愛梨の店
「裕太くんまだぁー!?」
梨佳がヘロヘロしながら言う。
「そこの角を曲がったらすぐだよ。」
「お姉ちゃんあついー!!」
「梨佳!もうちょっとだって!頑張ろ?」
「ぅー!溶けるぅ」
「ここだここ」
翔太がそう言うと中に入る
お店は外見も内装もすごく綺麗だ。
「いらっしゃいませー!ってみんな!どーしたの??」
「よう」
「よ!」
「愛梨さんぉはよー!」
「よ!」
「昨日大会終わったから暇でな、せっかくだから愛梨の店来た。」
「そーだったんだ!さっお席にどーぞ!」
そー言って席に案内する愛梨
中はそこまで大きくないけど、すごいお洒落だ。
「愛梨さん可愛ぃ。」
梨佳が言う。
愛梨はメイド服だ。しかも丈はミニでオーバーニソックスを履いている。これがいわゆる絶対領域ってやつか。流石アイドル顔。
「ありがとー!梨佳さんに言われるなんて! あっ梨佳さん、梨沙さん!その服ー!!」
「着てきた!」
「着てきたんだけどら、どう?」
「姉妹にしか見えません・・・!!」
「はい!これメニュー!決まったら呼んでー!」
愛梨はそう言って厨房の方へ入っていった。
メニューはどれどれ
パスタが中心で高そうなステーキもあるな・・・
とても美味しそうだ。
「梨佳どうするー??」
「全部美味しそうで迷う・・・」
結局梨佳はアサリのボンゴレパスタに
わたしはシンプルにナポリタンを頼むことに
「愛梨さん可愛いなぁ・・・」
梨佳さっきからそればっかだな
こいつメイドさん好きなのか??
どっちかというと梨佳も着ても可愛いと思うが。
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「はぁー!おいしかったー!!」
梨佳が言う。
確かに贔屓目なしでもめっちゃ旨かった。
「いつも愛梨がお世話になっていますね。」
コックの格好をした男の人がきた。
どうやら愛梨のお父さんだろう。
「いえいえ、いつも楽しませてもらってますよー」
「そーですか、愛梨は中学生の時はとても静かな子だったんですけど、みんなに出会ってからとっても明るくなって・・・親としても感謝してます!どうか、これからも愛梨のことよろしくお願いしますね!!」
「お父さん!!油売ってないで早く!!注文溜まってる!!」
「はいはい!!」
愛梨の声で厨房に戻る愛梨のお父さん。
なんか愛梨が静かって意外だな。
「なんか愛梨さんとお父さん仲良さそうだねーっ」
「うんーいい親子だよな。」




