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179.機械人形中央演算処理装置

 全員ログインした所で昨日の部屋に戻り、何か情報なり残っていないか調査を始める。


 どうやら広めの部屋の中央に存在する装置が肝の様だが、霊子分解装置のとき同様に朽ち果てていた。


 もし使う場合は、修理からになるだろう。ちなみにこの基地にも霊子分解装置はあったので、そちらを先に修理すれば今回はかなり捗るのではないかと思う。


 やはりこの基地の時代の製作は霊子分解装置がメインだったのだろう。大昔の筈なのに、ある意味自分の鉄を打つ技術の方が、遅れている気もしなくもない。


 ふーむ、置いてあるのが機械人形の大元になる部分と言う事から、多分コアに当るのだろう。


 魔素反応路は霊子分解装置で作れるし、頭脳の部分なのかな?と当りをつけた所で、鉄人が結論を出したようだ。


 「ココハ 機械人形ノ 中央演算処理装置ノ 設定ヲ シテイタ場所 デス」


 「……つまりコア自体を作っていたわけじゃないと?」


 「ハイ OS ノ 研究及ビ 入力ガ オコナワレテイタ カト」


 「ふーむ、バイク作れるかもな」


 「なに!今の聞き逃さなかったぞ!遂に作れるのか?」


 「ああ、何しろモグラちゃんやモーちゃんの基幹部分はほぼ入れ替え済みなんだ。あと手を加えられなかったのはコアと呼んでた頭脳部だった訳だが、そいつの目処がこれで立った」


 「でもここは入力するだけなんだろ?コアってのはどうやって作るんだ?」


 「中央演算処理装置って言う名前らしいが、作ることだけは出来る。ガワに関しては霊子分解装置で作れるんだ。問題は中身、音声を認識してそれを処理する為の頭脳が足りなかったんだ。処理装置とプログラム双方揃って、やっと機械人形は動くって訳だ」


 「つまり、バイクを作れる……そっか!俺にも遂に相棒が!」


 「ただし、必要なプログラムを揃えるには、プログラムの入ったメモリボードを拾うか、ドローンを倒すかだ」


 「要はバイクは作れても、乗って走りたければドローンを倒しまくれと?」


 「まぁ、そうなるな」


 「そんなの、今更引く気も後悔もない!作ってくれ!俺が一端のバイクに育ててみせる!それが相棒ってもんだろ?B.B.だって最初は小さくて群れるだけの吸血蝙蝠だったんだ!それを自分を持ち上げて飛べるまで育てた事に比べれば、プログラムを集めるくらいどうって事無いさ!」


 うーん、何だかんだ目立ちたいだけの割りにライダーマスクってのは、地道と言うか手順をキチンと踏むタイプみたいだ。


 だからこその有能タイプなんだろうが、これなら大昔のヒトの手が入っていないまっさらな機械人形を渡す相手にはふさわしいかも知れない。


 何しろ、今後ロボが流行ったとして、それを無作為に頼まれた傍から供給して捨てられたんじゃ、ロボが可哀想だし、何より自分の心が乾く。


 例え壊れたとしても使い切って欲しいというのが、自分の心情である以上、ライダーマスクはバイクを託すに相応しい相手のような気がする。


 「分かった。ここを直したらバイクを作ろう。ただここの修理に掛かる前に、まずはこの基地の全容を確認だ」


 「そりゃそうだ!クラーヴンは生産職なんだし、どんな危険が待ち受けてるとも分らない状態で作業なんて出来ないだろ。それこそ俺達戦闘職に任せてくれ!」


 ライダーマスクとかたい握手と男の約束を交わした所で、ビエーラが割って入る。


 「クラーヴン、私もロボ欲しいの」


 「……どんなロボだ?」


 「……可愛い子?」


 「ん~いつも手伝って貰ってるし、出来るだけ力になりたい気持ちに嘘はない。だけど俺は実用主義だ。使えないモノを作る気になれないんだが、せめてそのロボの用途を教えてくれないか?」


 「じゃあ、索敵と近寄ってきた敵に対する妨害とか?」


 「なる程な……不意打ちへの対策と、詰められた時の遅延な……イメージが湧かん……」


 「大きくなくていいの。私の周りを浮いて、敵の場所を教えてくれるだけでいい」


 ふむ、ビエーラは基本自分の戦闘力に自信があると言うか、相性や距離感、戦う環境さえ整えばやれるって考えなのだろう。


 下手に戦闘に参加されるよりもフォロー型の機械人形をって事か、確かにその方向も悪くない気がする。


 「ビエーラの機械人形はちょっと考える余地があるから、少し時間をくれ」


 「分かったの。別に焦らせる気はないから、クラーヴンクオリティを期待してるの」


 「カヴァリーはいいのか?」


 ビエーラの期待に応えられるかちょっと不安だが、折角なのでこの際だからカヴァリーにも聞いてみる。


 「そうですね……今はまだこのカービン銃を使いこなすのにいっぱいいっぱいですし、シェーベルに乗った場合それに付いてこれるドローンがあるのかも不明ですからね。寧ろロボ自体を弄るスキルが手に入らないか、そっちを探しているので……」


 どうやら、カヴァリーは自分で弄りたいタイプらしいので、一旦おいておこう。寧ろ相談相手が出来れば自分が助かるし、なんとかその道を見つけられるように願う。


 「カーチはどうなんだ?」


 「ん~……多分まだ会えると思うから、ちょっと待つ」


 どうやらこの子にはまだ会う運命の機械人形がいるらしい。それを感じ取れるのが、機械人形使いとしてカーチが選ばれた理由なのか?

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