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成る程。では、お互い不干渉といきましょう。  作者: 夏月 海桜
初めての学園生活を送る2度目の人生
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2度目。ーー留学候補の学園と姉の本質を見極める。・1

我が国では学園生活を送るのは13歳から17歳の5年間。最初の1年間はおそらく家庭教師に習っているだろう範囲のおさらい。ここで実際にどの程度まで学力があるのかを教師達は把握する。それを知っている家庭教師達は自分が無能だと知られないようにかなり熱心に教育に力を入れる。とはいえいくら家庭教師が熱を込めて教育しようと思っても、人の数だけ勉強方法は違うと思う。勉強好きな子は教え甲斐があるだろうけど勉強嫌いな子は工夫しなくては益々嫌いになってしまう。

それに好きな勉強・嫌いな勉強によっても変わるだろうから一概に家庭教師が悪いとは言い切れませんが……。中には無能を晒している方もいますし。難しいところです。


さて。その1年目を終えますと2年目は学園での1年目ということになります。つまり本格的な授業開始。ここで基本的な事を詰め込まれた学生達は3年目以降にはそれぞれの希望する仕事に合わせての勉強に変更しますから2年目の最後には自分がどんな勉強をしたいのか希望を取られます。


ざっくり言いますと騎士団員を目指す騎士科。城の内政に関わる文官科。城の財務に関わる財務科。国交を目指す外交官科。高位貴族に見初められて夫人として活躍したい淑女科。この5つです。

私としては入り婿の方もいるのだから淑女科の男性バージョンの紳士科があってもよろしいと思うんですけどね。


一応我が国は男女差別無しとか言われてますけど、表向きは一夫一妻なのに隠れて愛人を持つ夫婦も多いのです。夫婦でなら構わないんですけど、他人の生活に口出しする権利は有りませんもの。

でも中には妻には愛人を持つ事を許さないくせに自分は持つ夫や、酷い方ですと入り婿なのに愛人を持って自分の立場を弁えずに妻を虐げる男もいます。有り得ません。まぁ逆に入り婿を蔑ろにしている女性や妻として望まれて嫁ぎながら夫を無視する女性もいてそれもそれで有り得ませんけどね。男女問わず立場とか何故結婚をしたとか考えるべきだと思うのですわ。


あら話がズレてしまいました。


我が国では紳士科は無いですが他国ではありますのよ。私が候補にした中の1つがそうです。他にも商人科というのがある学園もあります。こういったところを我が国も見習って積極的に取り入れるべきですわ。あとは我が国は希少ですが他国は魔術師様が多い所もありますから魔術師科というものも。尤も私は魔法は使えませんから魔術師科は関係ないですけどね。


私が望む3つの学園は隣国が我が国と同じ5年間。もう1つは商人科と紳士科がある学園でこちらは6年間。それから最後の1つ魔術師科がある学園は3年間と短いのでここを選びますと帰国後我が国の学園に編入することになりますわね。編入しないとなると魔術師科がある学園で3年の間に常にトップでいるとか、何か重要な発見や発明をしたとか、そういったことで注目を集めて編入しなくても私の有用性を見せなくてはなりません。

ーーリスクが高すぎますわね。


となると、やはり隣国の学園か商人科と紳士科がある3つ向こうの国の学園か。どちらかでしょうね。……魔術師科がある学園に通ってみたいという気持ちはありますが編入は勘弁ですわ。あ。でも編入すればドミトラル様に会えるかしら?

さて、どうしましょう?


それとお姉様が大人しくなって下さると良いのですが。んー、でも大人しくならない方がゲーム展開にはならないからそちらの方が良いですわね。考えてみればゲーム展開は嫌ですもの。ただ我が国の学園に入学していればドミトラル様に会える可能性が高くなるかもしれない、と思いましただけですし。

でも探すなら我が国の学園に入学する必要もないですわね。……やはりお姉様の様子次第ですわね。


実際、お姉様と拗れてみっともない姉妹喧嘩を見せたくないですし、それをドミーに見られるのは……嫌ですわ。心底嫌ですわ。

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