表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/350

57.案の定ワラワラ

 ウォン!ウォン!ウォン!……急な警戒音と共に早速現れたドローンは、やはり初めて見るタイプ。


 足回りは車輪だが、数が多く8つのタイヤで動いているやや縦長のドローン。


 乗っている砲塔らしき部位も今までのドローンより長く太いと言う事は、高威力武器か範囲攻撃武器か?


 砲塔がこちらに向けられようとした時には、既にビエーラが一撃食らわせ、一瞬動きが止まる。


 その隙に鉄人の水圧銃で、強ノックバックを与えて態勢を崩す。


 そしてモグラちゃんの地面下からのドリル突き上げ攻撃でトドメ。


 いつの間にやら連携出来るようになってるし、皆それぞれに高威力武器なので、何となくオーバーキルに見えなくもない。


 とは言え、戦闘は門外漢の自分が何か言う事もなく、早速新たなドローンを見てみると、車輪を取り付けるシャーシが可動式になっていて階段や段差を登れるように工夫されていた。


 イメージで言うと、現実の駅で自販機に飲み物を補給する為に係りの人が引っ張ってくるアレに似た構造。


 更に砲塔の方もよく観察して<構造>を確認したいが、倒してしまったドローンは<解体>して部品を剥がすか、鉄人のプログラムにする他ない。


 またコイツの充填施設を探すしか有るまいと、とりあえず鉄人に場所を空けてやると、


 「ねぇ!モグラちゃんがこの子のプログラム欲しいって!」


 カーチが言って来たので、鉄人も場所を譲る。


 モグラちゃんも元々朽ちた塊の時からそういった情報収集する機構は付いていたので、鉄人のプラグと同型のものを流用して、装備させてある。


 モグラちゃんが情報を収集し終わると、ドローンのボディが霊子となって消えていく。


 部品か情報かの2択を常に迫られ、新たな武器の可能性を取るのか、新たな戦闘手段の可能性を取るのか、悩ましくて禿げそうだ。


 取り敢えずは何とか数を倒して、両方手に入れたい。


 そんな事を思っていると、早速次のドローンがやってきた。


 ゴツ目の大型車輪に大きな盾を持ち、武器は……丸鋸!


 デカイ回転機材の先端に凶悪な丸鋸の付いた右手を振りかざしてくるドローン!


 ウィーーーーン!と凶悪な音を地下道内に響かせて向ってくる!


 ……これは凄い!


 なんと言うか戦闘ロボっぽい!ヒトほど繊細な動きの出来ないロボが力づくで敵を引き裂く。


 そんなイメージを具現化した正に戦闘ロボだ!


 ビエーラの矢を盾で防ぎ、水圧銃のノックバックもごついタイヤの食いつきのお陰かそこまで効かない。


 素早く移動し、完全に動きを止められない敵に、スピードの遅いモグラちゃんでは狙い打つのが難しい。


 これこれ!やっと少しは歯ごたえのあるドローンが現れた!


 そう思った事も有りました。


 カヴァリーがあっさりと丸鋸側の側面に抜け、剣でピンポイント弱点を切り裂くように配線をぶった切ると丸鋸の回転が止まった。


 ヒトで言うなら部位破壊が発生したのだろう。


 そこに、鉄人の左手武器が炸裂。


 左手に仕込んで置いた武器は、電撃砲。


 これまた元ボディから引っぺがし、取り付けたものだが、電束放射器が拡散する電撃なら、こちらは地を這って直線に攻撃する中距離武器だ。


 多分、浮いている敵には攻撃出来ないのだが、接地している相手なら効果は抜群。


 ロボが現れるよりも前から、地面に対して使う事で範囲攻撃の術になるものは既に存在していた。


 多分これも地面タイプの術扱いなのだろうと、勝手に解釈している。


 巨大なタイヤから焼けるような臭いがして、動きが止まり、そこをモグラちゃんがすかさず地面から攻撃してトドメを刺した。


 「カヴァリー、よく弱点を見つけたな」


 「僕は一応、軽量武器使いだから急所攻撃関連のスキルは取ってますよ。ドローンにも対応しているとは知らなかったけど」


 「今までは見えなかったのか?」


 「そんな事はないですけど、狙える隙間が少なかったので……。このドローンは特別武器の弱点が大きめに設定されてたので試してみたんですよ」


 なるほど、あからさまに凶悪そうな見た目で、強敵が出てきたと思ったら、そんな分りやすい弱点を設定してくるとは、まだまだ機械に関して知っておかなきゃいけない事が多いってことか?


 そんな事を思っている内に、鉄人が情報を収集、鉄人の本体は浮遊する遠距離攻撃タイプなんだが、こいつから何の情報を得るのだろうか?


 しかし、考える暇もなく次のドローンだ。


 二本の長いアームの先にはデカイ三本の爪が付いている。


 ガシャン!ガシャン!と如何にも何でも破壊しそうな凶悪な音をたてて近づいてきた。


 これぞ、自分の求めていたロボ!


 器用な手や腕があってこそやはりロボというものだろう!あんな凶悪そうな爪で掴まれたら鉄人も流石にまずい。


 さあ!どうするか!


 すると、右手の三本爪の先を閉じたまま、爪元が回転を始めた。


 三本の爪がまるでドリルのように見える。


 完璧だ!正に戦闘ロボ!惜しむらくはボディに工夫のないところだが、このアームを鉄人……に付けても宝の持ち腐れか。


 アームを使いこなせそうなボディと言えば、なんだろうな~。


 と夢膨らませている内に、また連携で倒してしまった。


 そう言えば盾を持ってない敵はビエーラの攻撃の的でしかなかった。


 あっさり腕の根元を抜かれ、腕が上がらなくなった所を鉄人が足止め、トドメのモグラちゃん。


 コンボが凶悪すぎて、敵ドローンが寧ろ可哀想。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ