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《6,5周年ですよ! &120万PV大感謝! これからもよろしくお願いします!》 ギャルゲー転生 ヒロインたちを攻略しようとしたら俺が攻略対象でした!?  作者: mask
さくらルート編

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さくらルート30

「ちょっとお母さん!?」

 俺が母さんの言葉に呆けていると麻衣が声をあげる。

「何で認めるの? 女同士なんておかしいでしょ!?」

 中身は男だ。

 何て言えるわけでもない。

 端から見たら確かに同性同士の恋愛だ。

 この世界でも異質に見えるのだろう。

「お母さんね、後悔していることがあるの」

 母さんが呟く。

「お母さんとお父さんが共働きのとき、二人にはとても苦労をかけたし、それに好きなことをさせてあげられなかった」

「………………」

 当時のことを思い出しているのか、麻衣が押し黙る。

「二人が学校に行ってれば良い。二人はしっかりしてるから最低限の家事をしてあげれば良い。あとは二人でどうにかするだろうって」

 母さんは悲しみのこもった笑みをする。

「そのせいで家族が一度壊れたの。立花は覚えてないと思うけど。だから今まで我慢させてた分は好きに生きてもらいたいって」

 壊れかけた。ではなく、壊れた。すなわち家族間の絆が壊れたということ。

 相島 立花とさくらちゃんがいじめにあった件だけが相島 立花の《絆の結晶》が砕けた理由かと思っていた。

 だけど彼女は家でさえ安らぐことは出来なかったのかもしれない。

「もう、その話は止めようよ。今は違うんだし」

 母さんが話しているときずっと俯いていた麻衣が苦しげに言った。

 相当辛い過去だったんだろう。

 そして相島 立花はそれに堪えきれなくなり、神様と契約を結んだ。

「そうね。まあ、だからお母さんから言うことはないわ。節度さえ守ってくれれば問題ない」

 母さんが麻衣に目を向ける。

 麻衣の方はどう? ということだろう。

「私は認めないから」

「さくらちゃんのこと嫌いか?」

「……嫌いだよ。アイツにお姉ちゃんを盗られるなんて絶対やだ」

「麻衣……」

 怒りを何とか抑えようとしているんだろう。

 肩に力が入り、身体が強張っている。

「麻衣はお姉ちゃんが好きだから。他の子を構ってほしくないんだよね」

「なッ!?」

 母さんの言葉で麻衣の顔が怒りとは違う意味で真っ赤になる。

「ち、違うから!」

「え、麻衣は私のこと嫌いなの……?」

 ショボーンと俺は肩を落とす。

「そういう意味じゃないから!? 私はーー」

 興奮した麻衣は立ち上がり、そこでハッとしたのだろう。

 母さんと俺がニコニコしていたので麻衣はムスッとして座った。

「お姉ちゃんのこと嫌いじゃないもん」

 そこで『好き』と言わないところが麻衣の可愛いところだ。

「どうしてアイツなの。別に他の奴だって」

「ごめんね。好きになっちゃたから」

 麻衣の独り言のような言葉に俺は苦笑する。

「あ、そ。もう良いよ」

 つーんと麻衣はそっぽを向いてしまった。でもそれ以上は責めてこない。

 俺が勝手に解釈すると『好きにすれば』ということだろう。

「ありがとう、二人とも」

 俺は感謝を込めて頭を下げる。

 家族会議は無事終わった。

「あ、今週末さくらちゃんと出掛けるね」

「やっぱダメー!」

 えー。

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