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22.新武器

 現状鉄人が使用しているものは、前面が強化された突撃型とでも言うような突っ込む用のボディだ。


 しかし兵器倉庫に並んでいたのは、もう少しバリエーションが多く、一つは二足歩行型と思われるボディだ。


 装甲としてはそこまで強くなさそうだが、今迄滑るか車輪で進むしかなかった状態から、いきなり二足歩行とは進化でしかないだろう。


 体型はやや四角っぽい印象の箱状ボディに、埋るような形の頭部と両腕が射撃武器?尻尾のような長い部品がついていて、どうやら射撃時に態勢を安定させるようだ。


 つまり二足歩行移動型射撃砲台?


 残念な事に両腕の射撃装置にセットする弾が現状見つからないのだが、このボディはこのボディで持って帰って色々研究させてもらおう。


 お次は……ピラミッドが二つ天辺と天辺が逆さに突き刺さったようなロボ?


 下になる方の足元に複数の車輪が埋め込まれていて、平面を360度自在に移動できるようだ。この機構も欲しい!


 だがかなり車輪が小さいし、平面専用の様だ。


 ただ安定感がかなり高く、更に中には〔IRM〕が大量に保管されていた事から、支援用ドローンだったのだろうか?


 一番の注目ポイントはマニピュレーターが装備されている事だろう。


 〔IRM〕を使用するのに5指でこそないが、筒をつまみ出して蓋を開け、近くの対象に振りかける事は十分すぎる性能だ。


 このボディも当然持ち帰り。


 「ねぇねぇ、ロボがいっぱいで興奮するのは分るけど、ここ以外にも倉庫あるよ?」


 「あ?ああ……そんなに経ってたか?取り敢えずいくつかサンプル見繕って分析は帰ってからにしような」


 ついつい時間が経つのを忘れてしまったようで、子供のカーチは飽きてきてしまったようだ。


 さっさと武器になりそうな物を見つけて引き上げよう。


 次の倉庫が本命だった。


 「これは、どう見ても榴弾射出機だ!しかもニ連装!さっきの部屋にあった機体に積載可能なのか?そうだな……二足歩行型のこいつの肩部にアタッチメント用の窪みがある!なる程な!」


 「クラーヴン!クラーヴン!珍しく興奮してる所申し訳ないけど、カーチが思いっきり引いてるよ」


 「はっ!声に出てたか?」


 「完全に出てたね。ちょっと落ち着くために話をしながら物色しよう」


 「そうだな。それで、カヴァリーは何かいいモノ見つけたか?」


 「僕は、ちょっと変な感じがしてるよ」


 「何がだ?」


 「一つ目、ヒトが手に持つような武器が全くない。まあこれはロボット用の兵器工場だって言うならまあ仕方ない」


 「ああ、そう言えばそうだな。ヒトは武装しない文化だったのか?」


 「かもしれないね。二つ目これだけ色んなロボが置いてあるのに、動いてたドローンは弱そうな2種類」


 「初心者用基地だからで済ませるには、何かバックストーリーもありそうだな?」


 「可能性としては、誘爆する可能性のある兵器が有ったから、近接武器とエアーガンのドローンしか動いていない?」


 「だからと言っても基地放棄しなきゃならん程の敵性勢力が攻め寄せてきたんだろ?いっそ基地ごと爆破するつもりで、ぶっ放せば……」


 「それは、どこかの砦ごと爆破して敵を倒すとか言う思想のおかしな人の影響を受けてるよ。もしかしたら時間と共に解決する手段があって、一時放棄のつもりだったかもしれない」


 「確かに兵器庫が荒らされたり、持ち去られた形跡が無いって事は、敵性勢力ってのは武器を使うような相手じゃなかったって事だ」


 「生物兵器って事だからね。どんな姿かも今の所は予想すら出来ないけど、戦闘の形跡がないって事は……」


 「よっぽど凶悪で、抵抗すら許されない逃げるしかない相手だったって事かもな」


 「うん、そして三つ目、これだけロボットがあるのに、巨大ロボが一体もない」


 「確かに!これは由々しき事態だぞ!敵がそんなに凶悪かつ強力な敵なら、巨大ロボの一体があってもおかしくない!」


 「そうですよね!無い方が違和感ですよ!つまりこのクエストは大昔の最終決戦兵器的な巨大ロボを探す為のものじゃないでしょうか!」


 「ありえる!ありえるぞ!マジか!太古の巨大ロボを見つけるだけなのか、復活させるのか、はたまた設計図だけ残ってて……」


 「その場合はその巨大ロボの製作者はクラーヴンってことになりますね」


 「いやいや、そんなビッグプロジェクトなら、当然色んなやつに声をかけるさ……」


 「二人共、何を変なことで盛り上がってるの?さっき自分達で武器を持たない文化だったのかもしれないって言ってたの。巨大ロボはヒトが乗る前提なんだから、武器持たないヒトが作る訳ないの」


 「いや、しかし、外部操作型巨大ロボの可能性も捨てきれないだろ!巨大なら乗らなくちゃいけないってのがそもそも早計だぞ!」


 「そもそもなんで巨大ロボなの?巨大なら戦車でも戦艦でもいいの。そもそもここは強襲艇の基地なんだから、多分巨大ロボなんかは作ってないの」


 ぐうの音も出ない。残念ながらビエーラは少年の心を解さないようだ。


 超射程クロスボウとか言うロマン武器使ってる割に随分とドライな反応としか言いようが無い。


 「ねぇ?巨大ロボないの?」


 「分らないの。でも無いって言っておけば、男は作るって言い出すの」


 「ホントに?」


 「多分、凄く難しいから多分すぐには無理なの」

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― 新着の感想 ―
[一言] 実は、生物兵器は人間のことで、人間が繁殖する前は機械の世界だったりして(笑)
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