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自力で帰還した錬金術師の爛れた日常  作者: ニキニキちょす
国内無双編

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59/221

さとーさーん!!理沙ちゃーん!嫌だー!!

 「ねぇさとーさんー」


 太ももの柔い肌の上に乗って、抱きつく。

 

 モコモコジャージの中にあるたゆんたゆん全開のメロンに顔を軽く突っ込みながら埋まる。


 スリスリすんのマジ最高。

 あー。自分でも気持ち悪いと自覚のある甘い声と共にニヤケ全開の満面の笑みである。


 あー癒やし。 

 あーやらけぇ。


 ていうか佐藤さん。

 あんま下着着けて欲しくないとか、モコモコが好きとか、俺がチラッと言った事をすぐにしてくれんのエロ過ぎだろ。

 

 ⋯⋯しかもチャックほぼ全部下げてくれてる。

 神じゃん。


 「はいはい。どうしました?」


 「俺働いたよねぇー?」


 「今日も頑張って起きましたねぇ」


 猫を撫でるかのように頭を撫でられながら、朝からさとーさんの色気を吸い尽くす。


 ⋯⋯うむ。余は満足じゃ。

 このまま──


 

 ーープルル!



 「伊崎さん!!!電話!」


 チクショウ、嫌だー!嫌だー!


 折角座っている佐藤さんのたわわなメロンを抱いて癒やされていたというのに!


 ちょっと数回味わってと。


 「あっ⋯⋯さから早いですね。伊崎様」

 

 ちょっと色っぽい声を出した佐藤さん、ごめん。


 とうっ!


 携帯を持ってやってくるあいつめ!

 逃走だ!


 「おっ伊崎さまっ!?」


 「ちっ!あのエロガキ、逃げ足が早い!」


 アイツ、日に日に目が鋭くなっていってやがる。


 くそっ!秘密基地を駆け巡り。


 「っ⋯⋯いた!理沙ちゃーん!!」


 毎朝の運動後だからか、ピッチピチの黒いスポーツブラに、これまたピチピチ白スパッツ姿で座る理沙ちゃんを発見。


 ていうか馬鹿スタイル良いな。

 輪郭見えてるし。

 スパッツなんてお尻見えてるし。

 太ももえっろ⋯⋯!


 そんなんほぼ裸じゃん。 

 違法やん!


 まぁ?俺の城だから関係ないけどねっ!


 しかもピッチピチだから、寄せ上がってメロンがさらに凝縮されとる!


 佐藤さんよりは若干小さいくらいだけど。


 「あっ!おはよーそーちゃん!」

 

 「やっぱりおなごは運動後もいい匂い」


 そのままダイブし、くっきりメロンパンを味わうようにスリスリ。


 「もうっ、恥ずかしいじゃん。そーくんを誘惑する為に必要以上にサイズ下げたよ?」


 ⋯⋯え、もう最高!最高です!!

 スリスリが増える増える。


 「えー!やばい!今度一緒にブランドバッグとか買いに行こーねー! あ、ついでに美味しいご飯も!」


 「え、いいの!?行く行く! あ、そうくんが嬉しそうな下着とかパジャマとか買おっかなぁ〜。


 佐藤さんはモコモコパジャマでしょ?

 何がいいー?

 ⋯⋯よし!先輩より一歩リード!」


 なんか小声で聞こえるんだけど。


 「なに?一歩リードって」


 「ちっ、違うよ!そーくんとどこ行こうかなーって!」


 なんかキョドってるー!

 何その顔めっちゃ可愛いんだけど。


 「じゃあ──運動終わって、大人の運動⋯⋯今からする?」


 その目最高ですっ!

 今から10回しましょう!!


 理沙ちゃんがピチピチスポブラさんを指で少し下げ、ムワッと雌オーラが見えたその瞬間。



 ーープルル!



 「コルァ!!!」

 

 「理沙ちゃん、逃げるぞ!」


 「ちょちょ!どうしたの!?」


 「コルァ伊崎!!反射で奥までモミモミしてる場合ちゃうわ!!


 ──うらっ!くそっ!!


 永井さん!そのエロガキをどうにか止めてください!!そろそろ俺も怒られます!!」


 しっとり汗がえっち。


 じゃなくて。あ、やべ。

 しっかり奥まで手が。


 と言いつつも動いてしまう両手。


 あー⋯⋯やわらけ。

 理沙ちゃんと運動会したい。


 「え?なになに?どういうこと!?」


 くっそ!!もうそこまで!


 「嫌だ!嫌だー!!!」


 仕方ない。


 「うおっ!そーくん!?石田さんなんかすごく怒ってるよ?」


 「っく!良いんだ!今は一緒に逃げよう!」


 理沙ちゃんを抱え、もうダッシュ。

 ⋯⋯ていうか尻もいいな。さわさわっと。


 「あのガキ⋯⋯っ!ハァ⋯⋯ハァ⋯⋯絶対⋯⋯飯に毒入れてやる」

 

 この天才最強孤高クズエロガキ錬金術師のこの俺が──未だかつてないくらい、こんなに人を恐れた事はない。


 何だあの眼光。

 背筋がゾクッとする。


 そう。あれはニヶ月も前。

 学校が開始したすぐのことだった。




 

 いやぁ。学校がないっていいわぁ。


 土日。

 ソファで両腕を広げ、その中に最近ハマってるお風呂で身体を洗ってくれる(意味深)本田ちゃん。


 おっとりしてて何してもほわほわしてるのが良い。


 ただ体はおっとりしてない。 


 うん。全くおっとりしてない。

 脅威のJである。 

 それに加え、程よく肉がありだな。


 あ、今?本田ちゃんにはホットパンツに上はパーカーを着てもらってる。


 ちなみに、グレーです。

 ココだけの話だよ?


 暖房で全く寒くないから、俺の趣味でね。


 で、で!!

 身体はおっとりしてないのに。

 しかも、この子⋯⋯キスが馬鹿上手いのよ!


 「本田ちゃん、水ちょーだい」


 「はーい」


 最近ハマってる水を貰う生活。

 どうやって飲んでるかなんて聞かないで。

 多分みんなに引かれるから。


 あ、ムズムズする。

 いやぁ⋯⋯本当に俺が求めてた生活だ。


 「伊崎様っ」

 

 飲ませてもらうと、今度は隣にいる佐藤さんが甘い声で俺の懐に近づいてきては腰に手を回してと言わんばかりに自分で動かした。


 え、手を回したら恥ずかしがって身体熱いんですけど。⋯⋯なになに可愛い。


 「佐藤さん積極的じゃん」


 「かっ、覚悟が決まった女は強いですからっ」


 照れてるのか、顔を赤くしてる。

 そのまま吸い込まれるかのようにジャージ姿の佐藤さんとキス。


 最近の彼女は止まらない。


 こんな綺麗で、彼氏なんて途切れなさそうなのに、初めてみたいにグイグイ来ては続きが欲しいと言わんばかりに求めてくる。


 正直くっそ最近の佐藤さんが好き。

 上目遣いでとろとろの顔がマジでそそる。


 雌全開って感じで。

 

 「今日も着けてない?」


 「⋯⋯はいっ」


 セクハラサイコー!(幼児退行)


 佐藤さんは自分から動いてくれるのでマジで最近一緒にいる頻度が高い。


 もう結婚する?

 俺マジのクズだけど。


 あ~天国。 

 これが普通だよな?


 こうやってダラダラ毎日を過ごして、女に囲まれて。


 いいな。さっさと隠居して毎日佐藤さん達を買収してガチで引き込もろうかな。


  

 ーープルル!



 「⋯⋯ん?」


 机にある携帯が鳴る。

 明日美ちゃんっていう最近候補に上がった子に取ってもらい見てみると、ディスプレイには白波会長。

 

 「どうもー明けましておめでとうございます」

 

 『おめでとう伊崎くん。今時間はあるかな?』


 ソファに座りながら、俺は下の状況を確認する。


 ⋯⋯うん。まぁいいか。


 「ほぉしたらぁの?」


 なんて可愛いの理沙ちゃん。

 そのまま続けて。


 その上目遣い──最高です!


 「あぁ問題ないです」


 『ん?そうか。実はな、木村と進めているサバがあっただろう?』 


 「あぁ、はい」


 『なんと!なんとだ!!』


 おぉ。めちゃくちゃ声がデカイな。


 『約5ヶ月、完全な純利益がが85億を達成した!!』


 「⋯⋯まじっすか?」


 去年からまだ5ヶ月くらいだろ?

 まぁこれを足がかりにと思ってたが、別に黒いカードあれば困らないしなぁ。


 そんな事よりも、今せっかく理沙ちゃんの凄技(意味深)のおかげでウォーミングアップが終わりかけだから、このまま10人で運動会したい。


 『こんな事あってたまるか!!興奮が収まらない!』


 まぁでしょうね。

 半年も行ってないのにそれだけ稼げれば嬉しいでしょうね。


 「白波、伊達ではないっすね」


 『はははっ!何を言う! つい先日木村から話が行ったと思うが』


 あぁ。レベニューなんちゃらね。

 利益を割合でなんちゃら。


 ペーパー会社で役員報酬とかなんちゃらとか、経費にすれば女と遊びに行っても問題ないって言ってたわ。


 俺がやってもらったのは石田くんにはんこ押させて勝手にあいつを社長にしたぞ。


 俺天才か?あいつに激務を押し付けて俺は家で遊ぶぜ!


 面倒事を嫌う俺は、昔もこんな感じで王族から女だけもらって他の事は押し付け。


 王女様を所望してたっぷり浸からせたり。

 姉妹丼頂いたりと。


 でも石田はいいよな?アイツ実質俺の機嫌と飯を作ってくれるだけで月1.5億入るって言ってたぞ?


 な?俺は筋は通す男だ。

 ちゃんと金持ちにしてやったぞ。


 もちろん銀も。

 ボディーガード、役員で。


 珍しく嬉しそうに大将!!とか叫んでた。


 ていうか、したらアイツ⋯⋯兄弟に色々買ってあげててちゃんとお兄ちゃんやってた。


 最初にやるのが風俗じゃなくてそっちなのイイ男すぎる。


 あいつ、石田に負けたのが悔しかったのか、料理本買ってた。


 早く誰かあのゴリラを夫にしてくれそうな子を連れてきて!至急!


 『伊崎くん?』


 「あ~ごめんなさい。少し汗をかいて気持ちよかったので」


 まぁ事実だ。

 下で理沙ちゃんが俺の状態を見て笑ってる。


 言葉を聞いた理沙ちゃんが上目遣いで凄いでしょと動きながらピースしてる。


 あ~そこ良い。マジ結婚しよ。 

 末代まで面倒見るから。


 『そこでなんだが』


 「はい」


 『鰻ももう完成間近だと言ってたのだがなぁ。次は何かないのかと今か今かと待ちわびてる。


 あとは子会社の設備を上げるから、サバの方を拡張したい』


 「会長にしては随分正直に言ってきましたね」


 『逆に伊崎くんが何も知らないのが私は恐ろしいくらいだよ』


 あ、確かに。

 最近知ったわ。


 CMやTVでサバを見ない日はないらしい。

 時系列や闇深い話をすると。


 あの挑戦状は絶好調という形で進んだ。

 そうしてコールセンターパンクして直しを繰り返して注文と予約も一年待ちだ。


 木村さんの手腕によってそれだけになったらしい。


 恐ろしい。


 『⋯⋯本当に何も聞いてないのだな』

 

 ええ。女と金があれば、それで。


 「はい。何かあったんですか?なんとなくの状況だけは」


 受話器越しにふかーい溜息が聞こえてくるな。


 『一応だが、木村から聞いた。私も理解はしているが、あくまで売上の"公表"出来る純利益が85億。君の懐にいくら入っているのか知らないのか?』


 「あ、必要そうなんで今確認します。石田ー」


 ミュートにして石田を呼びつける。


 「はーいってうわぁぁぁ!」


 ⋯⋯あ、この状態で石田を呼んじまった。

 まぁいいか。


 鼻の下伸ばしてるし、ガン見。

 まぁ情事だし。理沙ちゃん見てムズムズしてるから良しとしよう。


 「俺の懐にいくら入ってるの?」


 「え?あー伊崎様に入ってる金額は月に12.5億円です。半年間で150億くらいだったはずです」


 役員になってからというもの、石田は様をちょくちょく付けるようになった。

 

 ⋯⋯金の話をしてる時だけな!!!


 その場にいた全員の顔が完全に固まる。

 もはや視線が凄い。


 「みんな嬉しそうだな」


 と、特に佐藤さんがガチビビリ。

 モジモジしてるのをチラ見して指で髪をするっと通し、鼻で匂いを味わってそのまま頭を撫でながら石田に訊ねる。


 ふむ。いい匂い。満足じゃ。


 「今会長と話してるんだけど、向こうが呆れてる」


 「あぁ⋯⋯利益85億なのにって事ですよね?」


 「おん」


 「話し合いによるとそれは"表向き"ですからその金額であり、裏ではおよそ300億近い数字だそうです」


 更にこの場にいる全員の顔が凍りつく。

 理沙ちゃん、金額を聞いて頑張ろうとするんじゃない。


 普通の表情でいるの結構タイヘンね。


 「どういうこと?」


 「まぁ、世の中ってやつです」


 その一言で全てを察し、俺は良いよと石田を帰らせる。


 「事情を聞きました。それは呆れられても仕方ないですね」


 『いや。まさかそれだけの金を聞いても動じないから呆れていたのだ』


 笑い声が聞こえてくる。

 まぁ、でも向こうだと金の計算をしたことがないからそのせいだろう。


 「拡張してほしいっていうのはつまり?」


 『話が早くて助かる。最近、政財界や仲の良い業界から頼まれてな。現在もうパンク寸前だと聞いている。


 伊崎くんの改善技術とやらを使えば、恐らくと言ってたから頼みたいのだが』


 えー。嫌だ。

 ディセンを簡単な技術だと思わないで!!


 あれ、今の俺だと魔力の消耗エグいのよ。

 くそが!いつまでも元に戻らないじゃん!!


 「どうしてでもです?」


 『一応礼はしてくれるようだが、それは伊崎くんではなく別の形で私に来ることになるな』


 なるほど。

 

 『だが、みんな私を疑ってる。多分その意味合いもあるだろう』


 「というと?」


 『君の存在だよ。伊崎くん』


 「協力者?」


 『今、元々頑張って売っていた業者が君のサバで他のサバなんて買わなくなっただろう? 


 他にも起きていくのを密かに感じて、私の携帯は鳴りっぱだ』


 まぁ、水産の方は弱小だって話だったからな。


 「つまり、会長と誰かで業界を変えようとする奴に取り入ろうと」


 『概ねな。だが、その相手が子供だとは思わないだろうが。


 外国の天才集団か何かだと思っているだろう』


 ⋯⋯何よ、失礼な!

 こちとら天才最強孤高錬金術師ですけど!


 「取り入るのは構いませんけど」


 『駄目だ!他に手が行く何ぞ私が許さない!』


 「そんな怒らないでくださいよ」


 『あっ、あぁすまない』


 「っと、そしたら近い内に木村さんの所に行きます」

 

 

 そう。これからだ。

 毎日携帯が鳴る。


 最初は良かった。

 だが、段々規模感が増え、俺の顔がげっそりしだす。


 ⋯⋯加えて。


 『伊崎くん!うちの事業に1枚噛まないか!?』


 諸星会長からも熱いラブコール。

 色々好条件が付けられたのだが、金に困ってないし。

 

 それから逃げる。


 1日逃げては2日。

 2日になれば4日。


 そうして俺は引きこもりの女に溺れて最高と喜ぶクズの誕生である。


 「伊崎ぃ!コルァ!」


 俺は今日も、走りながら理沙ちゃんのメス臭を一身に受け止め、抱えてる掌で尻をさわさわしながら化物たちから逃げ続ける日々が続く。


 あぁ。俺が悪い?

 俺ただ、金が欲しかったからやっただけなのに!


 みんな欲深すぎだろ!!


 くそっ!⋯⋯こんなんじゃエロい毎日が送れたもんじゃない!


 俺だだ揉んで、腰振って、キスしまくって──ドロドロにまみれて淫らに過ごしたいだけなんよ!!


 みーんなー!!


 さとーさんー!

 理沙ちゃんー!!


 俺もう社会に出たくなーい!!!!!

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