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文化祭③

<それではまず料理部門の点数発表です!!>


「きっとこれもう梨佳の1位でしょ?」


美和が言う。

それもそのはずさっき全員が作った味噌汁、審査員の先生とか来賓の人とかが飲んでたけ

梨佳のだけ全員、全部飲んでた。明らかに梨佳のだけ審査員の表情が違ってたもんな


<一ノ瀬梨佳さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97点!!!>



<<<<わぁ~~~~~!!!!>>>>

会場からの大歓声


「やっぱりね」

美和が言う。


「97点の味噌汁を毎日飲んでる梨沙さんが羨ましいです」


「私に梨佳くんをください・・・」


という愛梨と夏蓮


「夏連おまえ梨佳と一緒に居たらきっと死ぬぞ?」


「それで死んだら我が人生に悔いなしですわ」


真顔の夏蓮・・・こいつ怖いww


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

結局料理部門は梨佳の97点が1位で2位の78点から大きく差を広げた

ぶっちぎりだった。


<<<それでは生け花部門に参りましょう!!!なお、ここから順位の発表などは行いませんので

よろしくお願いいたします!!>>>


司会者がそういうと1人ずつ和服姿の女の子が出てくる。浴衣姿や袴姿など様々な色の和服で登場する。


<<<一ノ瀬梨佳さん!>>>


そういって梨佳が出てくる



<<・・・・・・・・・・・・・・・・・・>>


会場が静かになる。

音楽と共に出てきた梨佳。

黄色の着物にピンク色の帯。

ランウェイをゆっくり歩きポーズを決める。


<<<うゎ~~~!!!!!!!!>>>

会場が一気に盛り上がる。


「なにこの梨佳の着物姿」

美和が言う


「西園寺が貸してくれたって梨佳から聞いたぞ」


「にしても似合いすぎじゃないですか?」

愛梨が言う


「なんか神々しいというか・・・・」

夏蓮が言う

確かになんか綺麗を通り越してなんか自分の弟じゃないように感じてきた。


<<<それではスタートです!!>>>


18人がそれぞれ中央にあるたくさんの花から選んでく。

18人の中にいても一際目立つ梨佳。


「梨佳可愛いなぁ・・・・」


「ボソッと言うな!」

美和が言う


「でもこの中にいてもすごく目立ちますもんね」


「そもそも男の子だけどね」


美和が言う


色んな子が選び迷っている中

梨佳はすぐに選びまたたくまにブスブスと生けていく


「早くない??」

美和が言う


「あいつの感性尋常じゃないからなww」


<<残り1分>>


残り1分、迷いすぎたのかまだ中途半端な子もいる。


「これ素人でも優勝は分かる」


「さすが我が弟」


梨佳はだいぶ前に全て終わっていて今は最後の位置の調整やら確認をしている。

自信満々のようだ。あいつそんな生け花とかやってなかったんだけどな


「梨佳さんって生け花の経験者なんですか??」

愛梨が言う


「昔、お母さんに教えてもらってたような気がしたけどなぁ・・・って言ってもだいぶ昔だぞ?」


「そうなんですね・・・でもなんか芸術的なセンスとか凄くないですか??」


「まぁそれはあるかも絵とかめっちゃ描くの上手いしな」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


<<<さ~最後はコスプレ&特技披露です!!>>>


そういって1人ずつ出て特技を披露する。

今の子はメイド服にけん玉とかいう訳わかんない組み合わせだ


「梨佳は何やんの?」


美和が言う


「聞いてないんだよあいつなんかできんのかな?」


「昔なんかやってたとかないの?生け花みたいに」


「ピアノやってたけど、まだ出会ってない頃だし、聴いたことないよ」


「そうなんだ」



<<<エントリーNo6!!一ノ瀬梨佳さん!!>>>


そういってバニー姿の梨佳が出てくる


<<<うぉー!!!!!!!!!!!>>>

会場がめっちゃ盛り上がる。今日1番の歓声だ。

ランウェイを歩く


「梨佳~!!!!!」

「梨佳さーん!!!」

「梨佳様ー!!!」

全員で梨佳を呼ぶ。

夏蓮、梨佳様って・・・ついになんか梨佳が神格化してしまったのか??



梨佳が手を振りながら歩き梨佳がこっちを見てウインクをする。


<<<きゃぁあぁぁあぁ!!!!!!>>>

女子の歓声が会場にこだまする


「見ました?見ました?今ウインクしましたよ!!!」


夏蓮が興奮しながら話す。


「この舞台でこんなこと出来るって梨佳さん凄いです」


愛梨が言う。


「あの子の見たことない1面ね」

美和がいう。


「わたしが1番驚いてる」


<<<それでは一ノ瀬梨佳さん、何を見せてくれますか??>>>



『ピアノです!』


梨佳がそういうと舞台にグランドピアノが運ばれてくる。


<<<題名はなんですか?>>>


『リストのラ・カンパネラです!』


<<<ざわ・・・・ざわ・・・・>>>

会場がざわつくなんでだ???


「梨沙さん、梨佳くん、ラ・カンパネラなんて弾けるんですか??」


「いや、わたしも知らないけど難しいのか??」


「難しいなんてもんじゃないですよ!!プロのピアニストでさえあんまりやりたがらない曲ですよ!」


そうかだからピアノを知ってる人はざわざわしたわけだ。


『♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪』


梨佳の演奏が始まる。

とても綺麗な音色だ、まるで鐘のよう。


<<<ざわ・・・・ざわ・・・・>>>


途中あり得ないような梨佳の指の動きに会場がざわつき始める


「あいつあんなピアノ上手かったんだ」


「上手いなんてもんじゃないですよ・・・これが演奏出来るなら音大に入れるレベルです!!」


夏蓮が言う。



<<<<うわぁ~~~~~!!!!!!!!>>>>


会場全体から拍手と歓声が上がる。

いや、まさか梨佳にこんな特技があったとは・・・















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