表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
成る程。では、お互い不干渉といきましょう。  作者: 夏月 海桜
3年目の学園生活は留学の留学からスタートです。
242/400

2度目。ーー前世で言う所のオリエンテーションです。・1

所謂ホームルーム的なヤツで担任……って表現よりは、担当かな。文官科担当の先生がザックリとした学園の説明をしてくれました。半円状に学舎が連なる理由も。半円状の真ん中が要するに校庭(この場合は園庭ですね)なんだそうです。で。園庭を使用するのは基本的に騎士科・兵士科の学生達。剣の実技授業で使用するようですね。


で。半円状の学舎や真ん中の園庭の反対側というか……魔法学園の半分側というか。あ、この魔法学園は俯瞰図で見ると円形なんですよ。半円は先程言ったように学舎・園庭・あとは寮が有ります。で。その寮から続く道の先が正門なんですけどね。正門や学舎とは反対側の半円は。


学舎から結構離れた所に物凄い大きな建物が1つ。コンクリートなんて無い世界なので(材料を見つければ作れるだろうけど、今のところ無い)建物は木製ですけどね。箱型の大きな建物がドンッと1つあるのですが。その建物は魔術師科の皆さんが使用する実技授業のための建物だそうです。……どんな事をするんでしょうね。魔法、見てみたいなぁ。


そんなこんなでザックリとした魔法学園の案内をしてくれた文官科の担当の先生は、そのまま今度は使う教科書を教えてくれました。……えっ? 文官科って教科書有るの? 隣国だと見た事無いんですけど。って思ったら言語用教科書でした。あー、外交官コースって無かったですね、そういえば。つまり、この学園の文官科入学イコール外交官志望って事なのか。女性登用が多いシオン帝国の文官は学園でどんな勉強をしているのか、知りたいって触れ込みで編入して来たんですけど、関係ないですよね。


教科書は平民だと無料。貴族でも下位貴族は半分支払って残りは学園側が持つそうです。上位貴族は全額支払い。私? 辺境伯って侯爵と同等の地位なので上位貴族ですよ。全額支払います。それは別にいいんですけどね。寧ろ魔法学園の懐の深さにビックリです。平民は無料って学園側がその分を教科書販売業者に支払っているわけじゃないですか。結構な金額になると思いますよ? それを支払っている……。言うは易し。行うは難し。って言いますけど、あっさりと行動してますからね。中々出来ない事だと思います。


さて。話がずれました。世界共通語・シオン帝国語は必須科目です。シオン帝国出身の学生も? と思ったのですが。外交官になるには、自国の言葉だからこそきちんと学ばせる必要が有るそうです。帝国語ってかなり難しいんですよね。世界共通語が前世で言う英語ならシオン帝国語はハングル系だと思うんですよね。ケイトリンの前世・マコトの記憶からみると、ですけど。日本語も結構難しいのだ、と言われていましたっけ。さておき。


そんなわけで世界共通語とシオン帝国語は必須科目。後は自分が興味を持った国の言語を習得するように、いくつかの教科書を見本で見せられました。後日教科書を、販売してくれるそうです。助かりますね。それから教科書に書き込みはもちろんオッケーですが、ノートもきちんと用意するように言われました。ノートはあの、例の通りにある文房具店で購入するそうです。……ドミーに会えるのでしょうか。いえ、今はドミーの事は置いておきましょう。


このオリエンテーションが終了したら、ジュストに聞いておきたい話があるんですよね。すっかり忘れてましたけどね。ヴィジェスト殿下の筆頭婚約者候補者の件です。私に引き続き頼みたい、というその理由はジュストに聞けって事でしたからね。ざっとした説明が終わったので本日は終了だとか。


さて。ジュストに筆頭婚約者候補者の件を問い詰めてみましょうかね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ