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晒すわ日記  作者: こさじ
第五章・へっぴり読者のすゝめ
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vol.89 『喜びも悲しみも』



 まず先に、このあとで書くもので私がどんだけ酷い人間なのかと思い不愉快にさせるかもしれませんので、今のうちに「私は私の考えを持つひとりの人間です」と言っておきます。

 本当は「不愉快に思われるかもしれませんすみません」としておこうといつものように考えていたのですけれど、だったら最初から書かなければいいだけだと思ったら謝ってから書くのはおかしいだろうと、なんなら自分自身を否定しているだろうと、モヤモヤしたのであります。



 誰かに喧嘩売ろうとかではないですが、最近の感想についてのエッセイが目立つ中……以前からでもありますが、「人が傷つくだろう言葉って自分基準くらいでしか量れないものをどうやって制限するんだろうか?」と思うんです。

 誰かを傷つけること、不快にさせること、でも自分の考えを発すること――作者は何を求めているのかなと、なろうという作者と読者の近い間で何をさせたいんだろうと思うのであります。

 馬鹿とかアホとか、死ねとか、さっさと消えろとか、「お前なんて書く資格なんてないやめちまえ」とか、一応(・・)わかりやすい言葉であれば「酷い」と言えるだろうし、なろうの規約やマニュアルの注意事項に書かれた行為なら作者も「酷いことするな」と批難しやすい。

 前にエッセイ作品で見かけたものに、作者がやめてくださいとお願いしている行為も何となくもしかしたらでわかりやすい……ような正直わかりにくいような感じもしますが、



 作者さん、みなさんそれぞれで読者に言われたら一番嫌なことはなんだろう?



 私の場合は、「死ね」ですかね。感想に書かれたことはありませんが(汗) 書き方について言われたらぷちっと青筋浮かぶくらいでしょうか。それでも、伝え方によっては素直に納得しますが…どうでしょうね。

 とにかく、作品に対してよりも、やはり私自身に言われたら嫌ですね。


 まー何が言いたいのかといいますと、「あれはやめましょう、これはやめましょう」とか、「あーしましょう、こうしましょう」というエッセイが度々、ときどき出てきますが、何もならない。

 そういう誰かを糾弾までは行かずとも「こういうユーザーは最低だ」とするエッセイは出るが、何年経っても変わらない。

 それを運営のせいであるとか、私も何かを大きく変えたらいいんじゃないかと思ったりもするが、そのためのブロックやミュートや運営に報告や感想欄閉じるがあるだろうと思うと、作者は読者に何を求めているんだろうと疑問に思う。

 勿論、作者といっても色んな考えの作者がいる。矛盾してませんかと書けば活動報告に書いて「酷い」と嘆いて仲の良いユーザーさんとその読者さんを貶している人も見たことがあるし、さらっと返信して何もなかったような作者さんもいたし、何も言わずに書くことをやめた作者も見かけたこともあるし、感想欄を閉じたり、あらすじ・前書き・後書きにどばっと書き込んで説明したり「設定甘いです」と一言書いてあったりとか対策したりする作者さんもいる。

 そんな中で、エッセイのランキングには、読者は作者に気をつかえ的な――言い方は悪いですがそうしたエッセイが出る度に「じゃあ何をしたらいいの?」てそのエッセイを書いた作者さんにも押し上げた読者さんにもムカっとする。

 誹謗中傷しなければいいのかと思えば、別のところでは批判するなと声があがる……かと思えば批判されることは作者にとって良いことだとしてみたり、また別のところでは嫌なら読むなと出る。かと思えば、感想欄を閉じて評価だけもらうやつってなんなのという言葉をみたり、ブロック・ミュートについて云々などなどなどなど。エッセイ書くなら感想欄を閉じるな!と特定のことを責める言葉も見かけたこともありますが……


 私のもしもな話ですがね、読者が作品を読んで感想を書こうと思って、他にどういう感想が書かれているか覗いたときに、その読者が不快に思った言葉が書かれてあっても作者が平気そうに見える返信していたとしたら…読者の目安がなくなってしまう。

 人の嫌がる自分基準のものがなくなったら、まー思ったことを書いてもいいじゃないかと思ってもおかしくはないよね?


 何が嫌なのか、どうしたら傷つくのか、凄く難しいと思う。ただただ私が難しく面倒くさく考えているだけかもしれませんが、読者にあれこれやめよう、あれこれしようと言ったところで、読者と同じように、作者だって色んな人間がいるんだからその基準は作者が決めないといけないと思うのです。

 そのためのブロック、ミュート、感想欄閉じる、もしくは運営に報告があるわけだし、嫌なもんは嫌だで作者さんは「もしかしたら私は酷いことをしているかもしれない」なんて気にせず、なろうユーザーなら使える特権を作者に限らず読者も勿論使ったらいいと思う。

 何を遠慮してんですか? それとも私こんな酷いことされましたと悲劇のヒロインぶってんですか?

 

 そういうエッセイを見るのも、見かけるのも、いちいちミュートにするのも面倒くさく(これは私の問題ですが)、だからって目新しい意見があがってくることもなく。なんだかんだでなろうはちょこちょこ変わっているのに、そういうことを発信してくる人は変わらない。作者は違えど語る言葉もほぼ同じ。加えてテンプレ非テンプレ云々、ランキングつまらない云々とか出てくるでしょ、エッセイジャンルだって代わり映えしないのに。


 私は、前回でも書いた通りに『感想欄に"お気に入りユーザーのみ"の選択もできるようにすればいい』と思うし、なんなら作品に対して読者が感想を言えるように『作者もその感想に対して良い点・気になる点・一言を書けるようにすばいい』と思う。

 読者に作者のことを考えて感想を書かせたいなら、読者に自分の言葉がどう作者に伝わったかを答えられるように書きやすくすればいいのではないでしょうか。

 それでも嫌なものを嫌だとどうしても言えないなら、言っても粘着する読者にはブロック、ミュート、運営に報告、感想欄閉じることをやればいいと思うのだけれど……運営に要望を出すことを私はしない。


 だって、それを本当にやって欲しいと思う本人ではないので。嬉しいことも傷ついたことも本人にしかわからないのだ、何かを訴えたいなら自分で言うしかない。他人に言わせて、他人が庇って、他人が悲しんで、誰に伝わるの?

 そして、他人のために声をあげる人――


 誰のためにやっているの?



 以上です。

('・ω・')


「ふと、『〇〇ちゃんがあんたのこと好きだって』と〇〇ちゃん本人を背にして代わりに人の気持ちをぶちまける、"言えないなら私が言ってあげるわ女の子"が頭の中に浮かんだ…。


 誰かのために行動することは難しいものだ」

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