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192.ライダーマスクの相棒

 やっとの事で、機械人形のOSを書き込む機械が修理完了した。


 そして少し弄ってみると、出てくる出てくる機械人形の情報がどっさり!ついつい楽しくなって次から次へと見ていくと大体傾向がつかめた。


 使用者と比較的近い位置でないと操作出来ないのは何となく分っていたが、どうやら乗り物に近い性質らしい。


 勿論モグラちゃんはドリルだし乗る場所なんかない作業用機械人形として作ったが、何しろ元々地下生活のヒトが使っていたのだから、モグラちゃんの原型と思われる掘削系マシンはヒトが乗り込んで、地中を進んだらしい。


 まあそうするとサイズが大きくなる割りに耐久が下がるし、カーチは戦闘にも使っているのだから、もし改造するならより丈夫な方向に持っていくべきだろう。


 ちなみに乗り物系と言ったが、騎乗動物を模したかのような四足歩行機械人形や多足歩行機械人形も存在したらしい。


 ただし、空中に浮くタイプは見つからない。水に潜るタイプは見つかる。そんな微妙なラインだ。


 そうなると、カーチの新しい仲間はっと……。


 「出来たんだな?」


 「あ?」


 急に声を掛けられ思わず振り返ると、そこにはライダーマスクのドアップの顔があり、マスクをしてなかったら生暖かい息が掛かっていてもおかしくない距離で、もう一度聞かれる。


 「出来たんだよな?」


 「いや、何がだよ?」


 「俺の新しい相棒だよ!コイツが修理できたって事は出来たんじゃないのかよ?」


 「いやいやちょっと待て、さっきこいつが直ったばかりで、中身のデータを確認してたところだぞ」


 「嘘付け!俺が何時間前からここで待ってたと思ってんだ!お前がずっとハァハァ興奮しながらこの機械弄ってたのをずっと見てたんだからな!」


 「そんな興奮の仕方はしてねぇ!とりあえず中身を確認しなきゃ何が出来て何が出来ないか分らんだろうが!」


 「そ、そうか?それで!俺のバイクは出来るのか?」


 「単刀直入に言うと、できますん」


 「どっちだよ!もったいぶるなよ!」


 「機械人形ってのが乗り物に適してるって事は分ったんだが、どうやらバイクって文化がなかったらしい」


 「そ、そうなのか?」


 「何しろ機械人形ってのは音声を認識して勝手に動くだろ?バランスを保たないと走れないようなもんを最初から作ってないみたいなんだ」


 「なぁぁぁぁ!そうか~……でもまあいいぜ!どんな乗り物でも仲良くなってみせるさ!」


 「じゃあ、これなんかどうだ?」


 言いながらコンソールを操作して、画面にざっくりとした図面を見せる。


 「いや、これなんかコンビニの配達とかで使うミニEV……」


 「チョロQみたいで可愛いだろ?」


 「なんだよそれ?」


 「知らないのか?地面に押し付けて引っ張ると走るんだが?」


 「???本当に何を言ってるんだがか、分かんねぇ……」


 「そ、そうかこのネタは通じなかったか、じゃあコレはどうだ!」


 次の画面を見せると、ライダーマスクの顔が引きつる。


 「これ……おじいちゃんとかがよく乗ってる……」


 「一番バイクに形が近いと思ったんだが?」


 「コレは流石に嫌だぜ……他になんか無いのかよ!」


 「あるある!次はコイツだ!」


 心なしか仮面の上からでもライダーマスクの顔がげっそりとなってくるのが分った。


 「三輪車じゃん!古き良き時代の戦後復興とかの映像で見るあれじゃん!」


 「いいだろ?荷物も運べてノスタルジックな雰囲気もある」


 「機械人形はやっぱ諦めるかな……」


 「おいおい!冗談だろうが、ちゃんとお前の要望に近いの見繕ってるっての」


 そう言って画面に出すのは本命の4輪車で、全体的に平べったいフォルムと、バイク式のシートが一瞬ミスマッチにも見える代物だ。


 「まぁ、今までの中じゃ一番まともだけど、なんかアメンボみたいで、しかも視線低過ぎないか?」


 「よく見てろって!」


 そう言うと画面内の乗り物が徐々に変形し、タイヤが前後に細く閉じていく事で、殆どバイクの形状となる。


 「こ、こりゃどういう事だ?タイヤとタイヤの間の幅を変えることが出来るってのか?」


 「そういう事だ。地形によってタイヤの幅や両側の高さを変化させ、高速移動中でも搭乗者の負担を軽減するらしい。ちなみに完全に乗るためだけの機械人形となってる」


 「まじかよ!コレは何か未来的って言うか!格好いいな!」


 「ちなみに水上移動も出来るから、ちょっとした川を渡るくらいなら全然平気だぞ。海ともなると波もあるし、保証はしないがな」


 「お、おおう……それは凄いな。ちょっとやそっとの段差はモノともせずに、水上も走行可能な4輪バイクか~。四輪の時点でバイクと言って良いか分からんけども、でもコレは間違いなく目立つぞ!」


 「よし、それじゃあコイツを作るとしようか。前にプログラムが必要って言ったが、最低限四駆プログラムはセットで入力できるみたいだから、走るだけなら可能だし、あとはお前の育て方次第だ」


 「まじか!恩に着るぜ!」


 「あっ後、正面方向に向けて重機関銃はつけておいたほうが良いよな?」


 「は?重機関銃?」

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