表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】高卒、無職、ボッチの俺が、現代ダンジョンで億を稼げたワケ〜会社が倒産して無職になったので、今日から秘密のダンジョンに潜って稼いでいこうと思います〜  作者: 砂糖 多労
第3章 ボッチ男とオタク少女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

131/279

第26話 ならば、戦争だ!②

「こっちはそこまで荒らされてないんだな」

「この扉は結構頑丈だからね、開けられなかったんだろう」


 店舗部分とは違い、奥の部屋の方は全く荒らされていなかった。

 確かに、入り口の扉の方は雰囲気重視のためか、木製の扉でガラス窓もあり壊すこともできたのかもしれないが、こっちの扉は金属製だ。


 探索者でもそう簡単に壊すことはできないだろう。


 雅も、こっちの部屋にはお金や貴重品なんかを保管していたので、頑丈な扉をつけていたようだ。

 こちらは店舗部分と違い、落ち着いた雰囲気で結構生活感がある。

 壁にはアニメのポスターとかも貼られてるし。


 あ。ベッドとかもある。

 こちらに住んではいないようだが、作業が長引いて寝泊まりしたりはするのだろう。


 うっかり女の子の部屋に入ってしまった。

 そう考えると、ちょっと罪悪感が湧いてきた。


「……」


 少し羞恥心を抱えている俺と違い、雅は冷静だ。

 さっきからずっと無表情だ。

 相当ブチギレているんだろう。


 雅はそのまま一番奥のテーブルのところまで行き、机の上に置いてあったノートパソコンを起動した。


「あ、パソコンは既製品なんだな」

「そうだね。流石にノートパソコンを作ることはできないからね」


 雅のパソコンは既製品だった。


 果物マークの有名なところのパソコンだ。

 俺もここのパソコンを使っている。


 別に信者ってわけじゃないが、シンプルで便利なのだ。

 それに、この会社しかこのPCを出していないので、困った時に検索したら結構具体的な解決方法が出てくるし。


 窓の方はいろんなメーカーから製品が出ているせいで検索して出てきた解決法が製品の違いで実行できなかったりするからな。


「映像はちゃんと残っているね」


 どうやら、防犯カメラは映像をクラウド上に残すタイプのものだったらしく、雅がウェブサイトにアクセスすると、今日の映像が残っていた。


 映像は一時間前までのもので、それ以後の映像は残っていない。

 つまり、一時間ほど前に防犯カメラが壊されたということだ。


 それなら、壊される直前の映像を見れば犯人たちが写っているはずだ。


「こいつらか」


 犯人グループは五人組のスーツを着た男たちだった。


「見覚えは?」

「ないね」


 雅はこの男たちに見覚えがないみたいだ。

 ということは私怨での襲撃じゃないということか?


 いや、雅に恨みを持った奴がこいつらを雇ったっていう可能性もあるのか。


(しかし、なんというか、チグハグなやつらだな)


 雰囲気はチンピラ、やっていることもチンピラ。

 なのに服装だけはスーツだ。

 ネクタイまできっちりつけてるし。


 チンピラが無理やりスーツを着ている感じと言ったらいいか。

 髪こそ黒く染めているようだが、スーツと黒髪がかなり浮いている。

 インテリヤクザともまた違う雰囲気なんだよな。

 あの人たちはスーツも含めて独特の雰囲気を出しているから。


『あー。くっそ。あっちぃ!』


 途中で汗をかいてきたのか、ジャケットを脱いで腕まくりするのだが、その後の労働者っぽい雰囲気の方があっているように見える。


 こんな奴らなら一度あえば忘れられないだろうから、あったことがないというのは本当なんだろう。


「どっかの会社の連中かな?」

「どうしてそう思うんだい?」

「ほら、こいつらのジャケット。胸のところに同じ社章がついてる」

「なるほど」


 男たちはジャケットの襟元のところに同じバッジをつけていた。

 位置的に言っても、同じものをつけている点を見ても、おそらくこれは彼らの会社の社章だろう。


 雅は動画を止めて、一人の男の胸元を拡大する。

 柱?に金色の蛇?が巻き付いているようなデザインだ。

 映像が荒いせいで潰れていてよく見えないが、多分、紐じゃなくてへびだと思う。

 上部の方で口を開いているように見えるし。


 金色の蛇とはまた派手な。

 あんまり社章には見ないデザインだな。


 もしかして、社章じゃなかったか?


「うーん。どっかで見たような」

「サグルくんもかい?僕もどこかで見たことがあるような気がするんだよ」


 俺たちは首を捻る。


 このマークを最近どこかで見たことがあるような気がする。

 だが、どこだったかは思い出せない。


 金も蛇も結構いろんなところで見るからな。

 風水的にはかなりのパワーアイテムみたいだし。


 中華街に遊びに行った時にでも見たんだろうか?


 でも、最近中華街になんて遊びに行ってないしな。


「金。へび。ゴールド。スネーク。ナーガ」

「ゴールドスネーク。ゴールドナーガ。金蛇……!!」


 雅は何かを思い出したように動き出す。

 そして、ゴミ箱の中から一枚の名刺を取り出してきた。


「!! そのマーク!」

「おんなじマークだね」


 その名刺には『金竜会 東京・関東エリアマネージャ 大沼 京平』という身分と名前、そして、左上の一番目立つ場所に映像の中の男たちがつけているバッジと同じ、剣に金色の竜が巻き付いたマークが記されていた。


 どうやら、柱と蛇じゃなくて、剣と竜だったらしい。

 これは間違いなく金竜会のマークだな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] おー!朝の更新だ!お昼の更新も楽しみにしています★^^b [気になる点] 果たしてサグルたちは金竜会へカチコミに行くんだろうか?^^; [一言] 回を重ねる毎に文量が段々短くなる印象★ 最…
[一言] やっと最新話に追い付いた これは… どうなるのか楽しみだ! 嫌いな奴らに手出しされた、それも自分勝手な都合でって思い至りそうだから… 静かにブチギレる一番怖いタイプ相手に… うん。御…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ