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《6,5周年ですよ! &120万PV大感謝! これからもよろしくお願いします!》 ギャルゲー転生 ヒロインたちを攻略しようとしたら俺が攻略対象でした!?  作者: mask
さくらルート編

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さくらルート27

 俺はさくらちゃんを揺すり起こす。

「ん……あれ、りっちゃん?」

 寝ぼけ眼のさくらちゃんが俺を見上げる。

「りっちゃん、だよね? 何か、暗いね。顔がよく見えないよ」

「うん。夜の八時だからね」

「八時? ………………八時!?」

 さくらちゃんが俺の膝の上で飛び起きる。

「え、あれ!? 私寝ちゃってた?」

「うん。ぐっすりと」

「起こしてくれてもよかったのに」

「起こしちゃ悪いかと思ったから。それにさくらちゃんの寝顔可愛かったし」

「もう! りっちゃんの変態さん!」

 頬を膨らませて怒る姿も可愛いのだから、さくらちゃんは最強だ。

「急いで帰ろうか。先生に見つかったら怒られちゃうし」

「そうだね」

 俺たちはそろーっと移動しながら校舎を出た。

 運の良いことに先生にも見つからず、校門も開いていた。

「ふふ、何か変な感じ。こんな遅くに帰るなんて」

「……そうだね」

 さくらちゃんの言葉で俺は空を見上げる。

 点々と浮かぶ雲。そして都会だからこそ貴重な数の星。

 元の俺は社会人で帰りが遅くなるのは当たり前だった。

 だから帰りの空はいつも真っ黒だ。

 だけど学生だとそっちの方が珍しいのかもしれない。

 時折吹く風が冷たくて気持ち良い。

 毎日が忙しくてそんなことを感じる余裕もなくなっていた。

「りっちゃん?」

 俺が何も言わなくなったからだろう。さくらちゃんが声をかけてくれる。

 ……もし俺が本当の相島 立花じゃないと知ったら、この関係は崩れるのだろうか。

「神様」

 さくらちゃんが立ち止まる。

 周りの全てが動かなくなる。

「何でしょうか?」

 俺の前に現れたのは相変わらず仮面と対称的に無表情の神様。

「俺はさくらちゃんを救えたのか?」

「あなたが何をもって救いと呼ぶかは知りませんが、《絆の結晶》はまだ濁ってます」

 神様がさくらちゃんに手を伸ばすと彼女の《絆の結晶》が顕れる。

「これがさくらちゃんの《絆の結晶》」

 拳大ほどの大きさの丸い《絆の結晶》。例えるなら真珠だ。

 だが、その真珠の所々に黒い斑がついている。

「この濁りを消せれば良いんだな?」

「そう私は考えます」

 さくらちゃんと相島 立花を和解させられたはずだ。

 それでもまだ足りないとすると、やはり三年前に相島 立花が階段から転落したことに関係があると思う。そこに相島 立花の《絆の結晶》が砕けた理由もあるはずだ。

 なら、さくらちゃんと話さないといけない。

「ねえ、りっちゃん」

 さくらちゃんの声が聞こえる。

 どうやら神様が居なくなったから時間が動き出したみたいだ。

「何?」

「あ、うんとね。今週のお休みに何処か行かない?」

「二人で?」

「うん……。久し振りに、りっちゃんと遊びたくて」

 モジモジと恥ずかしげに言うさくらちゃん。

「良いよ。何かしたいことある?」

 俺が答えると、さくらちゃんの顔が明るくなる。

「じゃあね、じゃあね! 近くのショッピングモールに行こうよ! りっちゃんと色々したい! 買い物したり、映画見たり!」

 まるで小さい子のようにさくらちゃんは、はしゃぎ笑う。

「楽しみだね、デート」

「え?」

 俺の言葉にさくらちゃんが固まる。

 え、何この空気。

 俺間違えた?

 でも恋人が一緒に遊ぶのはデートっていうんじゃあ……?

 あれ?

 DTの俺と世の中の人とは感覚が違うのか?

 もしかしてキモいと思われた?

「そうだよね……デート」

 さくらちゃんは何かを確認するように呟く。

「りっちゃんとデートか~。だーめ。嬉しすぎて笑っちゃう」

 本当に可愛いな、うちの彼女。

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