Vol.121 『名前の話』
エッセイランキングを眺めて〜登場人物の名前についてのエッセイを読んでふと思ったこと。
まだ物語を書いていたとき、名前を決めたら調べるっていうことをやっていたなーと。ただ、検索しても出てこない名前を探すことが多かったですかね。
検索0件を目指して何の意味もない文字列に、自分だけの意味を持たせることが面白く楽しかったでした。
あとは、「〇〇な意味合いのある名前をつけたい」と思ったときは、花言葉から花を探してみたり、パワーストーンが好きなので石の効果みたいなものから探してたり……それで次から次へと繋がっていって雰囲気の良さ気な名前をつける、と。
名前を探すって結構楽しい作業だった(•‿•)
また読書をしていて、作品作者が違うが同じ名前が使われていることが続くと、何かわからないけれども楽しくなる(笑) どこ繋がりでこの名前は人気になったんだろうかなんて思うのだ。海外の名前はわからないことが多いですが、登場人物が日本人であれば「あーあのアニメかな」とか漫画が過ることがある。「あの作品、面白いもんね」なんて勝手に共感したりするのですが、名前に対しての指摘…は特にいち読者としては思わんですね。
歴史的なこと、現世界のこと、もしくは近未来――現実的な物語でない限り、世界観が異世界である場合、さらに召喚や転生、転移の物語だと名前で何も突っ込めないだろうなと思う。
主人公がそうなのだから、主人公ではない地球の人間が別世界へ行っている可能性を考えてしまうので、名前一つで「色んな地域の名前が混ざっているからおかしい」なんて、そもそも"おかしい"すら頭に浮かばない。
もしも突っ込まれるのであれば――以前、エッセイ内で書いた『パラレルナーロッパ』ですかね?
中世ヨーロッパ風のみの要素で異世界タグがあるものは難しい。
ヨーロッパ圏…中世なので現代とはちょっと違っているのかどうかは詳しく知りませんが、「その名前はどうなの?」てなりやすいのかなと思う。中世ヨーロッパ風ってワードは作者さんが思う以上に、気にする読者さんの頭の中には突き刺さっていて厳しい目になるのかもしれません。
まー果たして、どこまでの読者さんが「この名前は…」で気にして読んでいるかですかね。ちなみに私は気にして読んでません。
それは、ここが無料だからってことが大きいのかな〜と。正直、細かいことを気にしていたら何も読めなくなるってことが本音です。
作者さんにとってみたら最悪の読者かもしれませんが、「自分の好みで面白ければそれでいい」と思っているので、作者さんは登場人物に好きな名前をつけたらいいと思うのであります。
で、ふとした瞬間――名前に興味を持ったら調べたらいいし、調べる面白さを楽しんだらいいと思う。何様だよ! て言い方ですけども(汗)
まずは文章を書いて、きっとたぶん恐らく「この名前つけたけど何かしっくりこない…」て思う日が来るのかどうかは作者さん次第ですが、調べる日がやって来るかもしれない。そのときに名前について楽しんで調べたらいいのかなって感じです。
最後に、ニュースとかみてるとたまに海外の人でも日本人でも「すげーなこの名前」なんて思うことがあるので、創られた世界の自由度はもっと高いのではないかと思う。
୧( ಠ Д ಠ )୨
「子供のときに、男の子しか付けられない名前なんだろうなっていう字が、ある日CLAMPの『X』を読んでね……惚れたね(笑)
意識改革? 大袈裟ですが脳内がひっくり返ったというか、私にはそれぐらい衝撃的で、何か想像の自由を手に入れた気分だった。別の漫画では"透"とかさ、ちょうどクラスに"トオル"て名前の男の子がいたので、女は付けられないと思ってた。
好きな名前、憧れの名前、そういうのを自分のさじ加減で付けられるのが創作の楽しみの一つかもしれません。
自分の中でいつの間にか当たり前になっていたことが当たり前じゃないとき――それにぶち当たったときに、私はその作品に嵌まるね(◔‿◔)」





