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112.装備工房

 「クラーヴン技師長の剣であり盾であると……素晴らしい精神だな。ここは私自ら相手する必要があるな」


 先程会議室で見かけた縦巻きロールのエルフが手にガトリングを手に持ってフィールドに上がっていくのだが、隊長の言う通り、やっぱりエルフは戦闘民族なのか?


 会議室にいたって事は相応の身分の筈だろうと思うのだが、自らでてくるって相当好戦的だろう。


 仮に軍権を持ってる責任者だったとしても、幾らなんでもここまで自分が自分がで戦う奴なんてそうそういない筈だ。


 まぁ、あまりそういう軍関係者に知り合いは少ないのだが……隊長とソタローは1000人率いれるにも関わらず、自らつっこむタイプだったわ。


 鉄人、頼むから無理だけはするなよ。


 鉄人と縦巻きロールが対峙するのだが、エルフ達は誰も何も心配してないかのように応援している。


 やっぱり軍とか戦うポジションのヒトはこういうの好きなのかもな。


 「それでは!はじめ!」


 「いざ!これを受けよ!」

 「フルオープン」


 合図と同時にガトリングを向けられた鉄人は、今まで聞いたことの無い単語を発する。


 ガトリングが火を吹く間もなく、水圧銃、電束放射器、電撃砲、空圧銃を撃ちだしフィールドが爆発する。


 今迄あまり見たことの無い濃い霧のようなエフェクトにまかれ、それが薄まるにつれ状況がハッキリしていく。


 縦まきロールは倒れ、鉄人だけ何事も無かったかのように立っていた。


 言葉にすれば単純だが、その光景は圧倒的戦力で蹂躙する機械兵器そのもの。


 なんとも言えない寒気のする空気に、エルフ達も言葉を失っているのだが、何故か2人ニヤニヤしているのがいる。


 「鉄人って言ったかい?まだ荒削りみたいだけど、その圧倒的火力……いいね~闘技はやってないのかい?」


 「以前 食料調達任務 ノ際 参加シマシタ」


 「あのさ~範囲術と地面術に吹き飛ばし系と射撃を同時に使ってたよね?そういうの有りだったら、自分もやり方考えないとな~」


 うん、エルフが何やら俺達の事を西の者だと言い、西の者は血で血を洗う戦闘狂みたいな話をしていたと思うが、こいつ等見たらそりゃそう思うわ。


 「く、クラーヴン技師長と鉄人……西の者達は一帯どれだけの争いを繰り返して、こんな非道な殲滅兵器を……」


 くっ!俺までこいつらと同じ部類だと思われてしまった!


 何とか言い訳を考えていると、


 「安心シテクダサイ 敵性勢力以外トハ 交戦シマセン」


 鉄人が答えるが、どうやらいつもと同じペースを崩さないようだ。


 「そうだな。俺達はあくまで理性的に敵を判断し、敵対した場合においてのみ攻撃するもんな。誰でも彼でも強そうな相手がいたら喧嘩売るとかそういう事はしないんだ。理性的だから」


 ここは鉄人に乗っかって、あくまで安全であるアピールしておこう。


 すると突然後ろから肩を掴まれ、野太い声のおっさんが話しかけてきた。


 「アレはお前の作った武器なんだってな!興味あるからちょっと来い!そこのお前!鉄人って言ったか?お前もだ!」


 そう言いながら引きずってどこへやらと連れて行かれる。


 「そのヒトが装備工房の責任者だから銃の事は教えてくれると思う。ついでに鉄人の右腕武器についても話し合っちゃえばいいじゃん」


 隊長もしれっとついてくるが、コイツは他にもやる事あるんじゃないか?


 そうこうしている内に船内に入り、そこから更に奥まった部屋に入ると何故かちょっと懐かしい感じのする。整理されている割りに雑然とした雰囲気の混在する正に工房だ。


 「まぁなんだ適当にそこらに掛けてくれ。危ない物は流石に置きっぱなしにはしてないからな」


 言われるがまま椅子を一つ引っ張り出して座り、鉄人はそのまましゃがむように逆関節の足を畳んで、待機姿勢になる。


 隊長は既に我が物顔で、テーブルと椅子を用意して、そこに食べ物と酒を並べ始めた。


 「急な事でなんだが、鉄人に興味があるって事でいいのか?」

 

 「ああ勿論だ。それとお前さん俺と同じ匂いがするし、あれだろ?あまり戦闘には加わらないタイプだろ?それだとあそこはちょっと騒がしすぎるからな」


 「気遣って貰ってすまんな。確かにあそこの空気はちょっと合わないかもな。偶に離れた所で見物する分にはいいかもしれんが」


 「はいはい、適当に食べれる物出したし、適当に食べながら駄弁ろう」


 そう言いながら隊長が出したのはブランデーとチーズだった。


 「なんだコレ?果実酒っぽいのになんか全然違うな。でも美味いからいいか」


 「いやほらこの辺って果物取れやすいし、新たに船が出来たら醸造所があってもいいのかなってさ」


 「新たな船って……ああそうか、その為に隊長は大量の木材持ち込んだんだもんな」


 「そうなのか、それはありがたいが、今はまずその鉄人の装備だ。どの武器も興味深い!どうやら直接宝石から引き出す訳ではなさそうだが、何か媒介があるはずだ」


 「ああ、それなら多分ここの構造がそうなんだと思うが……」


 装備工房のおっさんと鉄人の装備について話が盛り上がるが、中々どうしてよく分かる相手であり、どうやら鉄人は天上の技術で出来た銃も使えることが判明。


 いよいよもって、どんな銃を鉄人に装備してやるか、突き詰めていく必要があるな。

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