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晒すわ日記  作者: こさじ
第一章・考えたっていいじゃない
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Vol.30 『作者である前に』



 趣味でやっている、書籍化作家になりたくて…どちらの理由であったとしても、やっぱり原点は『作者の前にまず読者だ』と思う。


 無料でも有料でもどちらでもいいけれど、感情はあるでしょう? 物語の内容にも、書き方にも。書き方は言い回しとかね、大雑把なところから細かいところまで、どこまでの範囲でもいいけど好き嫌い若しくは苦手がある。


 そんなこと人それぞれだから万人に合わせようなんて絶対出来ないけれど、流行りに乗ることは出来るだろう。流行っている間だけね。流行りが終わったらどうすんだろ? と思うけど…


 なろうの書き方の大半は、ランキングに載っている載っていないに関わらず、以前このエッセーにて書いた『骨組みのみ文章』だと思う。

 書籍化しました!――で、新着活動報告から時々興味本位で見に行くのだけど、大抵そんなもんかと。たまに濃密だな、と思う作品も見受けられるが、まあ…好みじゃないから読まんよね。


 書籍化するから、したからって、誰かにしてみれば「なんで?」って思われるし、逆にこんなに面白いのに書籍化しないんだ…と、作品を出せばいつもランキングに載る人が書籍化していない。もしかして断ってんのかな?と思うけど、そんな人っているのかな? その作者、全部完結にしてくれるしね、ほぼ毎日同じ時間で投稿してくれる。勿論、中身も面白い――好みの話なのだ。



 で、思うわけですよ。



 「こんな風に書きたいな…」って。



 それってさ、その作者さんのようにじゃなくて、『自分をわくわくさせてくれるものを自分で書きたい。』


 もっと、ストレートに言えば、“マスタベーション”。


 たまにそういうエッセーを見掛けるけれど、馬鹿にしているとかじゃなくて、原点は『自分が読みたいもの』だってこと。


 読者はなにを求めてんのかな?とか、ランキングでアレが流行っているからぁとか、それ書けば読んで貰えんのかな、アレの真似したらランキングに載るのかな、アノ設定ちょいと拝借したろ、アノ感じもいいなぁソレも自分のに使っちゃお!――なーんてことはないかもしれないけど、あるかもしれない。…いや、うん。


 でもさ、結局は、自分で書いた作品を読んで自分が楽しいかどうかだと思う。


 自分が書こうと思ったキッカケになった作品のように、自分で描いた世界観、物語、登場人物に胸を踊らせ、ハラハラし、苦しくなり腹を立てる。

 そして、読める文章であるか――


 そりゃ、作者本人であるからどんな世界で、どんな環境で、あの時その時登場人物の感情を手に取るようにわかるが、ふと立ち止まるんだ。内容を知っているから滑って行く目を留まらせて、一文一文読んで行く。「どうせ次の展開は〜」なんて思うんじゃなくて、



 自分で読んで、自分の文章に夢中になるか?


 

 自分の作品を自画自賛出来るかって話です。

 それで、やっぱ面白いわ〜となるかもしれない、全然面白くない…なんで書いてんだろと思うかもしれない。


 もし面白くないって思ったら、そこで辞めないでなんで面白くないかを考えたらいいと思う。どうせ、また書きたくなって書くに違いないんだから、自分の作品を分析したっていいだろう。不貞腐れるなら、けちょんけちょんに貶してやりゃあいいと思う。


「誤字脱字が多いんだよ!」

「このキャラ必要あんのかよ!」

「この展開、意味わかんねーし!」

「技がダセーわ!」

「あの作品と似てんじゃん!」


 とかね。それをやると恥ずかしくも意外に楽しい。ちなみに私の場合は「設定はいいんだけどなぁ、あと何もかも気力も含めて『お前才能ねーよ!』、馬鹿じゃん糞みたいな文章書いてw」って感じ。人から言われたらもの凄くムカツクんだろうけど、自分だもん。プライドへし折られても気にもならん。その通りだから。


 けど、自画自賛すると、設定はいつも良いと思っている。読者の私が思っているんだ、「続き書けばいいのに」ってさ。可愛い性格してんなって思う(笑)


 ――さて。


 自分の作品を、一つでも自分で褒められるところはありますか?

 自分という読者を自分で楽しませてやれてますか?




('・ω・')


「今日は語りたい酔っ払いでしたが、


 読者であることを辞めた作者は、ただ傲慢であるだけだと思う。


 そして、自画自賛出来ることと、自意識過剰であることは違うと思うのです」


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