Vol.56 『ランク』
どなたかの活動報告でランクの話に触れてあったのがあって、それふと思ったんだけど、『ランク』って……なんなんだろうね?
強さの度合いとか、それによってどれぐらいのモンスター討伐にチャレンジ出来るかって感じでしょ。それで、一番最初に誰が「アレはランクA級のモンスターよ!」、「嗚呼なんてこと、S級のモンスターが街に!」て気付くんだろうか。最高ランクの人が見つけて戦って「こいつはアレよりも弱かった又は強い!」と言ってんならわかるんだけどさ…
ランクの低い人がもし見付けちゃったら――見付かって事切れてると思うんだよね。
どうしようも強いモンスターだったら、伝わる前にやられてそうだけど、強すぎて鼻にもかけてなくて通報されちゃって討伐されちゃうって感じかな?
「いやな気配を感じる…」
だったら、最強だけどもやたらと“S”が付いてる主人公とかいるじゃない。そこまでSをつけるなら“∞”でいいじゃんと見かけたときに思いますが、どうせ強いんでしょって。
というか、あまりにもSが付き過るならS一個がある意味最低ランクで、S二個なら次で……Sがいっぱいあり過ぎると大バーゲンみたいで安っぽく見える。
それとも、S一個から飛んでS複数ってことなのかな? あまり興味がないのでS複数があるものは読んだことがなくて…いや覚えがなくて、今のランクの流行り具合は知らないのですが。
ま、その話じゃなくて。
お決まりごとに世界が出来上がり過ぎてんのかな〜と思ったり。原始的な生活から主人公が現代的な暮らしをさせるために頑張る、とかじゃなくて、『便利屋ギルド』があることで世界が広がっていないような。どこかの誰かが言ったことがある内容だったら申し訳ないのですが……
国の騎士団に入っているのは大抵貴族の次男坊とか、変わり種で位の高いところの長男とか、あとは荒くれ者を集めて武力だけの異質な部隊を作ってみたりしていると大雑把ですが、そんな感じに思う。それで、騎士団と対極にある感じでギルドなのかな? ギルドの方が癖も強いが力も強い的な。
設定によって色々違いはあるんでしょうが、めっちゃ強いドラゴンが出現したとして、国から要請受けたらギルド所属の人達は正規軍となるってことか…?
そもそもなんでギルドって出来たんだろうと、“職業別組合”な説明でなくてよく小説内で使われる便利屋さんはどうして出来たのか?
中には、職業別けされたギルドを書いていらっしゃる作品も見たことありますけど、殆どは『冒険者ギルド』じゃないですか。薬草採取してみたり、何か取っ捕まえてみたり、討伐してみたり……平民でもなれて戸籍にもなってみたり、パスポート的な便利なカードを案外楽に手に入れられる。登録は誰でも可――…大きな街ならどこにでも、困ったことがあるならいつでもご相談下さい。そんな便利屋な冒険者ギルドだけれども、S複数級の人が所属…いやS一個級の人が所属して他にもその下にわらわらいるなら、国としては落ち着かないんじゃないのかなと。
ギルドが一つの国としてあるっていうならなんとなくわかるんだけどさ、猛者がごそっといるだろう大都市のギルドがあったら抑制が半端なさそうだよね。引き抜きとか。引き抜かれて、ときたま見かける『武力優先騎士団』みたいなのが出来上がるでしょうけど、ギルドと騎士団の力関係ってギルドの方が強いように描かれている作品の方が多いんではないだろうか?
ギルドの方が強いってことは、ギルドマスターは一体何者なのか……?
と、ふと思えば、よく見かけるギルドもギルドマスターもそんなに知らないなあ。ギルドについて書かれたエッセーも見かけたことはあるけど、「結局リアリティがないとか言ってるだけかな〜出てる作品全部読んだのかな?」で開いたことがなかったということに今頃気づいた話。
そうだ、読みに行こう!
読まないとわからないもんね。…でも気力が持つかな…





