2度目。ーー早速授業が始まります。外国語の。・2
遅くなりました。
1限目の授業が終了しました。ちなみに前世での授業時間で考えると1限が長いです。高校までしか通っていない私は大体40〜50分授業しか知りませんが、魔法学園は90分授業です。そういえば大学も90分授業だと聞いた事が有りますね。……ドミトラル様は乙女ゲームの世界だと思っていらっしゃったようでしたね。名前や国名が一緒ならそう思うものですし。でも違う部分が多いから乙女ゲームに似た世界、と私は考えたわけですが。この世界が乙女ゲームの世界をベースに作られたのなら、こういう所が日本っぽくてもおかしくないですかね。
ーーそれとも乙女ゲームがこちらの世界を元にしているのでしょうか。
あくまでも似た世界だ、と割り切っていた私ですが。もしかしてそんなドライな考えではなく……もっときちんと考えるべき? いえ。今は取り敢えず置いておきましょう。次の授業に集中です。次の授業は地方文官と中央文官の違いや、外交官の違いを勉強するそうです。……隣国でもやりましたけど。というか既に皆さんご存知では? 現在3年目ですよね? 基礎の授業をまたやるんですか? そんな事を思っていたら、担当教師が仰いました。これは1限のみで要するに復習なのだそうです。成る程。それなら分かります。
次からは主要各国の外交官の仕事を中心に授業をするそうです。本当に外交官として育てる気満々ですね……。私は失敗したんじゃないですかね、魔法学園でも文官科って……。でもなぁ……淑女科なんて今更入る気はないですよ。領地経営科に変更しておくべきでしたかねぇ……。
まぁ勉強しておいて損は無い、と思うべきですかね。知識を身につけて損は無い。そう思っておくべきですね。そんなわけでおさらい授業の1限は終了しました。あと2限で本日は終了です。あ、日本とは違って昼休みが魔法学園には無いのです。90分✖️4限プラス休憩時間が終われば授業終了です。
というのも、午後からは魔術師科や騎士科・兵士科等実技の有る科の授業になるからです。だから実技の無い文官科・紳士科・淑女科は終わりなんですね。商業科・領地経営科も実技が有るんですよね。正確に言えば商業科は商会へ行き、領地経営科は帝国内の領地へ視察へ行くのです。要するに此方は実地授業ってやつですね。……やっぱり領地経営科に編入すれば良かったですよ。まぁそれは無理ですけど。
基本的に編入という事は最初に居た学園で勉強していた科から科へ入るわけですからね。別の科に編入するのならわざわざ他国へ留学させる必要がないので……。元々私がタータントから隣国へ留学するのとはまた別の話なんです。だからまぁ隣国で文官科に居た私が、此処シオン帝国の魔法学園に編入留学するのなら、やはり文官科じゃないと可笑しな話になるわけですね。
あ、そんな事を考えていたら3限が始まりましたね。3限と4限は2限連続で世界共通語授業だそうです。アクセントの復習を兼ねて新たな気持ちで授業を受けましょうか。あら。音読をするんですか? まぁ魔法学園1年目からいらっしゃる皆様は共通語の教科書の音読は簡単なんでしょうね。外交官を目指している学生達という事なのですから。共通語くらいは出来て当たり前でしょう。実際、担当教師に当てられた方が読む教科書に載っている共通語は、とても綺麗なアクセントで聞いていて心地良いです。こういう事を知ると、やっぱりどういった勉強をしているのかって好奇心が疼きますから、まぁ外交官を目指すかどうかは置いといて。魔法学園の文官科の授業を前向きに受けましょう。で。この受けた内容を何かに活かせたり或いはタータント国に授業内容を教えて教育の底上げに活かせれば良いな、と思いますね。しっかり勉強して吸収しましょう。
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