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「妙案が思いつかない」
最初の村を奪還してから三日。俺たちはいくつかの村を奪還しつつ、カイレン基地近くにある林までやってきていた。
今は、降り続いている雨にまぎれて近くの林で身をひそめ、敵拠点となっているカイレン基地をどう攻略するかを相談しているところだ。
「エルドは元々どう攻略するつもりだったんだ?」
レオンの問いに俺は頭を掻く。
「正直何も考えてなかった。正面から突っ込んで、出てきた奴を全部倒すつもりだったからな」
「無謀にもほどがあるだろ……」
「いやいや、それを可能にするための俺の機体だし」
本当に当初はそんな感じで攻略するつもりだったのだ。
しかしここ最近降り続く雨がそれを許さない状況にしてしまったのである。
地面はひどくぬかるみ、馬車や魔導車程度の重さなら問題ないのだが、アルミュナーレの重さを受け止めるとなると足元の固さに不安が残る。
機体が重い分、地面もしっかりとしたものでなければ足を取られやすくなってしまうのだ。
実際、ここに来るまでの間にも何度か足を滑らせて機体を倒しかけてしまった。
雨の日の運用こそ何度かしたことはあったが、それにしても俺の機体は転びやすすぎる。
まあ、オートバランサー切った上に、左腕のアーティフィゴージュが機体の重さを格段に増やしてしまっているせいもあるのだが。
ああ、アスファルトが恋しい……
「雨さえ止んでくれればな」
そうつぶやいて空を見上げるが、空は一面分厚い雲に覆われており、とてもすぐに晴れそうな天気ではない。ここまで降ってしまうと乾くのにも時間がかかるだろうし、第二防衛線のことを考えても、そこまでは待っていられないだろうな。
「無い物ねだりをしても仕方がない。今できることの中でベストな選択を探すべきだ」
「だな。つっても、そういうのはもっぱらレオンの担当だったろ? 俺作戦とか考えるの苦手なんだよ」
アカデミー時代から、俺は作戦を考えるということが苦手だった。もともと戦場を駆けまわりたいタイプだったので、戦場を全体から観察して、味方をこう動かして敵をこう動かさせてなんて考えるのは苦手なのである。
正直な話、正面から突っ込んで全部倒せばそれで済むし。まあ、今回はそれが出来そうにないから困っているのだが……
「で、どうよ作戦参謀」
「いつから僕は参謀になったんだ……まあいい、とりあえずカイレン基地の現状を整理するか」
木の間に張った雨除け用のテントの下で、俺たちは持ってきたカイレン基地の見取り図を広げる。
基地の周辺は今いる林以外はなだらかな平原となっており、隠れて近づけるような場所は無い。
基地への入口は、西側にある基地直通の門と町から入る南側の門の二つだ。町の住人は被害を出しながらも大部分が避難を終えており、残っている住民は動けない老人かいろいろと諦めている浮浪者ぐらいだろう。死んでもいいとは言わないが、優先順位は低い。
基地内は、ジャカータとほぼ同じであり、司令部施設に格納庫、兵士寮が並んでいる。廃棄する暇がなかった濃縮魔力液のタンクがどうなっているか確認しなくちゃいけないな。残っているのなら、奪還した後に使えるだろうし。
「構造的には平凡だな」
「平凡だからこそ攻めるのが難しい。平凡と言うのは、逆に言えば無駄を極限まで省いた状態だからな」
「確かに。んで、作戦は?」
「ベターとベスト、どれがいい?」
レオンがこういう時は、ベターはまあまあの成果を上げられる確実性の高い作戦で、ベストは困難だが成功すれば最高の成果が得られる作戦だ。
とりあえず両方聞きましょうか。
「ベターは?」
「敵の補給部隊が門を潜るタイミングに合わせて突撃を掛ける。中に入ってしまえば、地面も舗装されているから、いつもの戦闘と変わらないはずだ」
「なるほど、俺たちの実力ならできるってわけか。問題点は?」
「補給部隊がいつ来るかわからない。それと、内部の状態が分からないままの突撃だ。捕虜は殺されるだろうし、燃料なども破棄されるだろう。最悪、手間取っている間に責任者には逃げられる」
それは痛いな。今後のことも考えれば、燃料タンクも無事なまま確保しておきたいし、敵司令の捕縛も行いたい。
「じゃあベストは?」
「侵入して内部の状況を把握。その後門を開けさせて俺たちが突撃する」
「俺たちのやることは変わらないけど、内部の状況を把握してから動くってことか」
「そうだ。だが侵入には危険が伴うし、俺たちが直接動くわけじゃないから信頼が重要になる」
俺たちはアルミュナーレで待機して、味方が門を開閉してくれるのを待たなければならない。必然的に潜入する仲間はアルミュナーレ隊の誰かというわけになる。
侵入させるとなれば誰になるだろうか……まず整備組は除外だろう。彼らの歩兵能力は一応鍛えているといった程度だ。メインはあくまで整備士として、時間の大半をアルミュナーレに触れることに費やしている。
じゃあ斥侯の二人か? カトレアだと目立つから無理だろうな。背も高いし歩くだけで周囲の目を集めちゃうし。じゃあブノワさんか? ブノワさんなら一般兵に紛れ込むこともできるだろうけど、これまで雨の中の斥侯をお願いしていたせいで体力的にかなり消耗しているはずだ。となると残るのは――
「潜入役にサポートメイドを使うのか」
「そういうことになる。お前の彼女なんだろ?」
「ああ、そういうことか……」
つまり俺の判断で彼女を危険な任務に送れるかどうかが、この作戦の一番の問題になるわけね。ったく、相変わらず大変な要求していやがる……
「少し考えさせてくれるか」
「ああ、どちらにしろ門が開く時間を把握する必要がある。それまでに決めてくれ」
「分かった」
レオンの言葉に一つ頷き、俺はテントを後にする。
向かう先はアンジュのところ……と言いたいところなのだが、俺の足は勝手にアルミュナーレの下へと来ていた。
俺は操縦席へと乗り込み、起動をさせずにレバーを握る。
こうすると集中できるのだ。
頭の中から余分なものが排除され、思考がクリアになっていく。雨音が聞こえなくなり、ペダルを踏む足裏の感触が、レバーを握る手の感覚が敏感になる。
さて、どうしたものか。
自分の気持ちとしてはアンジュをそんな危険な任務には出したくない。しかし、これが成功すれば最高の状態でカイレン基地を奪還することが出来る。そして成功させるだけの能力がアンジュにはあると思っている。
だからこそ、俺は隊長として行ってこいと言うべきなのだろう。
しかし、彼氏としての俺がやめてくれとそれを拒む。
思考がぐるぐると回転し、終わりのない口論を続けていると、操縦席の入口がコンコンとノックされた。
驚いて振り返れば、不思議そうな表情で首をかしげるアンジュがいた。
「エルド君、考え事?」
「あ、ああ。何か用事か?」
「ごはんできたよ。時間になってもテントに来ないから探しに来たの」
「もうそんな時間」
慌てて時計を見れば、すでに十三時を回っている。
あまりに思考のるつぼにはまりすぎて、時間の感覚を失っていたらしい。
何をやっているんだ俺は。出来るだけ早く結論を出さなければならないというのに。
「悪い。すぐに行くわ」
「いいけど、大丈夫? なんだか顔色悪いよ?」
俺が操縦席から立ち上がろうとしていると、アンジュがおもむろに操縦席の中に入ってきて俺の顔をのぞき込む。
その瞳に映る俺の表情は、自分でも笑ってしまうほど動揺していた。
「今回の作戦、そんなに大変なの?」
「いや、そう言うわけじゃないだけど」
「エルド君にはそう思えるかもしれないけど、私はすごく心配だよ。いつもエルド君の機体が出撃するのを見ると、不安で胸が押しつぶされそうになるの」
アンジュの手が俺の頬を撫でる。
柔らかく滑らかで、とても暖かい手のひらだ。
「戻ってきたときも、機体が壊れていたりしたら凄く怖くなる。エルド君が怪我してたらどうしようって」
手のひらから伝わってくる温もりの中に、アンジュの不安を感じ取る。
わずかにだが震えているのだ。とても細かく、ここまで密着しなければ気づけないほど小さな震えだが、確かにアンジュの手は震えていた。
「だから、悩み事があるなら私にも話して。一人だけで抱えようとしないで。私もエルド君と一緒に歩ませて」
「アンジュ……」
そうか……アンジュは何時もこんな辛い思いをしていたのか。
戦場に向かうよりも、戦場に向かう大切な人をただ見守ることしかできないことは、こんなにも怖いことなんだ。
俺は頬に触れていたアンジュの手を握り、抱き寄せる。
「エルド君?」
「いつもごめん」
「ふえ!? 急にどうしたの!?」
「今回の作戦。アンジュに基地への潜入を頼むかもしれないんだ」
俺はレオンと考えていた作戦内容を説明する。
するとアンジュは俺の肩を掴み、キラキラした瞳と満面の笑顔で俺を見つめてくきた。
俺の予想していた反応と違い、俺はアンジュの輝く瞳を見ながらポケッとしてしまう。もっと怖がったり、遠回しに嫌がると思ってたんだけど。
「つまり私が活躍できるのね!」
「いや、そうだけど……危険な任務なんだぞ?」
「大丈夫! 最近家事ばっかりで少し腕がなまりそうだったから、ちょうどいいわ!」
「えっと、凄いやる気みたいだし、頼んでいいのか?」
「もちろん! 私に任せて! 私の全力で相手の基地を丸裸にしてくるわ!」
「ああ……これが不安か……」
本当に――本当に不安だな。特に特攻する人間がやる気満々だと。
俺も今後はもう少し安全マージンを取りながら戦おうかな……
俺は自分の戦い方を改めることを誓いながら、アンジュに潜入任務を頼むのだった。
操縦席でレバーを握り、フットペダルを今にも踏みそうになるのを必死にこらえながら、俺はカイレン基地の様子をじっと窺う。
俺の隣にはレオンの機体が同じように森の中に膝立ちで潜伏し、作戦の開始を待っていた。
アンジュに潜入を頼んだ翌日。早朝の物資搬入にまぎれて基地の中に入ったアンジュからの合図を、俺は今か今かと待ちわびていた。
「なあ、合図遅くないか?」
「まだ予定時間より三十分早い」
「そうか……」
いつの間にか足が震え貧乏ゆすりをしている。足を抑えても、その動きが止まることはない。先ほどからアンジュが無事なのか、気になって仕方がないのだ。
敵の兵士に見つかってないだろうか? 潜入中に怪我とかしていないだろうか? いや、まさかすでに敵につかまっていて!?
「レオン」
「まだだと言っているだろう。少しは落ち着け」
「いや、しかしだな……」
一人でいると不安な想像ばかりしてしまうのだ。ああ、アンジュ早く合図を! 俺に突撃の指示を出してくれ! すぐに駆けつけるから!
「心配するのも分かるが、少しはアンジュを信用してやれ。彼女はアカデミーのサポートメイド学科を首席で卒業しているんだ」
「俺だって操縦士学科を首席で卒業したし!」
「そういうことを言っているんじゃない。エルドだって、彼女にそれだけの技量があることを分かっているから今回の作戦を実行したんだろう?」
「もちろんだ」
アンジュなら俺の望んだ結果を完璧にこなしてくれるはずだ。
「ならどっしりと構えていろ。不安は不信の表れだぞ」
「う……」
確かにそうかもしれない。
俺はアンジュを信頼している。だからこの任務を任せたのだ。なのに、俺がこんなに動揺していては、まるでアンジュが任務を失敗するかもと思っているからじゃないか。
アンジュなら成功させる。いや、きっと成功以上の、大成功の成果を持ってきてくれるはずだ。だから俺は待たなければならない。アンジュが持ってくる最高の機会を確実に手中に収めるために!
すぅーっと大きく息を吸い、肺の中の空気をすべて吐き出す。
「良し、大丈夫だ。それで、予定の時間まで後どれぐらいだ?」
「はぁ……もう五分を切っている。準備しておけ」
「そ、そうか!」
俺は言われた通りいつでも動き出せる態勢で合図を待つ。
一分二分と時間が過ぎるが、合図はまだ来ない。
俺の体がゆらゆらと揺れ出し、機体もどことなくうずうずしているような気がする。
ああ、まだか。アンジュ、まだなのか!
そして予定時間になった。アンジュからの合図はまだ来ない。
「なぜ来ない!」
「落ち着け。敵の兵が多いのか、門の解放に戸惑っているのか。考えられる理由はいくらでもある」
「そうだけど! そうなんだけど!」
分かっていても納得できない。今すぐにでもペダルを踏み込んで門へ突撃をかけてしまいたい。けどそれはアンジュへの信頼を裏切ることになる。
駄目だ。ここは待つんだ、俺。
そして予定の時間から十分ほど経過したころ、町側に通じているゲートの付近から火球が空へと打ち上げられた。
それを見た瞬間、俺の全身の肌が総毛立つ。
即座にペダルを踏み込み、クラウチングにも見えそうなほど腰を低くして一気に林から飛び出していく。
少し遅れてレオンの機体も林から飛び出してきた。
だが今の俺にはレオンの速度に合わせられるほどの余裕はない。
アンジュから合図が来たのだ。ならば最速で駆けつけるのが俺の義務だ!
「今行くぞ、アンジュ!」
火球を打ち上げたことで基地内のサイレンが鳴らされ、俄かに騒がしくなる。と同時に、西門がゆっくりと開き始めた。
俺はそこへと突撃し、完全に開く前の門の隙間に機体をねじ込ませる。アーティフィゴージュが少しぶつかって門が歪んだが、まあ気にしなくてもいいだろう。
基地内に飛び込めば、まだ何が起きたのか把握できていない兵士たちが驚いた様子で俺の機体を見ていた。
俺はそんな兵士たちの上をかすめるように、思いっきりアーティフィゴージュを振りぬく。
すれば、巻き起こった風圧で、人が悲鳴を上げながら枯葉の様に舞い上がる。
「アンジュ!」
「ここだよ!」
俺が基地内に向けて呼びかけると、アンジュがフレアブースタを吹かしながら近くの建物から飛び出して機体の肩へと飛び乗ってきた。
俺は一瞬だけハッチを開けて、アンジュを操縦席の中へと招き入れる。
「パパッと状況説明しちゃうね。濃縮魔力液の貯蔵タンクは無事。燃料もまだまだ残ってる。格納庫にはアブノミューレが詰め込まれてて、ハンガーには入れてないわ。ただ整列させてあるだけね。司令部はそのまま使われていて、敵の司令官はひょろくてメガネかけてて、生え際が気になりだしてる感じのおじさんだった。あと捕虜は無し。捕まった人は全員帝国に送られちゃったって」
「ナイス偵察だ。よく調べてきたな」
俺は操縦席の隣からモニターをのぞき込んでいるアンジュの頭を撫でる。昔からこれ好きだもんな。
アンジュも頭を撫でられて嬉しそうにほほ笑み、さらに嬉しい情報をよこしてくれる。
「えへへ、ザル警備だったからついでにおまけで小細工も仕込んできたよ」
「小細工?」
「基地にあった魔導車の物理演算器、全部引っこ抜いてきちゃった」
「つまりあいつらはもう逃げられないってことか!」
アルミュナーレで逃走するのは目立ちすぎるし、逃げるとすれば魔導車か馬車を使うだろう。そこで魔導車を全部使えなくしてあれば、逃走されるまでの時間を多く稼ぐことが出来る。
「そういうこと! 思いっきりやっちゃって!」
「任せろ!」
アンジュからの報告を受けている間に、緊急スクランブルをかけられたアブノミューレたちが、格納庫の中からぞろぞろと湧き始めた。最初の火球に誘導された見張りの兵たちもこちらの騒ぎに気づいて戻り始めている。
そしてようやくレオンが俺たちの下へとたどり着いた。
「エルド、早すぎだ!」
「問題ない!」
「問題しかないわ! 味方が少ないのだから、足並みぐらいしっかり合わせろ!」
「ならレオンは燃料の貯蔵タンクを確保してくれ。まだ濃縮魔力液が入っているタンクが残っているらしい。俺は出てきた連中を殲滅する!」
「人の話を聞けと――いや、もういい! ならとっととすべて蹴散らしてこい」
それは俺の得意分野だ!
レオンはそれだけ言い残して、迫ってきた敵を乱雑に切り飛ばしながら貯蔵タンクのあるほうへと向かって走り出した。
俺は、アーティフィゴージュからハーモニカピストレを取り出し、駆け寄ってきた機体めがけて発砲していく。
一発必中。ジェネレーターを撃ち抜かれた機体が小さな爆発を起こして機体が砕け散る。
ふむ、やはりロボの戦いと言えば爆破だよな。アルミュナーレどうしの戦いだとジェネレーターを傷つけられないから爆発が起きないのだ。あれは戦闘として絵面的には結構地味なんだよな。
「ここからは俺の独壇場だ! 死にたい奴からかかってきな!」
「キャー! エルド君かっこいい!」
アンジュの応援でいつもの三倍の速度だって出せそうだぜ!
俺は残弾のなくなったハーモニカピストレを投げ捨て、剣を抜いてアブノミューレの大群へと突撃を掛けるのだった。
一方、単騎で燃料タンクの下へと向かったレオンは、タンクの前に構えるアルミュナーレを見て足を止める。
周囲にはレオンを追ってきたアブノミューレたちがいるが、彼らはそのアルミュナーレを見ると攻勢を止め、レオンを囲うに留まる。
「たった二機での襲撃。よほどの自信家か?」
「その二機にここまでかき回されておいてよく言う」
「それもそうか……だがここを通す訳にはいかない」
「クク、そうだな。前線を支える大切な燃料だもんな」
いくらアブノミューレによる物量作戦を使っているとはいえ、やはり戦場の最強の兵器はアルミュナーレであり、その力が最終的な戦局を左右することはこれまでの戦いでも証明されている。
だからこそ、ここの燃料タンクを手に入れたほうがこのブロックでの戦争に勝利する。単純な仕組みだった。
だからこそレオンはエルドの指示を素直に受け入れ、ここに来たのだ。
「あいつは相変わらずどこか抜けているな。大切な物を守るところには、強い守護者が用意される。戦果をあげるには、アブノミューレを数十機よりアルミュナーレを一機狩ったほうが確実に美味いだろうに」
レオンは操縦席の中で舌なめずりをする。その表情は笑顔だ。
だがその笑顔は、エルドのような楽しみからくる笑顔では無かった。獲物を狙う蛇のごとく、凶悪な眼光を併せ持つ、狩人のものである。
「その余裕、どこまで持つか試させてもらうぞ!」
敵機が剣を抜き構えた。それに応じてレオンは機体の腰を落とす。
「僕の点数になってもらうぞ! 帝国の騎士!」
両者の刃がぶつかり合い、騎士たちの一騎打ちが始まった。




