Vol.74 『あと少しもう少し』
ここ三日…四日前からSwitchの『ゲームプログラミング』で遊び始めた。まだまだレッスン中ではあるが、
「その物を動かすのにどれだけ"ノードン"を繋いだか」
を書くということに対してすごく思うのです。("ノードン"については検索してみてください汗)
登場人物を動かすのに描写がどれだけ必要か――5W1Hでしたっけか、いつ・誰が・どこで云々というやつをただ場面に当てはめただけで動かすには材料が足りないのだろうな、と。当てはめただけでなく、書く以上に書かなければいけないのかもしれないと思ったのだ。
当たり前じゃん、を書いているだけかもしれないが、プログラミングをやってみて凄く思う。「自分はどれだけのことを書いていたんだろう」と、きっと書いていなかったからエタッたのではないだろうかと。
描写は「書きすぎたら説明文になる」のようなことを物語を書くことに集中していた時分よく見かけた。エッセイなり、その感想欄であったりとか、逆に「足りない」と指摘されているのも見かけたことがあり、私は神経質なほどに悩む部分であった。
まあ、悩んでおいて何にも辿り着けなかったのだが……今現在エッセイを書いているときもまとめたいのにまとまらずに無理矢理終わらせることがあるので全く成長していない。
その物語は何を目的としているのか、その回で何をすることがメインなのか。どういうゲームを作りたいのか。
2Dなのか3Dなのか、横から見たものか、上から見たものか、全体的に見渡せるものなのか、どういう角度から見ているかは物語だと3Dなのでしょうね。
次に、目的を果たすためにどんな場所なのか。
目的はいつもある。果たすべき最後を想像してからストーリーを考えるので、最終回はある。
しかし、途中からわけがわからなくなる…。途中がその内なくなり、エタる(~_~;)
エタるときって、読み返してみると大して描写を書き込んでいないとき。それがずっと続いていたときや初めからそうだったから、自分で書いておいて文章がつまらない状態だった。続ける意欲や何をどう直していいのかもわからずに手が止まってしまうのだ。
ただ登場人物を書いた――喋った、頷いた、ちょこっと歩いた、座った、読んだ、飲んだ、食べた、怒った、泣いた、笑った、黙った、いじけた、ムスッとした、走った、逃げた、顔を赤らめた、微笑んだ……登場人物の行動ばかりを書いて周囲がどうなっているか、何故そこにいるかを書かなくなっていた。
書く理由を見つけられなかった。
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母と私は別物だった。
母は森に住まうモノだった。悪魔といわれる化物であったが、その腹から産まれた私には羽があった。
闇を知らず、恐れを覚えず、母を浄化してしまう体だった。それでも母は己の一部が消えようとも気にせず私を抱き締めてくれた。
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2019年に書いた文章だが、正直、今でも何がどうとかわからない。わからないけど物足りなさを感じる…。母の住まう森についてもう少し詳しく書けばいいのかな?
母と私が居る場所がどういう森かと考える。
書くことよりも描く方で考えれば、言葉が出てくるんじゃないかと思う。
鬱蒼と生い茂った緑の濃い暗い森なのか、葉の間から木漏れ日が射し込む優しい雰囲気を持った森なのか、命の感じられない残りカスのような枯れ木が立ち並ぶ森と呼ぶにはさびしい場所なのか――
背景を描くと考えると状態を思い浮かべるので意外と私でも言葉がすんなり出てくるものである。ちょっと感動した(笑)
ありきたりな感じもするが、ありきたりすら書けないのだから「自分の実力を知れ」と思う。絵を描けば描くほど、よく見かけるものを自分が描けるのかと自問自答する。
実際、萌え絵というものが描けない。私の思う萌え絵とは、まーアニメなりラノベなり漫画で目にする童顔の女のコたちであります。
悶々と思うことがずっとあって……でも自分が流行りの絵柄を描けるかといったら描けないんですよね。想像以上にパーツのバランス、それを保って描けない。目の大きさと小ぶりの鼻と、すっとした唇がどうにもならないし、どうしたらいいのかもわからない。どうなっているのかもわからず、線も引けない、色すら濡れない、何一つ描けない難しさだった。まだまだな画力ですが、リアル寄りの方が描きやすいだろうと思うくらいに本当に難しかった。
それでも、「個性的でありたい!」なんて文句つけて足掻いてますけども(^_^;)
逸れましたが兎にも角にも――
☆−−−−−−−−−−−−−
鬱蒼と生い茂った緑の濃い暗い森で、悪魔と呼ばれた者がいた。
私の母だ。
闇を纏った黒い体、伸びた太い首、何本も腹に小さい脚を抱え、細長い腕をぶらぶらさせて母は森を徘徊していた。
そんな不気味さを全部合わせたような母から生まれた私は、似ても似つかない姿をしていた。
母と私は別物だった。
輝く一対の羽。母が悪魔なら私は天使だろうと、森に住まう物知りな獣が言っていた。
闇を知らず、恐れを覚えず、母を浄化してしまう体を持ち、それでも抱き締めてくれた腕は今はところどころ腐っている。
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うん、一文加えたら思い浮かびました。
ただし、色々直したいところ。
長くなったんで次回へ続く...





