表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/350

98.輸送路再探索

 隊長はアンデルセンを誘拐するように連れ去り、自分とカーチは久しぶりにビエーラ、カヴァリー夫妻と連れ立って例の輸送路に来た。


 今回はゲストにブラックフェニックス(ヒーロー形態)も一緒だ。


 「やぁ初めましてだね。僕はカヴァリー」


 「ビエーラなの。ヒーローは基本うるさいのばかりなのにあなたはそうでもないの」


 「ああ、ちょっとロボに興味があって邪魔する事になった。極力迷惑は掛けないようにするつもりだ。あとヒーローが大抵うるさいのは本当にその通りなんで俺もどうにかして欲しい」


 「ブラックフェニックスはね~、他のヒーローと違ってヒト知れず活動してる本当のヒーローだから正体は内緒なんだよ」


 と、まあ何となく自己紹介は丸く収まり、前回足止めを喰らった崩落地帯から探索再スタートだ。


 「しかしまぁ、こういう科学文明風の地形ってのは、大空洞だけじゃなかったんだな」


 「ん?探索早々から不穏な事言ってくれるじゃないか。ここ以外にもこういう雰囲気の場所があるのか?」


 「あ、ああ。【教国】の大空洞だ。一応危険地域なんで一般人が中に入る事は出来ないが、外から見る分にはただの観光スポットだぞ」


 「ねえ!何でブラックフェニックスは中の事分かるの?敵倒した?」


 「いや、詳しい事は言えんが、例の邪神の化身出現の時に取り残されたNPCがいて、俺が救出に向ったんだ」


 「うわーー!やっぱりヒーローだー!ブラックフェニックスは本物なんだー!」


 「いや、別に俺はヒーローでも本物でもないぞ?何か勝手にあいつらが同類扱いしてくる所為で、そう思われてるだけだ。だがまぁ、PKに付け狙われなくなったって意味じゃ助かってるがな」


 「アレですよね?ブラックフェニックスってはじめはPKKの怪しい人物で有名でしたよね?」


 「そうなの。指名手配掲示板に載ってはいるのに正体不明で、ずっと賞金額がつかなかったの。最近になって正式に賞金がついたけど、金額的には準トップクラスなの」


 「準トップ?なんだそりゃ?」


 「裏の懸賞金ランクですね。いわずと知れた最強のプレイヤー鈍色の騎士、闘技場最強ガイヤ、最強のPK剣聖の弟子、2代目集団戦最強ソタロー、邪天使殺し隊長、最長スナイパー白い黒神、この辺は鉄板のトッププレイヤーですが、そこに継ぐ実力者として扱われてますよ」


 「へーー?俺はあまり戦闘の事は知らんけど、いつの間にかソタローまで出世したんだな。しかも今の番付だと隊長とビエーラはちょっと低めじゃないか?」


 「私は距離の制限が無い場合だけだと思われてるから仕方ないの。旦那様とセットなら最強扱いなの。隊長は個人の戦闘力は大した事は無いって説と、でも負ける所を見た事がないって説がぶつかってる所為なの」


 「まぁ、アイツの本職は輸送隊だからな。最近じゃ実業家になるとか言い出して、新MAPの開拓とかやるらしいから、一人だけやってるゲームがおかしいんだよ」


 そんな事を話しながら例の崩落の前に辿り着き、久しぶりにモーちゃんを掘り出した穴を見る。


 今思っても何も考えずに見つかる訳ないのだが、やっぱりカーチにだけモーちゃんの声が聞こえたのだろう。


 「ここから、どうするの?坑道まで行くんでしょ?」


 「一応その予定だな。正直な所、情報がまだ足りないからな。鉄人が破壊する予定だった生命科学研究所?それが既に破壊済みなのか、もしくは残ってるなら潰しに行かねぇと……」


 「生物兵器が出てきちゃう!でも大昔の話なんだよね?やっぱり無いんじゃないの?」


 「破壊任務ノ為 ツクラレマシタ 破壊ヲ確認 出来ル迄 任務ハ 続行サレマス」


 「まあ、それが存在理由だって言うなら仕方ないだろう。諦めて次とか、上手く行かないから他なんて器用な事を出来ないのは誰しもあることだ」


 「ブラックフェニックスはヒーロー状態だと何かヒーローっぽい喋り方するんだな」


 「そ、そうか?」


 「そりゃヒーローだもん!ところで鉄人ちゃん!これからどうすればいいと思う?」


 「主道デハ アリマセンガ 横道ヲ 抜ケルノガ ヨイカト」


 「もしうまい事坑道に抜けたとして、ドローンは襲ってくるわ崩落してるわじゃ、本来の輸送路としては使えないだろうが、このまま進んで何があるんだ?」


 「それ聞いちゃうの?」


 「確かに、それは何があるか分からないワクワクを楽しむって言う探索の醍醐味が台無しです」


 「知らない場所を抜けるんだから、何かあるんだよ。宝箱はないかもしれないけど、この前坑道を探索した時はこの道を見つけられなかったんだよ?つまりこの前とは別の場所に出るから、別の素材が掘れるかもしれない!」


 「だとしたら、マ・ソーニ連れて来ていないんだが?」


 「何はともあれ、まずは進んでその目で何があるか確認したらいいじゃないか。その上で必要なら<採掘>スキル持ちでも何でも連れてきたらいい」


 とりあえず、この先何があるか分からないままだが、進んで先を確かめるという所に落ち着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ