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18.IRM

 ちまちま慎重に狩っていても、それなりの時間続ければ素材も大分溜まり、重複する物が多くなったら、今度は鉄人の経験値に変えてやる。


 現状手に入った素材だけでも、鉄人に搭載すれば軽量化及び高性能化は間違いない。


 ちなみに今の所空中ドローンしか出てこないが、こいつの武器はどうやらエアーガンのようだ。


 風精の力で空気を圧縮して、自分達が通常銃弾として認識するあの円錐形のアレを発射する。


 ドローンに搭載されている物は軽量化優先で威力も低いが、上手く改造すれば今のクロスボウより弾数を増やした連射武器に出来そう。


 そういう構造が勝手に思いつくのだから、スキルの恩恵は大きい。


 まあこの思いつくというのが、自分の脳にどういう作用を及ぼしてそうなるのかは全く分らないのだが……。


 他にも鉄人の機能を底上げできそうなパーツを色々と拾えたので、改造案が止まらない。


 「ねぇ?何をさっきからニヤニヤしてるの?」


 いつの間にか、自分の考えに没頭していたのか、カーチから尋ねられてしまうが、まあ生産職の性だ仕方ない。


 「いや、ただ鉄人の改造案を考えていただけだ。それより鉄人の情報収集の状況はどうなんだ?」


 「飛行プログラム 5%デ 停止 射撃プログラム アップデート 完了 回避プログラム 10%」


 「多分順調なんだと思うけど、ここのヘリコプタードローンじゃ、もうあまりおいしくないみたい」


 ふむ、ロボの熟練度と言うのは割りとあっさり溜まるものなのか?


 それとも初心者用だからまだ早いだけなのだろうか?


 そうなると、この部屋の先に進む事も考えるべきなのだろうが、一旦引いて改造完了してから進むべきか、このまま進むべきか、それが問題だ。


 「クラーヴン!首尾はどうなの?」


 夫婦で暗いドックの中を狩りに奥まで行ってた二人が、戻ってきた。


 「こっちはまあボチボチ順調だが、そっちはどうだ?」


 「結構素材集まったの」


 そう言って渡されたのは2種類〔初級機材〕〔IRM〕だけ。


 どうやら〔初級機材〕と言うのは開封するとランダムで、機械部品が手に入る様なのだが、部品としては初級でも、何故か自分が手に入れた中古感漂う部品と違って、新品が手に入るのが特徴かもしれない。


 これなら、あと何千個でも欲しい。


 「この〔初級機材〕ってのはあと何個あってもいいな」


 「クラーヴンの方でも手に入れたんじゃないの?」


 「いや、俺のほうは何かもっと中古部品だ」


 「見せてもらっても?」


 カヴァリーは興味あるのか、自分が手に入れた方の部品も見たがるので幾つか見繕って渡す。


 「なんで、クラーヴンは中古部品なんだろうね?」


 「ああ、多分……」


 「スキルの違いですね。こっちは僕達が集めたものより専門的な部品ですから、ランダムで汎用的なものは数が手に入る代わり、専門的な部品は狙って敵を倒さないと手に入らない」


 「そういう事だろうな。俺は機械をいじる為のスキルを持ってるから、それでこういう部品ばかり手に入るんだろう」


 上手く組み合わせれば、鉄人の性能はかなり上がるだろう。


 そしてもう一つ〔IRM〕だが、こっちが問題だ。


 テキストとしては、機械用の補修素材となっているのだが、どうやらヒトで言う所の〔回復液〕様な回復アイテムらしい。


 取り敢えず、よく分らないが早速鉄人に使用してみる。


 「ボディ ノ 耐久値ガ 回復シマシタ」


 雑魚狩りとは言え、それなりの距離を攻撃してくるドローンを倒していたので、やはりいくらかダメージを貰い蓄積していたのだが、回復したらしい。


 「確か鉄人の今のボディはデコイ用の使い捨て素材だった筈だが、コレを使えばボディの修復が出来るのか?」


 「ハイ 霊子ニ 限リナク 近イ 状態デ 保管サレタ 本製品ハ……」


 何か急にCMみたいなことを言い出したが、ロボ用回復アイテムが手に入ったのは、非常に助かる。


 そして更に、これは汎用アイテムの様にそれなりの確立で手に入ったらしい。


 自分がスキルの構成上、専門的な部品ばかり手に入るのに対して、通常のプレイヤーは〔IRM〕が手に入る。


 これはいい情報だ。やはり二人についてきてもらって良かった。


 もし二人がいなければ、一旦ボディを換装する為に帰った所だ。


 ちなみにIRMはインスタントリペアマテリアルの略称らしい。そう鉄人がCMしていたので間違いないだろう。


 「どうするの?この部屋は雑魚ばかりだし、もう少し奥の部屋にも行ってみるの?」


 「そうだな。ボディの補修は出来たし、それもいいだろうな」


 自分がそう言うと、ビエーラ、カヴァリー夫妻がさっさと奥へと向うので、ついていく。


 すると、ヒトが通れるサイズの扉が幾つかある。


 「僕達じゃこの扉は開けない様なんです。どれから開けますか?」


 「そうだな……鉄人はどう思う?」


 そう言うと、扉横の小型コンソールにプラグを挿して操作を始めた。


 どうやら今回は壁の一部を破壊しなくてもいいようだが、どうするのか動向を見守る。

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