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193.鉄人大改造

 「確か、鉄人は研究員にOSを育てられて、キジンは当時の武人の人格を模して作られたって話だったよな?」


 「間違いありません。遠距離火力支援及び後方支援と近距離戦闘担当で、2体の特殊制御炉を持った独立自動制御機械人形が作られました」


 「ふうむ……」


 「何か問題がありますか?」


 「いや、それだと何かキジンの方が強そうじゃないか?」


 「確かに特殊なOSで状況に合わせてプログラムを最適化出来ますし、より戦闘特化と言っても間違いではないでしょう」


 「うーむ……違うんだよな~」


 今自分が悩んでいるのは残りの仕事二つ、鉄人の改造案とカーチの新しい機械人形だ。


 どちらもどうにもしっくり来る案が無くて、中々先に進まない。


 当の本人である鉄人もこちら任せだ。何しろ現状で既に大昔の姿を取り戻しているので、これ以上強くなるというと、案は無いらしい。


 とりあえず攻撃までのタイムラグが長いので、つなぎの武器さえあれば良いとは言ってるのだが、それは何か違う。


 遠距離近距離と仕事は違えど、同じ目標のために作られて並び立つのだから、鉄人ももっとこだわるべきだ。


 キジンはOSの所為で強さに貪欲なのだろうが、鉄人だって目的を果たす為に力が必要なのは同じ事、これまで店番やら天上に行くときの動力やらと散々こき使ってきて、手抜きの武器を渡すなんてのは不義理もいい所だろうし、そういうのが一番嫌いなんだよな。


 もう少し、こう…抜本的な改良が必要だ。


 まずは鉄人の現在の武器を確認しよう。


 レールガン・電束放射器改め電磁パルス砲・電撃砲・クロー・電磁バリアって感じだ。


 ちなみに電磁バリアの他にバリア装甲と言うのもあるらしいが、コレはスノウライトで出来た通常装甲を電気的に分子配列を変えてとかなんとか?まぁ武器ではないので置いておこう。


 電磁パルス砲と電撃砲はどちらも広範囲攻撃ながら、攻撃する相手や対象をちゃんと選んでるみたいだし、やっぱり完成してるんだよな。


 問題はクローか?斬ったり突いたりは出来るが受けられない武器じゃ、浮遊移動で取り立てて動きが早くもない鉄人じゃ、回避するのも大変だろう。


 やはり電磁バリアとは別に物理シールドもあったほうがいいのか?


 「うお~悩ましいな~」


 「申し訳ございません」


 「いや鉄人は悪くないんだ。こう……降りてくるものが無くてな」


 「クラーヴン技師長が不満に感じる装備を全て外してしまえば、いいのではないでしょうか?」


 「だが、その装備だって大昔ここに住んでた連中が頭ひねってバランス取った代物だろ?」


 「現代には現代の考え方があります。一方的な攻撃のみで解決する事ばかりでは有りません」


 「そうか……それならはっきり言うが、クローは名前の割りに剣だろ?しかも攻撃にしか使えない。浮遊移動で出入りの遅い鉄人には合ってないと思うぞ。後電磁パルス砲と電撃砲は微妙に範囲が被ってるからどちらかでいい。確かに電撃砲の地面に滞留するのも捨てがたいが、もっといい方法が有るだろう。電磁バリアについても突進攻撃で使えるなら、それこそ腕の先とかに収束出来るようにすればもっと安全だろうに……あとは……」


 「それだけの不満があるなら、改造案も出そうなものですが?」


 「確かに出て来たわ!よし!作るぞ!」


 何か思いのたけを鉄人に吐き出したらスッキリして、アイデアも勝手にまとまってくれた。


 まず背部に可変方ブースターを取り付けようと思う。


 足の機構で空中は浮けるし、どうやってるのか姿勢制御や自在に移動も可能だが、如何せんスピードが遅い。少しでも早く移動できるように風精を利用した噴射機を複数搭載、更にそれを羽のように幾つか連結して、前後上下左右の移動を補助しよう。


 ちなみにブースターについてはW02設計図に残っていたので、あとの連結仕方は、オリジナルで考えるほかないが、何となく案はまとまってるので、多分出来るだろう。


 次に溜めの遅いレールガンは二丁持ちにして、それぞれの出力を半分にすれば溜めの時間も半分、タイミングをずらせば今より連射が利く様になる。更にそこにギミックを足して、2丁同時撃ちにした時に元の出力が出ればいいのだ!しかも腕から発射ではなくライフル型にすればいざという時手が空いてもっと便利だろう。


 電撃砲と電磁パルス砲だが、こいつらももっとアグレッシブに使えるように腰からアームかなんかで繋げてやればいい。何しろロボなんだから腕が何本有ったっていいだろう。


 すると肩部が空くので、ここに正面攻撃専用になるが、ばら撒き系の軽機関銃かなんかくっつけてやればいい。


 そしてクローだが、こいつはライフルの先端に繋げて、銃剣みたいに使えるようにすれば、距離も取れるし鉄人の本体はより安全が確保できる筈だ。


 最後に電磁バリアの発生箇所だが、これから作る手の部分に集められれば良いが、あくまで胴体正面のみと言うことであれば、敵をベアハグで拘束して発生させる事で、より確実にダメージを与えられるかもしれない。


 あと問題点は、武器の同時撃ちができない事だが、これは機関部である特殊制御炉の出力の問題だ。


 自分に弄る事は出来ないが、どうにかエネルギーを外部で溜めて各武器に接続して数発……せめて一発は即撃ち出来ると助かるんだが……。

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