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成る程。では、お互い不干渉といきましょう。  作者: 夏月 海桜
3年目の学園生活は留学の留学からスタートです。
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2度目。ーー報告はしてますよ。連絡?相談?ハテ何の事ですか?・1

学園生活3年目を迎えます。


年齢はケイトリン15歳。

ヴィジェストは13歳。

ロズベルは17歳。


あとがきに読まなくても問題ない捕捉が有ります。

2年目の学園生活が終了し(コッネリ公爵邸に乗り込んだ時以外はきちんと出席していましたから、成績は大丈夫でしたよ!)帰って参りました、セイスルート家。此方の世界では相当の休みでもない限り出席日数とか無いですし、無事に終わって何よりです。コッネリ公爵邸に乗り込んだ時以外あまり休みも無かったですからね。……お姉様がいるのではないか、とちょっと憂鬱になりながら玄関ホールに立ちましたが平気でしたね。良かった良かった。


「お帰りなさいませ、お嬢様」


執事が出迎えてくれて一息つきました。


「お父様は執務室ですか?」


「いえ。実は獣が昨夜出まして狩りに出ておられます」


「そう。ではお兄様とロイスは?」


此処で次にお母様と言わない辺り、私もまだまだ子どもというべきか、引き摺っているんですよ、これでも。お母様への感情はお姉様以上に複雑です。


「お二方ともご当主様について行かれました」


「分かりました。それで、お母様とお姉様は?」


お兄様とロイスもいないのですか。まぁ獣狩りならそんなものですよね。そしてお2人について尋ねます。溜め息と共に。あまりお姉様の話題は出したくないですし。


「奥様は元のアウドラ男爵領へ。今は奥様が領主代理ですので」


「お母様が」


「キャスベルお嬢様は、学園で解らなかった部分が有ったから……と家庭教師を招いて復習されています」


「えっ、お姉様が?」


執事の報告についついそう尋ね返してしまう。だって、あのお姉様です。勉強があまりにも出来ずに学園へ入学するための学力試験が受けられずに刺繍で何とか入った人ですからね。驚きますよ、そりゃ。


「はい。()()キャスベルお嬢様が、でございます」


おおぅ。言うね。まぁ使用人にも当たりが強い人だったものね、お姉様は。


「じゃあ着替えたら自室でお茶にするから皆が帰って来たら教えてくれる?」


「かしこまりました」


荷物からお土産を執事に渡す。心得たように大量のお菓子を持って行く後ろ姿を見送って、クルスとガリアとアレジを振り返る。


「ご苦労様。無事に帰宅出来たからゆっくりと休んで頂戴。デボラは私の着替えを手伝って欲しいのと、お茶の準備をお願い。お茶の準備までしてくれたら休んでいいわ。荷物の整理は自分でのんびりさせてもらうから」


「かしこまりました」


クルス達が下がった後、デボラが頷いて自室へと引き上げる。去年は騒々しい帰宅だったから問題無いのはホッとする。お父様が帰って来たら色々と報告する事が有るから、それまでは私もゆっくりしておこう。家族へのお土産は皆が揃った時に渡す事にすれば良いし。


ーーそう思いながら着替えを終えた私に、執事が手紙を持って来たのだが、その封蝋を見て「帰宅した日くらい、ゆっくりさせて欲しいわ!」と文句が口をついたのは仕方ない事だと思う。


封蝋は第二王子・ヴィジェスト殿下の紋章が押されていたのである。


読まなくても想像はつくけれど嫌々ながら封を開ければ……やはりお茶会のお誘いだった。日程が半月後になっているだけまだマシかもしれませんね。

捕捉。

前話までで時折ノクシオが自分を“僕”と称していたり“私”と称していたりしていましたが、なるべく“私”と称しているのは、大人になりたいための背伸びです。ただ本音が出る時は“僕”という一人称になっていました。

統一されていない事に違和感が有ったら……と思いまして捕捉させて頂きました。

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