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195.やらかしてくれたよ

 「んで?なんで俺は当分帰れないんだ?」


 「お店が大騒ぎだから?」


 「何で疑問で帰って来るんだよ……大騒ぎって何かあったのか?」


 「あったって言うか~……クラーヴンのせいだよ?」


 「え?いや俺ずっとここに篭もってたのに、何もしようがないだろ?」


 全く実に覚えの無い罪を着せられて、思わずうろたえてしまう。まるである日突然指名手配になった気分だ。


 「ライダーマスクがね~アメンボみたいなバイク?を自慢してたら、大騒ぎになっちゃったみたい」


 「あいつ~!何やってんだよ!何か煽る様な事でも言ったんか?」


 「違うと思う。馬じゃなくてバイクに乗ってるのが皆羨ましかったんだと思う」


 「でも機械人形だったらカーチだって持ってるだろ?」


 「うん、私も羨ましがられたけど、地下に埋まってる子を直して貰ったって言ったから、本当に欲しい人は穴掘ったり、地下道探したりしてると思う」


 「なるほど、そこに来てライダーマスクは一から作ったものだから、じゃあ誰でも手に入るじゃないかと……そういう事か……」


 「うん、はじめはクラーヴンへの依頼だから、うちのクランに問い合わせが来てたんだけど、ロボよりも先に武器依頼がいっぱい溜まってるから当分請け負えないって言うのと、ロボは材料が特殊だから簡単に手に入らないって言うのとで、断ってたんだけど……」


 「ライダーマスクの奴が自慢した訳か?」


 「うん」


 「やっぱりアイツめー!有能だと思ったら面倒事起こしやがって~!」


 「でも、今ちゃんと皆に話をしてくれてるのもライダーマスクだから、もうちょっと待てば大丈夫だと思う」


 「そ、そうなのか?まぁ、それならしょうがないか。確かに俺も順番飛ばしてアイツのバイクを先に作っちまったし、武器製作の方もそろそろ進めないと、待たせっぱなしは悪いしな」


 「その辺はクラーヴンはクリエイター気質?だからアイデアが降りてきたものから作るって言ってあるし、予約の段階で決り物で良いって人の分は既に納めてあるから大丈夫。待ってるのはクラーヴンこだわりの逸品みたいなのが欲しい人ばかりだし」


 「そうなると、機械人形制作の方を解決しないといけないか……隊長に貰った材料で片っ端から作る事も出来るが、正直値段がつけられないしな……あといつまでも俺がこの基地の霊子分解装置やらなにやら独占し続けるわけにも行かないか……」


 「うーん……どうするの?」


 「一個だけ腹案があるが、問題もある」


 「どんな案?」


 「霊子分解装置を一から作るんだよ。部品は今ある霊子分解装置で作れるし、多分可能だろう。データは鉄人にコピーしてもらえばいいしさ」


 「可能です」


 「鉄人ちゃんが出来るならそれでいいんじゃない?」


 「問題があるだろ。特大の問題が」


 「???」


 「材料だよ。世界樹の影響を受けた金属を使わなきゃ使えませんってさ?隊長以外誰が使えるのさ?それに聞いた話じゃ、この大陸じゃ希少すぎる石やなんかもあるらしくて、現状流通価格も決ってないって言ってた気がする。つまり機械はあれども材料がない状態は変わらない」


 「うーん……それなら隊長に相談してみればいいんじゃない?」


 「あいつは忙しくあちこちうろうろしてるだろ?そう簡単に掴まるか?」


 「今ライダーマスクと一緒だから、いつでも来れるよ」


 「あいついつの間に戻ってたんだか……何でライダーマスクと一緒なんだよ?バイクの件は何にも関係ないだろ?」


 「何か根の国に水を引く為にライダーマスクを鍛えるって言ってた。ドリル持ってるから穴掘らせるって」


 「相変わらず何言ってるのか分らない上に、強引なやつだからな~それでいて損はさせないんだろうから、文句も言えんし……」


 「うん、水が引ければ多くのヒトが助かって、正にヒーローだからって言ってたよ。戦って悪を倒すのはドクゼンだけど、ヒトに喜ばれる仕事をするのはジョウゼンとか言ってた気がする」


 「また微妙にいやらしい論法で丸め込みやがって……まぁでもあいつが面倒事から逃げずに解決に向ってくれてるなら、多分早々に問題は解決するんだろうな」


 「一応だけど、自動人形の材料は根の国の金属って事は言っちゃったよ?」


 「……どうやて解決するのか予想できて、冷や汗が出てきたんだが……誰か怒ったりしてなかったか?【帝国】か【王国】か」


 「……凄い怒られてた」


 「根の国から金属大量に持ってくるとか言ってたか?」


 「言ってた。それで怒られたから、じゃあさっさと値段決めろっての!そろそろ本格的に根の国との交易始めるぞ!って怒り返してた」


 「せ、戦争にはなってないよな?」


 「まだ大丈夫だとは思うけど、根の国に水を引いたら、今度は南回り交易路だからな!とも言ってた気がする?」


 「あいつ、なんで全方位に喧嘩売って、未だに平気なんだろ?」


 「一度指名手配になってたじゃん。多分そうやってあっちこっちで喧嘩したからだよ」


 何も言い返すことは出来ないが、つまり隊長は自動人形の件を根の国からの金属輸入で何とかする気だという事だ。


 それであれば、カーチにメッセンジャーになってもらって隊長と連携しつつ、自分は自分で霊子分解装置の複製に力を注ぎ、自分以外でも機械人形を作れる態勢を整えていこう。

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