雑誌の影響力
「あっそうそう梨佳これ見た?」
そう言って美和さんが雑誌を見せてくる
「何の雑誌~??」
「今日発売だよ~?知らなかったの?梨佳写ってるよ」
「え?」
【第30回美少女コンテスト優勝は一ノ瀬梨佳さん!!】
これは・・・・・大きな活字ですっごい喜んでる自分の姿がきっぱりと
写ってしまってる・・・・
「おぉやっぱプロが撮ってるから写り良いな」
お姉ちゃんが言う。
下を見ていくと・・・・
【男の子なのにこの美貌、女子力MAX妹系男子ここに現る!】
しっかりとなんで僕がコンテストに出ることになったか
ちゃんとフォローしてくれてる・・・
「妹系男子だって」
「まぁ確かにその通り」
お姉ちゃんと美和ちゃんが言う
「こんなにしっくりくる言葉ありませんね」
「私これ買占めします!!」
愛梨さんと夏蓮さんが言う
「恥ずかしいなぁ・・・」
「まぁ載っちゃったもんは仕方ないじゃん」
「そうだけどさぁ・・・」
「梨佳、今日から帰り道とか気をつけなさいよ~」
美和ちゃんが言う。
「え?なんでー?」
「そりゃ雑誌にも出れば梨佳のこと見てみたいって人たくさんいるでしょうに・・・」
「そうかな~??」
「あんたね~自分が男だから何にも無いと思ってるかもしれないけど男だから逆に女子から狙われるのよ?」
「ど~いうこと??」
「要するに可愛い男子が好きな女子もいるって事!」
「そうかぁ~・・・・」
まぁ確かに分かるけど・・・
「舐めてると知らない女に茂みに連れ去られて乱暴されちゃうよ?」
「それは嫌!!」
「大丈夫私が守り抜く!」
お姉ちゃんが言う
「まぁだから1人でいるときは注意しなさいよ~」
「うん!分かった」
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<キーンコーンカーンコーン>
「帰るぞ~」
お姉ちゃんが教室に入ってくる
「うん!」
「梨佳~!!!」
美和ちゃんが大きな声で入ってくる
「どうしたの~??」
「今日裏口から帰った方がいいよ!」
「なんで??」
「正門見てみなよ!」
窓から顔出して見る
「・・・人が・・・・いっぱい・・・・」
正門の前にたくさんの女子高生がいる
こんなのは見たことない
「これってもしかして・・・・」
「あんた待ちの女子に決まってるじゃない」
「そうなの??」
「西園寺にも言って裏門の鍵開けておいてもらったからそこから帰りな~」
「うん、分かった!!」
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<ガチャ>
「ただいま~」
「ただいま~」
はぁ・・・・・・疲れた
何とか家に帰ってきたけど行くとこ行くとこ待ち伏せしてる子が
たくさんいてなんかすごく疲れた・・・・・・
「お姉ちゃん・・・ありがとね・・・」
「雑誌ってすごいのね、影響力、ちょっと舐めてたわ」
「うん」




