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51.メモリボード

 「クラーヴン技師長 何ヲ オ悩みデスカ ?」


 「あ?何だ鉄人か……いや俺とした事がお前の装備について何のアイデアも湧いてこないんだ。スランプかな?」


 「スランプ …… 一時的ニ コンディションガ 低下中 一時的ナ物 デ アレバ 気ニセズ 休息ヲ トルノガ ヨイカト」


 「そんな情報までちゃんとあるんだな。いっそ新武器や有効な攻撃方法なんかの情報もあるといいんだがな」


 「検索シマス 数件 ヒット 現在ノ 素材 及ビ クラーヴン技師長ノ スキル熟練度デ 可能ナ 物ハ ゴザイマセン」


 「だよな~流石にあればそれ位、言ってきてるよな。まぁ今も戦えてるし、当分は戦っては修理を繰り返すしかないか」


 「面倒 オカケシマス」


 「はは!どこで覚えたんだ?そんな言葉。別にこれが仕事だからいいさ。使い手にあった武器や防具を誂えて送り出す。それが俺の生産職としての在り方だし、それは鉄人みたいなロボ相手でも変わらん」


 「…… クラーヴン技師長ノ 熟練度デハ 一カラ 作成スル事ハ不可能デス」


 「ん?どうした?」


 「過去ニ 使用サレテイタ 物ヲ 流用スル 事ハ 可能デス」


 「ま、そりゃ今のボディだって、ドローンから引っぺがして繋いでる訳だから、そうだろうな」


 「クラーヴン技師長ノ 技術力ニツイテ …… 機械人形制作能力 最低 動力理解 最低 素材理解 低 鍛造技術 及ビ 関連知識 達人 親方技術部長ノ サポート モ 見込メマス 単純ナ 構造体ニ ツイテハ 過去ノ技術 スラ 上回ル 事デショウ」


 「なんだ?慰められてるのか?」


 「イエ 事実ノ 確認デス ……ソレデハ 私ガ 何故 動力ヲ 雷精化 シテイルカ 開示シマス」


 「あ?本当に何なんだ?急に」


 「一、強襲艦操作ニ 適シテイタ為 二、白兵戦闘用ボディニ バリア装甲ヲ 搭載シテイタ為」


 「バリア装甲?何か攻撃を避けるフィールドでも展開してたのか?」


 「雷圧ニ ヨッテ 分子配列ガ 変化 状況ニ ヨッテ 使イ分ケテ イマシタ」


 「は~霊子分解で自由にボディを作れるだけじゃなく、更にそれを変化する技術まで持ってたのか、そりゃ凄いな」


 「コレラハ 現状 再現不可能デス」


 「さっきから、そう言ってるな。まあ仕方ないさ地道に熟練度溜めるしかないだろう」


 「雷圧武装 ト 呼バレル 武装ガ 存在シマス」


 「な?まじか!さっきの二つの理由で、エネルギーを雷精に変化させてたから、それに合わせた武装も存在したって、俺は解釈したぞ?」


 「ソノ解釈デ 間違イ アリマセン」


 「じゃあその武装を見つけてきて、修復すれば今のままコアに繋いで使えるわけだな」


 「可能カト タダ ソノ武装ダケデハ 使用不可」


 「どういう事だ?武器があれば、振り回すなり射出するなり」


 「雷精ヲ コントロール スル為 新タナ マスタリー ガ 必要 デス」


 「なるほどな。それでそのマスタリーはどのドローンを狩れば手に入るんだ?」


 「強襲艦跡ニ 残ッテ イマス」


 「前に接続しただけじゃ足りなかったのか?言えば、また何度でも行ったってのに」


 「不足シテ イルノハ メモリ デス 現在ノ メモリボード デハ マスタリー取得 不可デス」


 「メモリか~確かにあそこに合った奴を適当に拾ってきて繋いでるだけだもんな。その白兵戦用ボディとやらはあの強襲艦に積まれてるんだろ?無事なのか?」


 「破壊サレテイマス」


 「まあそりゃ一番危険な兵器から壊されて行くのが当たり前か」


 「ソレデハ 白兵戦用 ボディ 回収ニ 向イマショウ」


 「ん?破壊されてるんだろ?」


 「使用可能ナ 部材ノ 取得 及ビ 情報収集ニ 使用シマス」


 と言う訳で鉄人と連れ立って、いつもの古代の鉄屑に向かう。


 入り口近くの部材は殆ど引っぺがされ、代わりに鉄柱で屋根が落ちてこないように補修される始末。


 使える部材は使う形で作業を進めている筈だが、いよいよ何に使ったらいいか分らん素材が増えてきたのか?と思わせる程度には作業の進みは遅い。


 いつも通りしたの階に降りていき、鉄人が向かうに任せて後ろをついていく。


 結局辿り付くのは、いつもの鉄人を拾った機械の並ぶ部屋。


 コンソール台奥の壁をおもむろに破壊し始める鉄人。


 「なんだ?ここを開けばいいのか?」


 「ロックガ カカッタママ 機能停止 シテイマス 破壊 スルシカ アリマセン」


 と言う事なので、鉄人が破壊して出来た隙間にバールを突っ込んで、扉を破壊するのを手伝う。


 完全な力づくの破壊、こういう時に今内乱を起こしてる筋肉の塊、ソタローがいてくれたらと思うが、仕方ない。


 最終的に横スライドさせられたので、鉄人と力を合わせて、横に開ききった。


 そこに置かれていたのは一体のロボ。


 まぁ、それは予定通りなのだが、見た目がなんと言うのだろうか……。


 白いボディに体長はヒトより少し背が高いくらい。


 両腕は空洞になっている事から、砲か何か射撃武装だったのだろう。


 足も無く、下半身装甲が、見ようによってはロングスカートのようにも見えなくもない。


 顔部もつるっとした仮面のようになっており、顔の真ん中左右に機械的な継ぎ目がある。


 頭部に何か円形の設備がついているものの、これが何のためにあるのかもよく分らない。


 総じて言うとロングローブの人物をモチーフに機械化したような感じ?って所か。


 「こんな物が隠されてたのに、何で今まで黙ってたんだ?」


 「危険ナ 物デス 技師長ノ 技術ヤ理解 ガ 追イツクマデ 秘匿 シマシタ」


 なる程な。武器を作るものとしては納得だ。


 「しかし、コレ本当に破壊されているのか?」


 「破壊サレテイマス コアヲ 移動 シテモ 起動 シマセン」


 本来鉄人のボディになる筈だったそれを回収して、帰る。

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