Vol. 21 『第一声』
ときに、「自分って成長してるんだろうか?」と思うのだ。
完結、未完、短編、長編、ジャンル問わず――書くという、まずは!の第一声を満足に発してきているだろうかと、今まで書いてきた自分を振り返る。
その中で、「これぞ自分!」という声がいくつあるのか、あったのかをなろうに生息し始めてから今現在までを眺めてみるのだ。
『今日はごま塩だった』
――これかな、と思う。
簡潔であって、「え…なんの話?」な雰囲気を放ち、食いしん坊な私にはピッタリのこれぞまさしく『私らしい第一声』を書いていると思う。
内容は、日常についてを書いた詩なんですけどね、毎日ってこういうもんだって何気なさの飯事情ですよ。
わかるのが自分自身しかいない…でも、これが出だしとして一番性に合っているんだろう。
シンプル。
そして、「これから食い物の話が始まるのか?」な伝え方――そこまでわからんよと、うまさの何もないと他人から言われるだろうけれども……
第一声とは、こうでなけりゃ!
と、自分を見つめ直すのである。
拘り過ぎていませんか?
格好つけようとし過ぎていませんか?
そんな話。





