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買い物

「ここですここですー! 」


そう言って愛梨が案内してくれたのは

いかにも女の子って感じの服が揃ってるお店だ。

なんかのブランドなのかな?

ショーウィンドウにはたくさんのフリルがついた服すや

ちょっと短すぎるんじゃないと思うミニスカートが飾ってある。



「あっ愛梨ちゃん!どーしたのさっき買ったやつサイズとか間違えちゃった?」


そー愛梨に話しかけたのは店員さんだ。

どーやら愛梨はさっきこの店で服を買いにいってたらしい。



「いや、友達に偶然会って服買うって言うからこのお店をと思って・・・あっこの子がこの前話した梨佳さんとそのお姉さんの梨沙さんです!」


「こんにちゎぁ」

「始めまして」


「こんにちはどうも!いらっしゃーい!!梨佳くんと梨沙ちゃんね!二人の話は愛梨ちゃんから色白聞いているわ。すっごい仲の良い姉弟がいるってねー」


愛梨はここの常連って訳か。

まぁ話が通ってるのは色んな意味でありがたい。


「それにしても・・・・・可愛い。 梨佳くん、本当に男の子?」


「はぃっ」


「愛梨ちゃんに聞いてはいたけどここまでとは・・・」


「ね?可愛いーでしょ?」

愛梨が言う。


「うん。女の子より女の子っぽい・・・梨佳くんはいつもこんな感じの格好なの??」


「ぇ、えーっといつもユニセックスとかの服とか、、、男の子の服だとまったく似合わなくて・・・」


「そうなんだ、そーだよねー顔が女の子顔だもん。うーんそうだなぁこれとかー?どうかな?」


そう言って店員さんが持ってきたのは

マキシ丈の花柄ワンピースと

ハイウエストのスカート、それにオフショルダーのトップスだ。

色は梨佳っぽく薄いピンクが基調の服だ。



「可愛いーっ!!」

梨佳が言う。 さっきシロワニ見てる目と同じ目をしてるな。


「梨佳くん試着してみれば??」


「うん!」


梨佳が試着室に入る。



「梨沙さん!梨佳さんノリノリじゃないですか!あんなスカート嫌がってたのに!なんかあったんですか??」


「あぁ、あいつ暑いの苦手でな、んで梨佳の服買おうってなったときに女物の方が涼しいぞって言ったらじゃあ買うって・・・あとさっき梨佳が好きな水族館行ってたからな、機嫌もめっちゃ良いはずだよ、多分今年1の上機嫌だ。」


「そうなんですか!梨佳さん水族館が好きなんですねー」


「ぁあサメが好きみたいで中々水槽から離れなかったぞ」


「そうだったんですね、暑いの苦手だからとか機嫌がいいからとかって、もしかして梨佳さんって単純なのですか??」


「そうだなーまぁ単純じゃないと言ったら嘘になるな。ピュアと言うべきか??」



「お姉ちゃん!着替えたー!!」


そう言って梨佳が試着室から出る。


「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」


「あれ?どうしたの?この服似合わない??」



「いや、そのままでいい。」

「こんなにも似合うなんて・・・」

「なんでこんなに似合う子が男の子なの?」


「やっぱいつもの服より涼しいな!スカートなのがちょっとあれだけど!」


《《《いやいやいやいや・・・》》》


つい三人で声が出る


「そーゆー問題ではないだろ」


「やっぱり単純!?」


「愛梨ちゃんも梨佳くんには勝てないって言ってた理由が分かった!納得したー」



「どうする?それ買うかー??」


「うーん・・・買うっ!!」


「まぁサイズぴったりのようだし、梨佳くんに喜んでもらえてよかったわー」


「あっ梨佳くんのワンピース、梨佳くんのより大きいサイズあと1着あるけど梨佳くんのお姉ちゃん買ってくー??」


「え?・・・どうしよっかなーでもわたしワンピースとか似合わないしなぁ、そもそもスカートとかも履かないしなぁ」


「梨沙さんそんなことないですよー!!絶対似合いますよ!!」


愛梨が言う。

じゃあ、試着だけしてみるか


「そーいえばお姉ちゃんのスカートとか見たことない 」


「性格的に履かなそうですもんね。男の子っぽいし、美人なのに。」


よっと・・・

やっぱ脚がスースーすんな。

制服ならなんも感じないけど違和感がすごい。


「どう??」


「あっ!お姉ちゃん似合ってるーっっ!」


「やっぱ美人さんだから似合いますよ!」


「これで姉弟でおそろいの服着れるじゃない!」


似合ってるのか、鏡みたけど違和感しかねぇ

まぁせっかくだし、買うか。

梨佳とお揃いになるし。



「じゃあ、これも買います!」


「んじゃあこれとこれとこれでー・・・ 」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「やったやった嬉しいなっ!」


梨佳が喜んでる

金額も店員さんに良くしてもらって全部買っても5000円で

お釣りが来たからほんとよかった。


「愛梨ありがとな!教えてくれて!」


「愛梨さん!ありがと!」


「いいんですょーそんな!わたしはただお店教えただけですし、」


「いやいや、ほんと助かったよ、わたしあんま女、女したお店とか知らないからさぁ」


「梨佳さんや梨沙さんが喜んでるならわたしも嬉しいです!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「それじゃあ梨沙さん梨佳さん!また今度!」


「うん!また遊びたいときLineするー!!」


「ほんと今日は助かったよありがとな! 」


「いえいえ!!」


「今度なんかお礼するねっ愛梨さん!」


「大丈夫ですって!!お礼なんて!梨佳さんの笑顔だけで充分ですー!あっでも・・・ちょっと考えておきます・・・」


「うん!」


「それじゃまた!さよならですっ!」


「ばいばーい!愛梨さん!」


「じゃあなー愛梨ー気を付けてなー!!」


「はーい!!」


そう言って愛梨と別れる。


「今日楽しかったね!お姉ちゃん!」


「あぁ、服も安く買えたし充実したなー」


「シロワニも見えたし」


やばい、あの顔が浮かんでくる。

少し笑えるんだよなあの顔。











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