突然のR-18
「へぇ……?それで、何をしたかったのかしら?」
Bブロック試合会場では、"何か"に腰を下ろしているサディの姿があった。
観客席の一般人も生徒も含めて、ほぼ全員がその光景に唖然としている。何故か、男性は皆股間部分を必死に手でガードして視線を変えるのやめない。
「ぐぬぬぬ・・・この私がこんな奴にこんな形で負けるとは・・・!」
サディが座っているのは、今回のシード戦でBブロック優勝候補となっていた男だ。顔を真っ赤に赤らめ、四つん這いで懺悔の声を嘆いた。
「椅子がお喋りしていいの?不良品は、ダメね。使い物にならないゴミは捨てちゃいましょう」
座っていた男から立ち上がったサディは両手でドアを開けるような仕草をした。すると、男は仰向けで股を開き、犬で言うおチンチンの体勢になる。
「貴方は今日男を無くすのよ。私に刃向かったことを後悔なさい」
振り下ろされる彼女の足。グチャアッと鈍い音がした後、男の断末魔が会場中に鳴り響き、男は意識を手放した。
「勝者は、サディ・エスティック選手です!!す、凄い試合展開でしたね。こ、これは・・・」
実況者も言葉が見つからず、笑顔でこう言った。
「男の人は……気をつけてください!」
その声は親衛隊の癒し、生徒の癒し。一部の教員を除く人らの癒し。
心を休めることのできる声。彼女の声で邪険で強張った様子の会場は明るく、元に戻った。
「今日はここまでーー!ですね!今日勝ち残った人達は、来週にまたこの会場で戦うことになるわけですが、まだこのブロック戦の規定を分かってない人もいらっしゃると思います!ので、一応言っておきますね!!今日残ったのは、6名!来週のこの日にそれぞれ試合をしてもらって、最後に残った一人が魔闘演戯シード入賞となります!これで分かりましたね!!では、また明日ーーっっ!!」
カルラは元気よく規定説明をし終わると、解散の合図をする。
その合図と共に花火が打ち上がり、この日のシード戦は平和に終わった。
「君らさ〜、やる気ある?」
気絶した生徒が積み上がった会場の真ん中には、エト・アルカディナの姿があった。足元で悶えている生徒の顔に足を乗せると、そのまま強く踏み躙り、人差し指の指先から光沢のある黄色い光の矢を生み出すと生徒の身体を射抜いた。
「はぁ………君らが突っかかってこなきゃ、来週もまた楽しく戦闘出来たのに・・・先生〜、コレは全員棄権対処でいいですよね?」
「ああ、許可しよう」
Aブロックシード戦出場者は、エト・アルカディナのみとなった。
というのも、彼の試合開始直後に控室にいた生徒らが優勝候補を潰そうと結束を固めて、リンチを始めたのだ。
当然、雑魚が束になっても雑魚は雑魚。彼の前に立っていられるわけがなく、現在に至っている。
「エゼル君はどうなったかな。来週、観戦しに行こう。勝ってたら・・・ね」
呑気な様子でAブロック試合会場を去っていく彼の背中を見て、教員は"やれやれ"と息を零した。
サディに潰されt……ドMな作者はちょいと自重します()サディに関しては自分の欲を半分くらい入れてる部分があるので((




