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170.【馬国】旅メンバー

 「うわ~鉄人ちゃん立派になったね~」


 鉄人の白く発光している様にも見えるボディを撫でながら見上げるカーチだが、確かに最初のドラム缶と変わらない姿からしたら、かなりの進歩だろう。


 とは言え、見た目は変わっても中身は鉄人なので、カーチに触られるに任せて喋りはいつも通り、何だかんだ2人は仲良しだ。


 モグラちゃん、モーちゃんに関しては魔素反応炉を新品に乗せ買え、その他諸々頭脳部を除いて分かる範囲で全てのパーツを取り替えた。


 更に、3体ともメモリボードと呼ばれる情報処理装置を新品に入れ替えた事で、あらゆる機能が総合的に飛躍し、本来のスペックを発揮できるに至った。


 それでも残念ながらモグラちゃんと、モーちゃんは喋れない。


 その辺は何でか分からないが仕方ない。今出来る最高の状態に仕上げた事は間違いないのだから、まずは次へと歩を進めよう。


 正直旅はこりごりなのだが、今回は未踏破地区のように何が起きるか分からない場所の旅ではないし、と心に言い訳をつけて【馬国】の玄関とも言える都コロンゴにポータルで飛び、今回のメンバーと待ち合わせる。


 一人目は当然ながらカーチで、寧ろ自分を待っていたので合流した。


 そしてロボ系クエストで忘れちゃいけないのが、ビエーラとカヴァリー夫妻だ。何しろカヴァリーはあまり自分からは言ってこないものの、こういうロボとか好きらしい。


 いつか自分も一機とは言ってるものの、普段は騎乗で戦うのに、それについてこれるロボなんているのだろうか?基本あまり移動速度は早くないのだが?


 そして一騎と言えば、今回のメンバーに入るのはお騒がせライダーマスクだ。


 アレから幾ら探してもロボが見つからないらしく、どうにか手に入れたいとの事で今回参加となった。


 本人曰く、白い黒神や首狩りライダーより数段劣る戦闘能力しかないので、弾除けでも何でもなるらしい。そんな事はしないが。


 今回のメンバーはこんな感じ、何しろ【馬国】旅なので馬がなければ移動もままならない。


 馬並みに走れるならいいが、そんな奴はいないだろう。


 ビエーラ、カヴァリー夫妻は元々二人乗りになれているし、ライダーマスクもライダーだけあって騎乗可能。


 問題は自分とカーチと肝心のロボ達だ。幾ら新品同様になったとて長距離を素早く走破する機能はついてない筈だった……。


 モーちゃんを新品に組み上げる時に、確か元々積載量が多くいざという時にモグラちゃんを乗せて脱出をはかるつもりで、製作していたのを思い出し、色々と手を加えてみる事にしたのだ。


 そもそもキャタピラを履かせたのは、一つは雪国である【帝国】の悪路走破性と、もう一つはカーチの盾のつもりで分厚い排土板を搭載し、敵の攻撃を押し返すイメージに合わせた結果であり、別にキャタピラだけが正解という訳でもない。


 このキャタピラをタイヤに変更した事で雪の中は別として、普通の土道ならそれなりのスピードが出るようになった。


 ちなみにタイヤもドローンやなんかを霊子分解装置にかけたら、普通に図面が出てきたのであっさり作れてしまったのだが、正直タイヤのゴムをどうやって金属から作ったのか、全く理解が追いついていないものの、作れてしまった物はどうしようもない。


 つまり、自分とカーチとモグラちゃんは、モーちゃんに載っていく。


 運転はカーチの音声操作なので、殆ど自動運転みたいなものだし、小回りは利かないものの安定感はあるので、多分行けるだろう。多分……。


 「こんな乗り物作れるなら、バイクも作れるよな?」


 「外側だけならな?操作する為に機械人形の頭脳部が必要なんだから、何とか見つけないとな」


 「ああ……手動操作で動くわけじゃないんだもんな」


 「そんな物作れたら、免許が絶対必要になるだろ?道路交通法もない世界で、勝手放題に車だのバイクだの走らせてみ。大変な事になるぞ」


 「確かに!でもいいな知能を持ったバイクか!格好いいなそれ!そんな相棒が俺も欲しいな!」


 「その馬はどうするんだ?」


 「こいつは、借り物だ。【王国】と【馬国】は馬をレンタル出来るんだよ」


 「【帝国】はシェーベルとアリェカロを借りられるような物ですね」


 「ライダーなのに愛馬じゃないから、なんかこう……中途半端なんじゃないか?」


 「いや、馬って結構飼育が面倒なんだぞ?騎士団とかはそういうチームがいるし、バロンは半分好きでやってるけど、高い金払って預けてる事もある」


 「軍属なら軍で預かってもらえますけどね。そういう面倒な管理をやって貰える代わりに薄給なんですよ」


 「どこかに大金持ちの軍属もいるけどな」


 そんなこんなとりあえず、メンバーが揃った所に今回の案内人が現れた。


 上半身人間で、下半身が黒い蜘蛛の男。


 以前闘技場で鉄人と戦った相手であり元族長と思われる人物は、荒野を背にした佇まいが、妙に様になる。


 「いつかは世話になったな」


 「こちらこそ、根の国で仲間にあったが、元気そうだったぞ」


 「そうか、それなら良かった。いつかこっちで食える美味い物でも持っていってやりたいな」


 「それなら隊長が今航路を探索中だから、その内出来るんじゃないか?」

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