙を流しても次へ、皆で戦おう

志村けんさんが亡くなった。

言葉も出なかった。泣いて日を過ごしてしまった。それでも涙は、溢れ溢れ、溢れていく。動画サイトで「志村けん」を検索する。そこに、生きている「志村けん」を探して。バカ殿が、ひとみ婆さんが、変なおじさんが、面白ければ面白いほど、涙が溢れてくる。


私はこんなに、志村けんさんが、自分の心にとって重要な存在だとは思っていなかった。精神的な支柱を、それも、大きな大きな、致命的な支柱を外されたような気がしている。逝くにしても、どうして今なのか。新型コロナウィルスなのか。


そうして一日中ぼんやりして、志村けんさんのコントを見て、寝られない中で不意に浮かんだのは、「負けてなるものか」という負けん気だ。それは、新型コロナウィルスに対してもそうだし、そのあとに控えている、「事後処理」についてもそうだ。きっと、世界中貧乏になる。そして芸術・芸能の世界でも――恐らくこの事態が収束する頃には、もっともっと多くの人命が(本当に残念で嫌なことではあるけれど)世界中で失われていくのだろう。


年上からこの世界を卒業されていく。私たちの感性、人生観、思想・行動規範哲学の根幹を成していた人物が、どんどん、卒業していく。その時に私たちは、その時にこそ、今だからこそ――先人に追いつけ追い越せと、本気でその道を進んでいかないといけない、そう思う。お笑いはどうだ、映画は、音楽は、そして文芸はどうだ。


これからも多くのすばらしい才能が、偉人が、消えていく。その時に空は真っ暗になるだろうか。それとも、今は地上にある星が飛び上がって、空を明るくするだろうか。地上の星でもいい。地上から、空から、もっともっとまばゆいばかりの光で、この世界を照らせるだろうか。

このたび、一つの大きな一等星が、雲に隠れてしまった。なんて悲しいことだろう。あぁ、本当に悲しい。でも、悲しみながらも、その星が見えなくなったことに打ちひしがれて俯くのではなく、また、いつまでもその星の影を追うのではなく、新しい一等星に成るべく、自らを磨いていかないといけない。二等星でもいい、何だったら、六等星からだって良い、星屑の小さなガス雲のようなものの一つでも構わない。


立ち向かうしかない。悲しみは尾を引くものだ。血液を流れて、いつまでも流れていくものだ。癒える悲しみ、消える悲しみがある一方で、決して消えない、体の中を流れ続ける悲しみもある。でも私たちは、立ち向かうしかない。ある人は楽器で、ある人はラケットで、包丁とまな板で、金槌で、経理ソフトやパソコンで、そして、ペンとキーボードで。


大地震、津波、火災、洪水、そしてウィルスの流行。乗り越える度に強くなってきた。だから今回も、絶対に乗り越えられる。絶対に乗り越えられるから、皆、それぞれのフィールドで頑張ろう。この悲しみを共有し、力に変えてゆこう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 初めまして。いつかの新着欄から拝見し、エピソードを拝読させて頂いていました。 初の感想投稿になりますので、失礼な点などありましたらすみません。 彼の方の報せについて、実のところ私自身まだ…
2020/04/06 11:31 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ