久しぶりのぎゅうぎゅう電車で「蛇窪神社」に行ってきた
「なんか最近運が落ちてる気がする」
出不精を極めたコロン。お買い物さえめんどくさい。でもこれじゃダメだと考えて、神社仏閣巡りをすることにした。
前はよくしていた神社仏閣巡り。
「あちこち行くのもいいけれど、地元の気軽に行ける神社仏閣に何度も行って縁を濃くしたほうがいいな」と思って、普段行かないようなところに行くのはやめていた。
でも、それさえサボりがちじゃない?と反省。
じゃあ京都でも行こうかな?でも外国人が多いのは嫌だな。鎌倉…はこの前行ったしな…じゃあ近場で知らない神社行こう。と「東京神社仏閣巡り」を検索した。
するとまず出てきたのは、赤坂にある赤坂氷川神社だった。
ここは普段行く豊川稲荷東京別院にも近いし「とらや本店」でちょっと高いけどすごく美味しいランチ食べたいな。と、ウキウキした。
でも、もう少し検索したら「蛇窪神社」なるものが表示された。
巳年の巳の日にもらえる御朱印がかっこいい!!
これ欲しいと思って調べてみたら、明日がその巳の日だと!
巳年の巳の日にしかもらえない御朱印。
「欲しい!行く!」
と思い色々調べた。
がしかし!!!
テレビなどで活躍する占い師がここを紹介したらしく、御朱印をもらえるまでかなり時間を要する(30分から数時間まで)らしい。
あーもーやだな。
乗り換え面倒くさいな。
並びたくないな。
明日は雨だし。
別にお願い事ないし。
などなど「行かない言い訳」を探し始めたコロン。
行きたくない気持ちと、あのかっこいい御朱印が欲しい気持ちで揺れる乙女心。
「蛇の夢見たら行く事にする」と、犬に宣言して寝た。
蛇の夢は見なかった。
だが…今日を逃したら二度と行かない、二度と貰えない。鎌倉で経験した「雨の日は御朱印もらうの並ばない」を思い出し、がんばって行く事にした。
久しぶりに乗るぎゅうぎゅう電車。
知らない人を無言で押す、知らない人に無言で押されるのが凄く不思議だった。
そしてそんなに人が乗ってるのに、聞こえるのは空調の音と車輪の音だけ。
久しぶりに乗ると、あの空間の不思議さにちょっと感動してしまった。
さて。無事最寄り駅の「中延」に到着。
お約束の別方向へ向かい、一駅分歩いてしまう失態を犯しながらも何とか到着。
本殿への参拝の列…には並ばず、お稲荷さんの御賽銭箱に千円を入れ「本殿の分もこちらに入れました」と前置きしてから挨拶。
本殿へは、境内の端っこからゆっくり挨拶した。
そしてすぐ御朱印をいただくために列に並ぶ。
御朱印と蛇の皮のお守りと蛇の形のおみくじを購入。
4000円なり。
「金運つけるのにかなりお金必要だなぁ」と、苦笑いしてしまう。
銭洗弁天様がいて、お金を洗う事が出来る。
「洗ったお金は1年間使わない方がいいです。なので使わなくて大丈夫な金額と考えると千円くらいですかね」と、バイト?のお兄さんが言っていて微笑ましかった。
コロンのお財布に11,000円入っていた。
コロンは迷わず一万円札を洗った。
びしょびしょになった一万円札をティッシュに包み、読みかけの文庫本に挟んだ。
「よし。帰ろ」
きっと神様はキリッとした雰囲気なんだと思うけど、人が多くて疲れた。
でも、お爺さんが「なんで今日はこんなに人少ないの!?」って驚いているのが聞こえて、じゃあやっぱり今日来て良かったと思った。
帰りも駅を間違えたりして、無事、まっすぐは帰れなかった。
途中、ぷらりと寄ったお店で少し買い物をした時。
「1380円です」
「PayPayで…」
「すみません、うち現金のみなんです」
さっきも言ったが、コロンの持ち金は11000円だ。
そして一万円札は一年使ってはいけないお金だ。
がーーん。
御利益を授かった一万円を使うか迷ったが、小銭があったのでなんとかせーーふ!!
帰り、コロンの財布の中には200円くらいしか入っていなかった。
自宅の最寄り駅に到着し、すぐに銀行へ行ってお金をおろす。
だって駐車場代が払えないかもだから。
なんだか凄くお金のかかる金運アップの神社巡りしてしまった。
でも、かっこいい御朱印はいただけた。
和紙にエンボス加工されていて、ピカピカしている。
濡れてヨレヨレになった一万円札と、蛇の皮。蛇形のおみくじ撮るの忘れた。大吉だったよ。
蛇の皮が入った袋に「一年後に戻しに…」とかあった。
「ごめん。それは無理」と思った。
おわり




